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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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プラスしたらくふうにも勝る運用?【日本株式低コストアクティブ】 |
ひとくふう日本株式ファンドと同様、低ボラティリティの戦略を標榜するたわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略の4月分の月報が出ました。 私は信託報酬のより低いひとくふう日本株ファンドのみ購入しており(ひとくふう0.27%、たわらplus0.756%)、たわらplusは保有していませんが、注目された低コストアクティブファンドの一角ですから運用状況は気になります。
過去記事: 新興国株式もたわら、アクティブファンドもたわら
組入銘柄数は131と、100銘柄程度で推移しているひとくふうより気持ち多めの組み入れになっています。 もっとも、ひとくふうはJPX400構成銘柄が投資対象なのに対し、たわらplusはTOPIX構成銘柄全部が投資対象という幅の広さを考えると、比率的にはより選別し絞り込んでいるともいえます。
 純資産総額は5億円を突破しています。運用開始1ヶ月でこれはたいしたものだ…と言いたいところですが、運用開始早々に急激に増えており、その後は結構平坦になっていますから、誰か大口の投資家が少数いただけかもしれません。 別に少人数・大口であろうが多人数・小口であろうが運用規模に変わりはないのですが、大口投資家に一気に資金を引き上げられてしまうようなことがあると運用上もまずいことになるのは容易に想像がつくので、仮に大口の人がいるのであれば当面はそう極端な動きはしないでもらいたいものではあります。 ただ、平坦になっている期間でも緩やかながら右肩上がり気味になっているように見えるので、基本的には堅調な伸びをしているといってよいでしょうか。
運用実績は、参考指標として「配当込み」TOPIXとの比較表示がなされています。 ひとくふうも「配当込み」JPXを参考指標として表示しており、両ファンドとも配当込み指数との比較というアクティブファンドとして正確な評価がしやすいのは良いと思います。 設定来(=1ヶ月)のリターンは▲0.51%と、参考指標の▲0.49%より0.02%のアンダーパフォームとなってしまいました。 もっとも、1ヶ月の間には信託報酬で0.063%(年0.756%÷12)の下押し圧力があるわけですから、それを考慮するとアンダーパフォームといってもそこまで気にする必要はない(運用自体はやや勝っていた)とも言えるかもしれません。(こういう考慮ができるのも「配当込み」指数との比較がされているからこそです。また、こういう風に「信託報酬差し引き前では指数に勝っていそうだが、信託報酬の分で負けた」というのが判断できる形であるからこそ、コストの重要性が身にしみようというものであるともいえます)

 
 組入れ状況を見てみます。上段がたわらplus、中段がひとくふう、下段が<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXです。 ひとくふうと同様、インデックスと比べるとかなり組入れ業種が変えられています。 ところが、小売や食料品が大きく組入れられているのは両アクティブとも同様なのですが、たわらplusではディフェンシブの代表選手である医薬品が意外と少ない組入れに留まっています。 逆に、卸売や化学といった、ひとくふうではベスト10にも入っていない業種が上位に食い込んでいるのが目に付きます。 個別銘柄の組入れ上位を見るとひとくふうとたわらplusではほぼ別物になっています。 同じ最小分散系の戦略を標榜していながらこうも違うのは興味深いところですが、一つには、ひとくふうは最小分散だけを謳っているのに対したわらplusでは高配当も柱にしている影響もあるのでしょう。(配当利回りで見てみますと、5月18日時点で医薬品では武田薬品と日水製薬が3%台のほかは2%台かそれ以下、これに対して化学は3%台も数多く卸売は4%台も少なくない) とはいえ、両方ともディフェンシブ&消費者向け&内需関連が大きめな割合を占めているのは変わりなく、それぞれの参考指数と比べても明らかになだらかな運用実績となっています。
 両アクティブファンドと、それぞれの参考指数を連動対象とするインデックスファンドとの4月分の運用実績をグラフにしました。 アクティブは2本とも、インデックスファンドよりも上げ下げともに緩やかなのが見て取れ、ひとまずは投資戦略が効果を発揮しているように見えます。 そして面白いことに、医薬品の組み入れを下げているたわらplusのほうが、ひとくふう以上に変動が小さめです。(この期間内の実績による概算リスク値は、ひとくふう22.6%に対したわらplusは19.5%となっていました。JPX400は31.4%、TOPIXは30.7%) 1ヶ月程度で何を言うのも不適切ですが、高配当戦略の効果でしょうか、変動をより顕著に抑えているのは見事です。 たわらplusはひとくふうより年率0.5%近く高コストなのですが、この調子で低ボラティリティの運用を続けていけるようであれば、コスト差を考慮してもより魅力的な選択肢としての位置を確立できるかもしれません。(高配当戦略により、株価上昇による配当利回り低下で銘柄入れ替えが行なわれるようであれば、結果的に「安値を買って高値を売る」ことが行なわれるため、パフォーマンスの良化もありえます)
当ブログでも、過去記事で
ひとくふうの登場のときに、2015年はインデックス投信のコストがETF並みになる、まさにコスト革命の起こった年でした。 2016年は、その革命後のコスト水準を舞台にして、インデックスからスマートベータへの運用対象に対する革命が起ころうとしているようです。 と書きましたが、あっという間にスマートベータでの強力な後続ファンドが出てきました。 本当にこれからはスマートベータ含むアクティブが投資信託における主戦場になりそうです。 と期待したとおり、まずは、最初の1ヶ月はスマートベータ系のアクティブファンドが運用面では存在意義を見せているようです。 今後、資金の集まり・運用成果の両面において継続的に好結果が出てくることを切に期待したいと思います。
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たわら
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[ 2016/05/19(木) 01:24 ]
[ 最終更新:2016/05/19(木) 01:24 ]
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