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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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日興の日本債券は野村BPIにベンチマーク変更
先に、日興パフォーマンスインデックスの廃止予定により、日興AMの運用する日本債券ファンドのベンチマークに変更が生じそうな件を記事にしました。
日興インデックス廃止により一部ファンドに影響が出そう

この件につき、7月19日付のEDINETで下記の2本のファンドの訂正有価証券届出書が提出されました。
インデックスファンド日本債券(1年決算型)  (旧年金積立シリーズ)
日本債券インデックスファンド(個人型年金向け)

1【ファンドの性格】

(1)【ファンドの目的及び基本的性格】

<更新後>

① ファンドの目的

わが国の債券市場の動きをとらえることを目標に、日興債券パフォーマンスインデックス(総合)*の動きに連動する投資成果をめざして運用を行ないます。

*現在のベンチマーク指数の公表停止に伴ない、平成29年1月1日付で「NOMURA‐BPI総合」に変更する予定です。


大方の予想通りと思いますが、野村BPIを新たなベンチマークにするようです。
おそらく、これ以外の日本債券ファンドやバランスファンドの日本債券部分も同様な対応になると思います。



従来のベンチマークであった日興債券パフォーマンスインデックスと野村BPIとは、以下のように若干組入れ基準を異にしています。
日興債券パフォーマンスインデックス野村BPI
対象債券以下の公募利付債(変動利付債除く)
・国債
・地方債
・政府保証債
・財投機関債
・RMBS(住宅ローン担保債券)
・金融債
・事業債
・円建外債
公募固定利付債
原則として資産担保債券・ローン担保債券等を除く。
残存年数1年以上1年以上
残存額面10億円以上10億円以上
格付けBBB格以上A格以上

日興債券パフォーマンスインデックスの方が、ローン担保債券やBBB格の債券の分だけ組入れ対象が広くなっています。

そのため、指数の通りの組入れを続けるのであれば、指数切り替えのタイミングでローン担保債券やBBB格の債券を売却して、その分だけA格以上の国債や社債などを買い足しに回らなければならないことになります。
(切り替え先が「野村BPI EXTENDED」という指数の方になっていれば、BBB格債券も組入れ可能だったんですが…。)

該当するファンドの保有債券の格付け別明細がわからないので、具体的にどの程度の入れ替えが生じるのかは不明ですが、その規模によっては若干の売買コストの発生や売買に伴う売り(買い)圧力による価格形成の歪みが生じる可能性があります。
(仮に価格形成の歪みが生じた場合は、日本債券クラスを保有している人全員に影響する可能性があります)

また、当該ファンドのパフォーマンスを測る際の連続性も一旦途切れることになります。


指数そのものの廃止に伴いベンチマークが変わるというのは異例な事態だけに、いろいろと注意すべきことが多そうです。
それにしても、このような(場合によっては価格形成を通じ広く債券投資家全体に影響が及びかねない)事態は投資家のせいでも運用会社のせいでもなくひとえに指数提供業者の都合によりもたらされたものですから、なんとも不条理感があります。
指数提供業者には、指数それ自体を(自社がその負担に堪えなくなったのなら例えば算出業務を他業者に譲渡するなどして)できるだけ維持するなど、影響をできる限り抑える責任ある対応を望みたかったところです。
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ベンチマーク、指数論 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2016/07/20(水) 00:49 ]
[ 最終更新:2016/07/20(水) 00:49 ]

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