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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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投資ブロガーのFOYとはあまりにも対照的なモーニングスターFOY。結局どういうのが良いファンドだと言っているんだ? |
去る1月15日、「投信ブロガーが選ぶFund of the year2015」の結果発表が行われました。 栄えある1位に輝いたのは<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド。 次点が三井住友DC全海外インデックスファンド、3位がVT、以下もリンク先にあるとおり低コストインデックス系列がずらり。 例外的にひふみ投信や結い2101がやや高コストですが、高いとは言ってもせいぜい信託報酬年率1%内外で、おのおの投資理念の一貫した実践とリターン実績とがそれなりに支持を集めるファンド。 上位入賞ファンドのどれも長期投資による資産形成に使うのに最適の、まさに綺羅星といってよいラインナップです。
さて、実はモーニングスター社でも、同じくFund of the Yearと称する表彰を行っています。 その結果が、1月28日にウェブサイトで確認できました。 Fund of the year 2015
……お、おう。 なんとも困惑させられる受賞ファンド群です。 各分野ごとの最優秀賞受賞ファンドの信託報酬を見てみますとこんな感じになっております。 国内株式大型部門 スパークス・新・国際優良日本株ファンド『愛称:厳選投資』 1.88% 国内株式中小型部門 三井住友・げんきシニアライフ・オープン 1.63% 国際株式型部門 グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド『愛称:健次』 2.39% 債券型部門 コーポレート・ボンド・インカム(為替ノーヘッジ型)『愛称:泰平航路』 1.07% REIT型部門 フィデリティ・USリート・ファンド B(為替ヘッジなし) 1.61% バランス(安定)型部門 東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)『愛称:円奏会』 0.92% バランス(安定成長)型部門 スマート・ラップ・ジャパン(毎月分配型) 1.57% バランス(成長)型部門 ラップ・コンシェルジュ(成長タイプ) 1.96%
目を覆いたくなるような高コストが並んでいます。 優秀賞まで目を広げてみても、低コストインデックスファンドは全く入っていません。 選考基準を見てみますと、基本的には1年間の運用実績を定量・定性評価して選考しているようで、それに則ると確かにこういう結果になってしまうのでしょう。 なんといっても、インデックスファンドというのは「平均点を確実に取り続けていく」運用手法ですから、1年程度で切り取られて数値化されるとどうやったって上位に入ることはありません。 それは仕方ないのですが、そうやって出てきた結果がこんなどう見ても長期投資に使えっこないファンド群になるのを見せられると、かなり戸惑わされます。
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変なイベント
| トラックバック:0 | コメント:0
[ 2016/01/29(金) 02:39 ]
[ 最終更新:2016/03/18(金) 00:39 ]
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変なイベントの黄金パターン |
確定拠出年金に関する法律の改正案が提出されたようなので、その内容に関する雑感記事でも書こうかなと思っていたら、twitterで気になる記事が流れてきたのでそちらに乗り換えました。 直接存じ上げないブロガーさんなので多少躊躇しましたが……
注:ツイートしている方は当該ブロガーさんとは別の方です
……ほう。 色々突っ込み所が多いイベントだったようです。
老後にゆとり…にも程があるんじゃ? 老後資金として、月額で36万円とか45万円必要なんだそうです。 ……生活スタイルは人それぞれというものでしょうから、その通りの水準になる人もいるかもしれませんが、現状の家計と比べてみて乖離が激しくないかどうか、数値の妥当性あるいは想定する生活レベルの妥当性を検討してみることは大事だと思います。 (念の為申し上げると、36~45万とは、ここ数ヶ月残業祭り・深夜手当て祭り絶賛開催中(36協定の残業時間上限を一旦更新してぎりぎり2015年3月期を乗り切ったレベル)の私の給与収入で賄いきれない数字になります・゚・(つД`)・゚・)
「必要生活費を大きく算出して見せ付けておけば、金融商品の販売に誘い込みやすくなる」という作戦の可能性は必ずしも排除できません。 もっとも、その通りであったとしてもそこで売られるのが本当に優良商品である可能性もないとはいえず、そうであれば何の問題もありませんが、わざわざこういう策を弄してまで売ろうとするものが優良であるかどうかを確信するのは難しいというのが正直な感想です。 (本当に優良な商品だったらこことかこことかこことか、給与も広告料も出さないのに勝手に結構な影響力で宣伝してくれる物好きな人たちが世の中にはいるわけですし…)
お金が返ってくる医療保険…って、どこから金持ってくるの? 医療保険で貯金ができるんだそうです・
FPの方達は医療保険でお金を貯めているのです。 30歳から70歳の40年間保険に加入したとします。 毎月6,000円の掛け金 × 12ヶ月 × 40年 = 288万円です。 これだけのお金が戻ってくるのです。
……どういうことなんでしょうか。
保険料が月額6000円で、70歳になったら288万円の満期金が戻ってくるということでしょうか。 そうだとするとかなり画期的です。 満期に確実に保険料総額を返金できるよう資金を確保しつつ、一方でそれと別に期間中の給付金支払にも備えなければならない。 保険料総額の返金の部分は確実に発生する支払いですから、国債などの無(低)リスク・低リターン商品で備えておく必要がありそうです。払い込まれた保険料の大部分がそこに行ってしまうとなると、給付金支払の資金はどこからともなく沸いて出てくるということになります。 もっと言うと、保険会社の運用経費も沸いて出てこなければなりません。 ……すごい。是非やり方を教えてほしいところです。
……話は単純で、その期間内の運用益を返さずに給付金及び経費に充当しているだけの話でしょう。 20年・30年と積み立てた資金であればいくら無リスク運用でもそれなりの運用益は出ます(毎年年初に100ずつ、年利0.3%で積み立てると30年目の年末には3143.632になります。143.632の利益です) この利益を使えば給付金にも経費にもそれなりに備えられるし、実際にはもう少し高リスク・高リターンな運用もしているでしょうから尚のこと保険会社には余裕があるでしょう。
で、逆に、そのような保険商品に加入すると、それだけの利益を捨てるのと引き換えに元本だけは20年・30年先に戻ってくるということになるんですが、それでいいんでしょうか。(あるいは、期間中にそれなりに給付金を貰う確信があるんでしょうか) さらに、20年・30年の間にインフレが進む可能性がありますが(現在の政府・日銀は年率2%のインフレを目指すと標榜しています)、インフレに追随せず額面上の元本だけが戻ってくるというのはいいんでしょうか。
相談料無料…いやいや、迂回して払わされているだけでは このイベントの主催者、FP相談が無料なんだそうです。凄い。 主催者だってFPだってたぶん霞を召し上がって生きておいでなのではないでしょうから、どこからか収入を得なければならないはずですが、どうなってるんでしょう。 答えが書いてありました。
なぜ無料に出来るのか? 企業からの有料相談や広告収入で運営しているから、個人からはお金を取らないそうです。 保険のビュッフェって怪しい会社かと思っていましたが、とっても素晴らしい企業姿勢を持っていらしたのですね。
……なるほど。 広告料が主体なんだそうです。尤もな話です。 ただ、これが「素晴らしい企業姿勢」であるという結論を尤もだといってよいものかどうか。 普通、出しても売上に繋がらない広告に広告料を払ったりはしない人が多いと思います。 保険会社なり証券会社なりがこの会社に広告料を払うのは、この会社が広告対象商品を売ってくれているからでしょう。 逆に、売り上げが伸びなければ、広告料が打ち切られるというリスクにも直面しています。 さて、こういう状況下では、どうしても何かしら商品を売り込もうとする切実なインセンティブがありそうです。 となると、何のことはない。客は証券会社なり保険会社なりに購入代金(広告料織り込み済み)を払う。証券会社や保険会社はその中から広告料を払う。それだけのことになりそうです。 このあたりの話は、保険代理店の経験なども踏まえて以下の本などに詳細に解説されています。 生命保険の「罠」(後田享) 生命保険のウラ側(後田享)
……ついでに申し上げると、セミナー会場が高級ホテルだそうですが、会場使用料は多分結構な額になります。それはどこから出てるんでしょう。 ……さぞ高収入な会社なんだと推察されます。つまりさぞ広告料が高いということで、つまりさぞ売り込みインセンティブが(以下略) 更に、高級感あふれる会場にすること自体で心理的に「凄い会社だ、信頼できそうだ、買おう」という気持ちを呼び起こす効果もありそうな気もしないでもありません。
………なんか、突っ込み所の多いイベントでした。 元記事を書いた方には申し訳ないし、仮に優良な商品ばかりが販売されているのであれば関係各社にも申し訳ないところではありますが、素人目には、距離を置いたほうがよいような気がしてなりません。
2015年4月5日00:50追記 医療保険につき、これじゃないかというご指摘を頂きました。(合ってるかどうかはわかりません) メディカルKitR 期間中に給付金があろうがなかろうが、還付金込みのトータルでは保険料総額と額面で同額の受け取りになるようです。
還付金を貰った後もそれまでと同じ保険料で終身続けられるようですが、諸経費に使われずに余った運用益をその時点で返金せずに一括投入している(その結果、その年齢で新規加入した場合の保険料からそれ相応の値引きがされる)と考えれば、メリットといえるのかどうか微妙な気がします。(要は、解約返戻金を一括投入して保険料を値引きする「転換」という制度と似たような構図)
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変なイベント
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[ 2015/04/05(日) 00:13 ]
[ 最終更新:2016/03/17(木) 02:18 ]
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