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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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年末調整。今年の還付金は幾ら……と言っても、なんら利得が生じるわけではないけれど |
給与所得者にとっては、2018年の年末調整の時期です。
私の会社でも先週の金曜日に書類を配布されたので、週末のうちに記入を終えておきました。
お馴染み小規模企業共済控除としての個人型確定拠出年金の掛金をはじめ、その他の保険料等を合わせて40万円余の所得控除を申請、年末調整の還付金として4万円余(ほかに、翌年の住民税の減額が概ね同規模)となる見込みです。 キャッシュフローとしては無視できない重みがあるだけに、所得控除の制度の活用&忘れずに申請する事が重要です。
もとより、年末調整での還付金とは期中の源泉徴収による過剰払いが清算されるだけで、なんら新たな利得が生じているわけではありません。 従って、これを独自の収入であるかのように認識して浪費に回すのは厳に慎む必要があります。 私は、毎月の源泉徴収については仮払金として資産計上として処理&還付金は仮払金の取崩しという形で、支払いも還付も損益としてはカウントしないようにしています(別途、月次で計算した所得に基づいて算出した税額を未払計上&費用処理)。
こうやって仮払金と未払金を両建計上していると、明らかに仮払金の積み上がるペースの方が早いのが目に見えるので、むしろ機会損失(有価証券など有利な運用先に回せず、利回りゼロの仮払金に拘束されている)が目に付いてしまうのが辛いところではあります。
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年末調整
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[ 2018/11/13(火) 03:16 ]
[ 最終更新:2018/11/13(火) 03:16 ]
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【定期】年末調整還付金は預けた金を引き出しただけ |
12月といえば年末調整です。 12月支給の給与で年末調整還付金を受け取り、手取りが大きく増えた人もいると思います。(会社によっては1月支給の人もいるでしょう) 私も12月支給分で還付金を受領しました…が、源泉徴収票をよく見ると所得控除の一部がこちらの申請通りに正しく反映されておらず、慌てて訂正と追加還付をしてもらう一幕も。(^^; 自分で控除対象の記録を付けており、何の気なく照合しましたから気づきましたが、見逃していたら諭吉さん一人以上が行方不明になってしまうところで、危ないところでした。
そのようなドタバタはさておき。 還付金を受領すると手許現金が一時的に潤沢になりますから、なんとなく儲かったような気になりやすいところです。 しかしながら、これは行動経済学的な錯覚そのもので、本来的にはこの還付金自体で全く儲かっているわけではありません。 過去にも記事にしていますので詳しくは繰り返しませんが、要するに、源泉徴収で積み立ててきた仮払金から引き出しているだけで、自分の預金口座から引き出しているのと本質的には大して変わりません。 本来であれば所得控除や税額控除によって毎月ごとに税額を減少させる効果があったはずのところ、年末に一気にそれを反映させているだけ。期中は本来あるべき税額(控除を反映させ税額を減らした額)より多く仮払金を積まされているだけで、それが元に戻ったというだけの話です。
特に、今年は確定拠出年金が広まり、小規模企業共済控除によって還付が去年より大きく増えた人も多いはずです。 今一度、「還付金は利益ではない」という認識を確かめておきましょう。 そして特に、確定拠出年金のような制度は「本質は課税繰り延べ」と言われる通り、現時点で所得控除・税額減少となった分受給時には課税されることが予定されています。 その時に、還付金を利益と思って使ってしまっていると、繰り延べられた税金を払えなくなって困った……なんてこともあるやもしれません。 確定拠出年金による還付があった人は重々注意しましょう。
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年末調整
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[ 2017/12/31(日) 03:55 ]
[ 最終更新:2017/12/31(日) 03:55 ]
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還付金はお小遣いになるようなものじゃない。単なる仮払金の取崩し |
*過去記事でも似たようなことは述べてますから、それを読めば本記事は読まなくても大丈夫です 年末調整ですが、還付金はお小遣いじゃありませんよ。行動ファイナンス的思考を忘れないでね 朝三暮四ってどういう意味ですか?
年も暮れて来ました。 会社勤めの人は、そろそろ年内最終回の給与が支給され、年末調整も実施されている頃だという人も多いでしょう。 住宅ローン減税や国民年金保険料、DCの掛金などで、還付金が多くなって手取りが激増している人も多いと思いますが、さて、その増えたお金は何処から出てきたものでしょうか?
何処からともなく湧いてきたわけではありません。 あなたが1月頭から12月途中までにせっせと源泉徴収により積み立ててきた仮払税金。ここから取り崩されているだけです。 年の途中の源泉徴収では、給与支給額に基づき概算税額を仮払いしているだけです。 住宅ローン減税による税額控除は月割で源泉徴収を減少させたりはしていませんし、給与天引き以外の社会保険料控除や生命保険料控除・小規模企業共済控除なども期中においては所得減少として税額を調整したりはしていません。
つまり、「本来あるべき徴収ペース」(税額控除や所得控除をタイムリーに反映させた上での徴収)より速いペースで徴収されていたので、仮払残高があるべき額よりも溜まりすぎる。それを確定税額に充当して、余った分を返している。それだけのことです。 所得控除や税額控除をタイムリーに織り込まれる制度であったならば初めから払う必要がなかったものを、あとから返されている。ただそれだけのことで、年間ベースでみれば特に損得のある話ではありません。 年末に一気にプラスのキャッシュフローが生じるのでインパクトを感じてしまいますが、単に、今まで11箇月余のキャッシュフローが不当に悪くさせられていた埋め合わせであるに過ぎません。 言ってみれば、自分がATMに入れていた金を引き出しただけです。 これを臨時収入であると思い込むのは、分配型投資信託の身の丈以上の分配金(実際には殆どが元本取崩金となっているもの)を、全て利益であると勘違いしているのと同様の錯覚というものです。
源泉徴収ありの特定口座では、有価証券の譲渡がある度に年初からの通算損益と対応する税額が再計算され、過剰払いの状態であれば都度還付されるはずです。 給与に関しても、仮に期中でも各種控除を都度反映させて累計税額を再計算する仕組みであれば、今回取り上げているような錯覚が生じる余地はなくなるでしょう。 もっとも、各事業所のシステム対応の煩などを考えると、そういう対応も簡単には行かないのかもしれませんが…
一瞬のキャッシュフローだけを切り取ると認識が歪んでしまいます。 やはり、年間を通じての視点を持つことが重要です。 前年実績などから給与はある程度予測が付きますし、控除も年末調整対象になる限りではさほど大きく異動するようなものではありません。従って、年間トータルでの税額を予測することは意外と難しくないはずです(状況が変われば適宜再計算すればいいだけです)。 その年間税額を、今までの仮払税金と比較すれば、どのくらい過払いになっているか不足になっているか(ひいては年末調整がどういう結果になるか)は把握できるはずです。 そういう年間単位の視野があれば、還付金を臨時収入扱いするような錯覚からは多少なりとも離れられる(単に今が払い過ぎ、機会損失の状態にあると正しい認識が持てる)のではないかと思います。
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年末調整
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[ 2016/12/25(日) 22:58 ]
[ 最終更新:2017/08/21(月) 00:16 ]
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年末調整ですが、還付金はお小遣いじゃありませんよ。行動ファイナンス的思考を忘れないでね |
会社員の方々はこの週末(25日金曜日)あたりが年内最終の給料日という人も多いと思います(20日とか15日とかの人もいると思いますが)。 12月の給料といえば年末調整による調整金です。
年末調整では、たいていの人が還付金をもらうことになると思います。 給与と一緒に振り込まれる場合、12月だけ給料が増えたかのような印象になるでしょう。 また、還付金だけ切り離して別個に振り込んだり、現金で手渡しするようなやり方だと、ますますもって「お小遣い」感が出てきそうです。
私の会社でも、今月24日に給与明細と源泉徴収票が配られ、25日に振り込まれました。 私も御多分に漏れず還付金となり、しかも今年から「個人口座から支払っている個人型401kの掛け金1年分276,000円」という大物が入ってきましたから(去年は拠出開始が年末調整に間に合わず確定申告での調整となっていました)、その他の控除によるものも含めて還付金だけで7万円を大きく超える規模になってきました。
しかし、これはあくまでも「払いすぎだった仮払税金を戻しただけ」です。 別にどこかから新たな収益が発生したものではありません。そういう感覚になっているとしたらそれはただの錯覚です。 以前、確定申告の還付金の際にも記事を書きましたが、話は全く一緒です。 朝三暮四ってどういう意味ですか?
しかも、給与以外に所得があって確定申告をする必要がある場合、当然、そこでまたお金が回れ右して出て行ってしまう(追加納税になる)場合もあります。
還付金がきてなんとなく懐が暖かくなったからといって、それを濫りに使ってしまうと色々おかしなことになるかと思いますので、注意しましょう。
なお、私の場合、401k掛け金に対する控除に相当する減税効果分は再投資として毎月emaxisバランス(8資産均等)を買い付けている(還付金受領で減税効果が実現する前に再投資している=現金が先に出て行っている)ので、現金としては今回還付金で貰ったことでやっと「あるべき姿に戻った」だけになります(^^;
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年末調整
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[ 2015/12/27(日) 22:21 ]
[ 最終更新:2017/08/21(月) 00:16 ]
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朝三暮四ってどういう意味ですか? |
「朝決めたことと夜決めたことがすぐ変わるという意味で、すぐに物事が変わっていく、あっさり変えてしまうということ」ではありませんよ。 そういう風に理解をしていた総理大臣もいらっしゃったようですが……。
さて、そろそろ個人所得税の確定申告も期限が近づいてきており、ツイッターを見てみますと早い段階で還付申告をした人の中にはもう還付金の振込通知を受領された方も結構出ておいでのようです。 私は追加納付する立場なので、そういう喜びの声を上げることはできませんが……。
しかし、仮に申告書の作成結果が還付だからといって、それは喜ぶものなんでしょうか。 世の中にはこの還付金で遊びに行こうとしたり買い物をしようとしたり、景気のいい発言をする方もおられるようです。 消費性向が拡大するのは景気の刺激になって悪いことでもないんですが、還付金を「利益」と考えておいでのようだと、ちょっとどうなのかという気がします。
 上記が源泉徴収→還付に至るまでの流れを簿記仕訳でごく簡略に表したものです。
還付金が発生するということは何らかの源泉徴収を年の途中で行われているということですが、この段階では当然年間の課税所得が未確定の段階で概算税額を徴収しているだけです。確定した税金費用はこの段階では認識できません。 つまりこの段階では確かに手元の現金は減少しますが、複式簿記的に言うと相手方勘定は"仮払金"という「資産」でしかありません。
確定申告にてその年の収益・費用、各種控除等を取り纏めた結果、ようやく税金費用が確定・認識できます。 ここで、複式簿記的には税金費用の相手方勘定として"未払金"という「負債」が認識されます。
最後に、今まで源泉徴収で積み上げてきた仮払金がありましたから、これを未払金と相殺して、差額が現金預金で調整されることになります。仮払金の方が多ければ、相殺仕訳の借方に現金預金勘定が登場する=現金預金が増えることになるわけで、これが還付金です。
さて、ここまでで現金預金以外に認識したのは仮払金という資産、未払金という負債、税金費用だけです。どこに利益があるんでしょう。
確定申告の結果が還付になろうが追納になろうが、それはひとえに「仮払金の過不足の調整」に過ぎず、それ自体が新たに利益になるわけでも損失になるわけでもありません。 例えば、上図の例では結果的に年間税額が1080だったわけですから、後にして思えば各月の源泉徴収は90ずつだけ納めていれば足りていたわけで、結果論としては納める必要のないものを納めていたわけです。 そう考えると、特段喜ぶべき何物もありません。 むしろ、源泉徴収されてから還付されるまでの時間価値を考えると、その間の運用益の取り損ねというロスを食らわされていることにもなります。
例えば私には、毎年、確定申告の後に振り込まれるお金で大きな買い物をしたがる傾向があります。当然ながら、日常的に口座に入ってくる原稿料も税金の還付金も同じお金であり、価値は同じです。 ところが、いったん手元から消えたお金が戻ってくるせいか、還付金には、常に臨時収入を得たような感覚がつきまといます。そして、直後に行なう買い物は、浪費ではなく「特別枠」としてカウントされるのです。 行動経済学では、このように同じお金であるにもかかわらず、(歪んだ)差別化が行われることを「心の会計」と呼んでいます。 後田享・大江英樹(2014)「生命保険の嘘」(小学館) 11-12頁[後田]
この引用文の筆者の方はマネーの専門家なのですが、その方でも「臨時収入(利益)」感覚を持ってしまうようです(無論、こう書かれるということは、それが錯覚に過ぎないことも認識されているということですが)。 いかに還付金というものが錯覚を引き起こし、消費を喚起するに至る力が強いか、「心の会計」の威力のほどが分かります。
しかし、結局は利益でもなんでもないものなのですから、それを忘れて浪費に走っては、景気への影響はよいとしても個人の家計的には明らかなマイナスにしかならないことになる、ということは、頭の片隅に置いておきたいものだと思います。
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年末調整
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[ 2015/03/09(月) 08:00 ]
[ 最終更新:2017/08/21(月) 00:16 ]
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