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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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「新しいNISA かんたん最強のお金づくり」。資産形成の入門書
ファイナンシャルプランナーの横田健一さんから、御著書新しいNISA かんたん最強のお金づくりを献本頂きました。
御恵贈まことに有難うございます。



本書は、新しいNISA制度を契機に資産形成を始めようとする(制度がターゲットにしようとしているであろう)未経験層にとって、制度概要や資産形成の最小限必要な程度の知識を習得するのに便利な入門書となっていると思われます。

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良書 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2023/07/11(火) 07:00 ]
[ 最終更新:2023/07/11(火) 07:00 ]

「eMAXIS slimの半分の信託報酬」を掲げる日興Tracersオールカントリー登場。それは単なるバグ技なのか、業界改革の嚆矢となるのか
久しく当ブログの更新がない間にも、投資信託界ではコストの低下をはじめとする環境改善が留まるところを知らないのはご案内の通りです。

つい最近も、たわらノーロードシリーズが信託報酬最安値を更新する改定を発表し、それを受けてeMAXIS slimシリーズが更なる信託報酬引き下げを発表して最安値を奪い返すという値下げ合戦が繰り広げられ、投資家たちの喝采を呼びました。
そのあたりは(あちこちに記事はあると思いますが)以下の水瀬さんのブログ記事でご承知いただければと思います。
「たわらノーロード」シリーズの信託報酬を業界最低水準に引き下げ!
「eMAXIS Slim」シリーズ、信託報酬を業界最低水準に引き下げ!「たわらノーロード」に追いつき追い越す

この抗争を経て、全世界株式に投資するインデックスファンドeMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)は信託報酬0.1133%(受益者還元型適用前)まで下がってきたところです。
そして、この値下げ合戦の衝撃もひとまず落ち着いてきた頃になって、今、新たな衝撃を伴うファンド新設の報が流れています。
それが、日興アセットマネジメントの設定する下記のファンドです。
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)

このファンドは、eMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)<以下、「slimオルカン」>と同じくMSCI ACWIインデックスへの連動を目指すインデックスファンドで、信託報酬が何と0.05775%と表示されています。
前述の通りslimオルカンの信託報酬はようやく0.1133%まで下がってきたところですから、一挙に半分程度まで下げてきたことになります。
まさに驚天動地の下げ幅です。日興アセットマネジメントはまさかのゲームチェンジャーとなるのでしょうか。

私も最初にTracers全世界株式のEDINETを見たときは、「slimを圧倒する異次元の強敵が出てきた!?」と思いました。しかし、仔細に眺めてみますと、どうもそうとばかりは言い切れないようです。

信託報酬の表示には、その費用が何の業務の対価であるかの説明が付されています。その記述を、Tracers全世界株式のものとslimオルカンのものとを比較してみます。
Tracers全世界株式slimオルカン
委託会社委託した資金の運用の対価ファンドの運用・調査、受託会社への運用指図、基準価額の算出、目論見書等の作成等
販売会社運用報告書など各種書類の送付、口座内でのファンドの管理、購入後の情報提供などの対価交付運用報告書等各種書類の送付、顧客口座の管理、購入後の情報提供等
受託会社運用財産の管理、委託会社からの指図の実行の対価ファンドの財産の保管および管理、委託会社からの運用指図の実行等

見ての通り、信託報酬に対応する委託会社の業務の範囲が、Tracersの方が狭いことが分かります。具体的には、表の中で青字で記した業務が、slimオルカンでは信託報酬対応として存在してTracersには無い業務です。(販売会社と受託会社の業務は、両ファンドとも概ね同じと見えます)
そして、TracersのEDINETをよく見ますと、信託報酬の後に続く個所に【その他の手数料】として、計理業務や書類作成に関する費用が実費或いは見積額で信託報酬とは別に年率0.1%を限度に信託報酬から差し引かれることが書かれています。さらに、年率0.1%の枠外で発生する費用もあるようです。
【その他の費用】はslimオルカンにもありますが、それに該当する業務の範囲はTracersとは微妙に異なっています。簡単にまとめると、次の表のようになります。
Tracers信託報酬対応Tracersその他費用対応(0.1%枠内)Tracersその他費用対応(0.1%枠外)
slimオルカン信託報酬対応運用業務計理業務(設定・解約、決算等)
各種書類作成業務(目論見書、運用報告書、有価証券届出書etc)
slimオルカンその他費用対応監査人等の報酬信託財産に係る租税
立替金・借入金利息
売買委託手数料、保管費用
slimオルカン明記なし指数使用料
指数に関連する情報入手費用
クリアリング関連費用

こうしてみますと、Tracersの信託報酬が賄うのは委託会社の業務の本当にごく一部に過ぎず、slimオルカンとは範囲が異なり過ぎるため、単純な比較はできないことが分かります。
要は、slimオルカンが信託報酬で行なっている業務の何割かを、Tracersでは信託報酬とは別料金にしてしまっているということです。そういうからくりなら、それはTracersの信託報酬はslimより見かけ上低くなるはずです(業務が少ないのですから)。
信託報酬の数字だけを比較して、Tracersが圧倒的に安いと即断してしまうと、実態に比して過度にTracersを有利に評価してしまうことになりそうです。きちんと条件を揃えて(同じ業務に見合ったコスト同士に引き直して)比較すると、そこまで圧倒的な差はついていないかもしれません。

尤も、誤解されないように申し添えますと、表示上の基準の違いで惑わされるからといって、Tracers全世界株式が実際はslimオルカンより高コストで劣悪なファンドだということになるとは限らない点に注意が必要です。
仮に、Tracersの【その他費用】が上限値の0.1%掛かったとしたら、それでも信託報酬と合わせてコスト合計は0.15775%となります。slimオルカンの2022年4月25日決算における1万口当たりの費用明細によれば、当該決算において経費が0.170%掛かっているということですから、Tracersは十分slimオルカンと互角或いは優位に立てる可能性があります。
さらに言えば、0.1%という上限値は、ある程度余裕を持った設定なのではないかと思います(実際の経費が上限値を上回ってしまったらその差額分は委託会社の損失となってしまうわけですから、あまりぎりぎりの上限値設定はしないのではないでしょうか)
もしこの予想が当たっていて、実際にはその他費用が0.1%より低い水準しか掛からないとすれば、一層slimとの関係で有利になります。

Tracers全世界株式は、インデックスをきちんとトレースする運用さえできれば、コスト面においては(見かけの信託報酬差ほどの大差ではないとしても)十分に最優秀層に名を連ねることのできるファンドであることには間違いないと思われます。


さて、こうして信託報酬のカバーする範囲の違いが見た目上大きなインパクトに繋がる事例を目の当たりにすると、いろいろと考えさせられます。

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投資信託 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2023/04/11(火) 07:30 ]
[ 最終更新:2023/04/11(火) 07:30 ]

ありそうでなかった「米国除く全世界株式インデックスファンド」楽天VXUS誕生! 米国株式ファンドとの組み合わせ運用が可能に
楽天投信から、「米国除く全世界株式」に投資するインデックスファンドが登場します。
詳細を確認します。

名称ベンチマーク信託報酬現在(または予定判明済み)の最安ファンド
楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンドFTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス0.202%程度なし
※新製品

設定日は12月22日となっております。

愛称として「楽天・VXUS」という名称を用いることがありますという注意書きがあり、楽天VXUS(楽天+ETF名称)という呼び方が公認されています。
楽天バンガードシリーズの他のファンドだと愛称として「楽天・バンガード・ファンド(【全世界/全米/米国高配当/新興国】株式)」という名称を用いることがありますといった形になっているので、意外にもETF名を直接愛称として公認したのはこれがシリーズ史上初めてのようです。

ところが、運用手法は意外にも名が体を表さない可能性を留保しています。
というのも、投資対象ETFとして、バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)のほか、どういうわけかバンガード・FTSE・デベロップド・マーケッツETF(VEA)も挙げられており、特に両ETFの配分割合の高低についても触れられていません。
言うまでもなく、VEAは米国除く先進国の指数にしか連動しない(連動対象指数はFTSEデベロップド・オールキャップ(除く米国)インデックス)ETFであるため、VEAが組み込まれれば組み込まれるだけ「楽天VXUS」本来の連動対象であるFTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックスからは(新興国の有無の分)乖離する可能性が高まります。
VXUSの中で新興国は25%程度を占めているため、これを含むか含まないかではかなり大きなずれを起こす可能性が高そうです。

信託報酬の計算上は、すべてVXUSに投資したものとして計算された数字が使われているようですから、VXUSが投資先の大半を占めることを想定しているのだろうとは思いますが、なぜこのような設計にしているのかはよくわかりません。VWOも記載されているなら「VEA+VWOという合成(経費率は0.0575%程度となり、VXUS単体の0.07%より低廉になる)も想定されている」と考えることができるのですが……。

念のため、運用実態が触れ込みと幾分異なるものになるリスクがあることには留意がいりそうです。

とはいえ、「米国除く全世界株式」というファンドは今までETF以外の投資信託ではありそうでなかったところで、そこに切り込んできた新味あるファンドであることは確かです。

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楽天バンガード | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2022/11/29(火) 07:00 ]
[ 最終更新:2022/11/29(火) 07:00 ]

投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2022に投票
毎年恒例の投信ブロガーが選ぶFund of the Year2022が開催されています。

今回はYoutuberバージョン、Twitterバージョンも開催されるなど、近時の個人投資家の情報発信ツールの多様化にも対応して投票方法が変化しています。
集計は別々に行われるということですが、果たして発信媒体ごとの得票状況に異同があるのかないのか、興味も引かれるところです。(ツイッターは短文章での発信、Youtubeはタイトルやサムネイル画像で関心を惹く必要があることから、傾向として発信内容が若干異なる特色を持つ可能性がありますから、得票にもそれが反映されるのかもしれません)

私はYoutuberではない一方、ブログとツイッターアカウントは保有しているのでどちらで投票してもよいのですが、ひとまず今回はイベントの主流であるブログ部門での投票をすることにします。

ブロガー部門の中でも投票可能本数は5本→3本に削減、ポイント数も合計5ポイントの自由配分から「1位に3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイント」という固定配分に変更されています。
その中で、以下の通り投票&コメントしました。

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Fund of the year | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2022/11/26(土) 19:07 ]
[ 最終更新:2022/11/26(土) 19:07 ]

第2回eMAXISファンミーティング動画
三菱UFJ国際投信の公式Youtubeチャンネルにて、2022年9月30日に開催された第2回eMAXISオンラインファンミーティングのダイジェスト動画が配信されています。
第2回 eMAXIS オンラインファンミーティング ダイジェストムービー|三菱UFJ国際投信

なにぶんダイジェスト版ですから、各コーナーから一コマ二コマ程度切り取られているだけですが、きっと三菱UFJ国際投信のサイトにレポートがアップされることと思いますから、より詳細な内容はそこで知ることができるでしょう。
2021年3月26日開催の第1回ファンミーティングのレポートが同年7月14日に公開されているので、今回のレポートはたぶん今月中か来月前半くらいの公開でしょうか。

それでも、元サッカー選手の大久保嘉人氏が(投資初心者なりに)投資のイメージを語るところやブロガーの水瀬ケンイチ氏がインデックス投信をサッカーチームに譬えてみせるところなど、イベントの目玉・エッセンスといえる部分は拾えていると思います。
そのあとの工場見学や座談会の部分も含め、当日の雰囲気を感じることくらいはできるでしょう。
→11月25日にイベントレポートが公開されました

中で注目されてよいと思うのは、動画で2分40秒くらいのシーンです。
ここでは、「ご自身の運用実績の確認頻度について教えてください」という質問に対し、三菱UFJ国際投信の横川社長自身が回答しています。
実は、横川社長は個人としての資産運用はeMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)の積立のみ、そして件の質問に対しても年1回の確認くらいしかしない(あまり見直して一喜一憂したくない)、ということでした。
投資商品の開発・販売を行う最高責任者である運用会社社長が、自身の運用として全世界株式時価総額インデックスファンドへの積立ほったらかし投資が最も合理的だと考えているという事実はなかなか重要なことではないかと思います(そして、自社商品を利用しているということは、それだけコストやトラッキングエラーなど品質面においても自信があるということでしょう)。
ウォーレン・バフェットが家族にS&P500連動ファンドへの投資を進めているなどの話を彷彿とさせることで、それの日本版のようなエピソードですが、これをもっとアピールすればオルカンをはじめeMAXIS slimのファンドの販促効果やインデックスファンドほったらかしという投資手法の説得力をより一層高める効果があるのではないかと思います。

なお、この動画の最初の方でも触れられている通り、9月末の段階でeMAXISシリーズの純資産は3.5兆円程度だったわけですが、11月18日時点では3兆9433億円と、2ヶ月経つか経たないかで既に4兆円が間近に迫っています。
改めて、驚きのスピードです。


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emaxis | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2022/11/20(日) 02:36 ]
[ 最終更新:2022/11/29(火) 03:41 ]

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