海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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モーニングスターETFカンファレンス2015に参加
去る12月20日、モーニングスター社のETFカンファレンス2015に参加してきました。

このイベントは、毎年この時期に行われているもので、私は昨年にも参加しています(たぶんレポはしていなかったと思います)。

今回のプログラムは冒頭に貼ったリンク先に記載の通りですが、第1部で朝倉社長の基調講演の後、第2部でETFの会社の人が講演、そして第3部で社長と各社とでディスカッションという流れです。
ETF会社としてバンガード、SPDRシリーズのステートストリート、そしてiシェアーズのブラックロックの3社が来場・登壇しています(第2部と第3部で、バンガードとブラックロックは選手交代しています)。海外ETFの会社しかいないのはご愛嬌(^^;
また、楽天・マネックス・SBIのネット証券3社がブースを設けてパンフレットの配布をしています。(カブドットコムもいずれ参加することになるんでしょうか。いつぞや外国株式の取り扱いを開始するというニュースが日経新聞に流れた後、とんと音沙汰がありませんが……)


内容のうち、気に留めたところをピックアップしてみます。



来年以降の投資環境の見通し
第1部・第3部で朝倉社長が触れていたことで、「more cautiously」というのがキーワードでした。
折しもFRBが利上げを開始しているところであり、世界の潜在成長率も低い(3%程度)。
原油の乱高下といったリスク要因もあり、世界各国経済の連動性も高まっているので、「より慎重な投資」が求められるということです。

連動性が高まっているというと分散投資の意味に疑問を持たれかねませんが、だからといってどこか一国に決め打ちするというのも余計うまくいきそうにありません。そもそも、世界全体の潜在成長率が低いのに、どこがその少ない成長率を持っているのかを探し当てるなんて無理な話です。
逆説的ですが、こういう時代だからこそ、全世界に分散して成長率を確実に取りに行くことこそが正答になるのでしょう。
少なくとも、私は、これからも全世界の全資産(株式債券REIT)に配分はどうあれ投資をしていく方針は続けたいと思っています。

やっぱり日本のETFはあかんわ
配布資料の中に、日米のETFの純資産額等の状況が記されていました。
米国ETFの純資産額トップ10は、S&P500もあればNASDAQもある、先進国株式もあれば新興国株式もある、グロース株もあれば債券もあるといった感じで、まさに百花繚乱の態。
それに比べて日本は……10本全部日本株。日経225とTOPIXが4本ずつ、JPX400と日経レバレッジが1本ずつという構成です。

マーケットシェア比率もありました。
米国ETFは米国株43.2%、グローバル株式21.0%、債券15.9%など、円グラフがカラフルに染まっています。
日本のETFは……日本株が89.7%ってなんですか。そしてその次に多いのがブルベアで6.9%という有様です。米国ETFだとブルベアなんて入ってませんよ(たぶん「その他0.4%」の中に入っていると思います)。

こんな有様では、なるほど日本のETF運用会社もこのイベントに来るに来られないわなぁ……というのは言い過ぎでしょうか(^^;


各社の推すスタンス
各社の商品推しのポイントも個性が見受けられました。
ステートストリートは今回のイベントではセクター別指数連動型への言及が多くありました。
景気のサイクル(回復期→拡大期→成熟期→不況期)の各段階で好調になりやすいセクターが異なることから、現在いるステージから次に伸びるであろうセクターを予想して投資するとか、逆に各セクターETFのパフォーマンスを見て現在どの段階にいるかを推測する、などといった活用法が説明され、なるほどと思いました。
日本市場のようにセクターETFがまったく出来高のない状況では話にならず、出来高が十分にある米国市場ならではですが、面白い使い方だと思います。
ETFは基本的にインデックス投資ですから面白みが乏しいと思われがちかも知れませんが、景気サイクルとの関連でパフォーマンス向上に挑戦できるとあればアクティブ運用派にも使い道があるかも知れません。
ただ、個別銘柄ほどでないにしても結構注意深く市況を見る必要がありそうですので、負担もそれなりにありそうですが……。
私は運用手法として実践は今のところするつもりはありませんが、考え方としては良い学びでした。

ブラックロックはもう少し変化球なもの、スマートベータ系統を推し気味でした。
スマートベータは「アクティブファンドのマネージャーの考え方動き方を指数化して、コンピューターにその通り振舞わせるもの」であると定義して、普通のインデックス運用に引けを取らない低コスト(アクティブのマネージャーを雇う必要がない分)で優れた成果を出せるという主張です。

これはこれで、ある程度納得感はあります。(今年の7月のインデックス投資ナイトでも、確か山崎元さんだったと思いますが、JPX400指数は指数自体がかなりアクティブ運用的なものだとか言っていたように記憶します)
アクティブ運用のマネージャーの行動自体がそこまで優れているものかどうか疑問がないでもありませんが、少なくとも「優秀なアクティブファンドもあるのだが、コストが高いほか『何がその優れたアクティブファンドなのか』を見つけるのが難しいので『じゃあインデックスでいいよ』となっていた。コンピュータ運用でそのようなコスト面とアクセス面の問題が解決できる」という説明には思わず頷かされそうになります。

バンガードは、よく言えばスタンダードな話でして、「長期・分散・低コスト」というキーワード、特になぜコストが重要なのかを説明していました。
推している商品は勿論VTです。
また、分散という意味では、VWOにて中国A株への投資が可能になった点を、分散度合いの更なる広がりとしてアピールしていました。

長期・分散・低コストというのは確かに一番の基本であり、何度強調しても足りないところではあるでしょう。特に、日本のETF投資家だと、ETF投資家といっても触ったことがあるのは日経平均やブルベアだけという人も少なからずいるかも知れず、その意味でも重要だとは思います。
ただ、わざわざこのようなイベントに来る程度に意欲のある人たちだと考えると、もしかするとそのようなことは先刻承知だったかもしれません。(勿論、本当に日経平均やブルベアしか触ったことがない人が多数だったかもしれません)
バンガードにも面白そうな商品もたくさんあります。グロースやバリューもあれば、サイズ別もある。債券も国債のみとか社債のみとか残存期間別とか各種取り揃えています。
全世界株運用にしても、基本パターンのVTI+VXUS(あるいはVTI+VEA+VWO)のVTI(米国株)の部分を高配当株やグロース株に置き換えてみるなど、いろんな投資戦略が考えられるわけですから、若干は変化球的なラインナップに触れてみても良かったのではないかと思います。

なお、バンガードの配布資料の中には「日本の投資家の皆さまが成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則」と題した冊子があり、これは教科書として非常に有用そうです。これを貰うだけでも参加する価値はあるかもしれません。

2015/12/25追記
PDFファイルでオンライン上にあったようです。おぱるさんに教えていただきました。
日本の投資家の皆さまが成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則

また、旧版のようですが紹介記事がありましたので合わせてリンクを張っておきます。
「成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則」は必読。 (中長期投資de資産運用)
無料で読める『成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則』はインデックス投資家にお勧めの資料 (ちんあおの小さなお金のブログ)

追記終了

また、別の配布資料ではバンガードとSBI証券の中の人、及びジャーナリスト竹川美奈子さんの鼎談があり、その中で「VTが売れているのは日本だけ」という一節があり興味深く感じました。
米国の投資家は既に米国株を持っているので、「除く米国」という商品を買い足すことが多いのだとか。
じゃあ日本でも「除く日本」の代表選手たるMSCIコクサイ連動型あたりが売れてもよさそうなもの(海外株投資ができるようになったのは最近のはずですから、投資家が自国株ばかり持ってたという状況自体は変わりなさそう)なんですが、現状はETFでは日本株ばかり売れているという状況で、どうしてこうなるのか不思議な感はあります。

ETF普及の背景
バンガードの資料の中で、運用資産の推移のグラフがありました。
そのグラフ及び講演によると、大きく残高が伸びたのは2000年頃。
なぜそのタイミングで伸びたかというと、IT革命によってコスト意識のある層が低コストの運用手段に直接アクセスできるようになったのだそうです。
このあたりの事情は日本と(数年~十数年のタイムラグがありますが)似ているようです。
日本で低コスト投信・超低コスト投信が台頭してきたり、海外ETFが購入できるようになったりしたのも、ネット証券会社の登場や投信ブロガーによる情報発信・情報交換等の影響が極めて大きいことは明らかでしょう。
やはりインターネットの力というのは場所を変えても変わらないようです。

また、バンガードの人の話だったか朝倉社長の話だったか忘れましたが、米国ではラップ口座のサービスの中でETFが組み入れられることが増えているというのも、ETFの残高が伸びる要因だそうです。
なるほど、コストばかり高くてろくな成果も出ないアクティブファンドを入れるよりETFの方が格段にいいだろうしね……とは思うのですが、「じゃあやっぱりラップって要らない子だよね」という気もしてきます(苦笑)
なんといっても、ETFならラップ口座など使わなくても直接売買できるわけですし。
MONEX VISIONのようなツールを使えば、資産クラス別の比率に関するアドバイスは無料で受けられるので、それに則って該当する資産クラスのETFを売買すればいいだけです。
バリューやグロース、小型株や高配当株、といった変化球な資産への対応ができないですが、人に助言を求めるようなレベルの人ならTOPIXやMSCIコクサイといったメジャー指数で十分(というか変化球を使う適性そのものがないと言って差し支えなさそう)でしょうから特に問題はないでしょう。
……あれ、ところでマネックス証券さん。マネックスセゾンバンガードなんていうラップ会社作っても、MONEX VISIONの無料提供は続けてもらえるんでしょうね……


ETFは今後、超低コスト投信との戦いも熾烈になってきます。
どれだけETFならではの運用が提案されるかはこれからも楽しみです。
また、日本市場のETFが今後もう少しまともになるかも気がかりです・゚・(つД`)・゚・
来年もこのイベントに都合がつけば是非参加して、どうなっているか見てみたいと思います。



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[ 2015/12/24(木) 02:47 ]

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