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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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惑わされない資産運用(1) |
7月24日に実施された、一日で本当に大切なことが学べる特別セミナーに参加してきました。
このイベントは、大江英樹さんが代表を務めるオフィス・リベルタス社が主催したもので、「資産運用の4賢人」「ミッション4」等と銘打たれた4人の講師が、資産運用につき投資家が惑わされやすいポイントについて解説するものです。
セミナー本体で1万円(懇親会参加で+4000円)と、なかなかのコストではありましたが、50名(53名まで増枠されたようです)の定員は最終的に完売に至ったそうで、流石に講師陣・テーマに人気・関心が高かったようです。
今回は、前半部分についてレビューしていきます。
なお、既に夢見父さんがレビューされています。 1日がっつり、資産運用4賢人のセミナー (夢見る父さんのコツコツ投資日記)
情報に惑わされない 講師は、マクロ経済の分析・解説等を行なう事務所ブーケ・ド。フルーレットの代表(と言いつつ、一人事務所だそうですが…)、馬渕治好氏。
まず、なぜ情報を選別しなければならないのかという問いで、単純に答えだけを求めるような態度を戒める説明をしていました。 「自分は○○歳だが、この年齢で適したポートフォリオを教えてくれ」などと訊いてくるような人もいるそうですが、人によって資産状況も将来設計もすべて異なり、どのような情報が良いのか悪いのかもその人ごとに異なるため、自分で咀嚼・取捨選択するというプロセスが欠かせない、という事です。 このあたりは、山崎元さんが「何歳であろうとそれがポートフォリオを決める基準になるわけではない」「コンサルティングとかラップとかのサービスはあてにならない(的確なリスクの判断などができるわけではない)」等という文脈で主張されることともかなり共通していると思います。
続いて、なぜ怪しい情報が氾濫するのかという問い。 単純に金融機関悪玉論(わざと損するような情報、不利な商品の情報を流しているetc)には与していないようです。「客が利益を挙げた方が取引量も増えて金融機関の利益につながる」「必ず投資家が損をする商品を見つける能力は(儲かる商品を見つける能力と同様)無い」というのが理由です(後者についてはそうとばかり言えるかは疑問な気がします。投信や仕組債など、そもそもの組成の段階で損や高コストを招きやすい設計をしておくことも大いに可能ですから)。 ただ、「売りやすい商品を売る」「同じ条件なら手数料の高い商品を売る」というバイアスがあることは確かだと認め、投資家側の態度もそれに影響している(例えば、下がりきっている資産は誰も買わず、上がりきっている資産はみんな買おうとする。商品の組成・販売にもそれが影響する)と指摘しています。
一方で、マスコミや専門家は、注目を引くために見出しや内容を過激にしたり(書籍のタイトルもそうで、「勝率9割の投資セオリーは存在するか」などといった煽るタイトルはその目的で出版社が勝手につけたんだそうです。少しでもまともなタイトルにするようにバトルになることもあるんだとか…「年利15%でふやす資産運用術」ってタイトルもその口でしたね)、都合のいい発言を取り上げたりして視聴率やら利益やらを上げようと画策する、という指摘もありました。 そして、そのような過激な情報を買う買い手の態度がそのような態度を助長すると。
情報に接するに当たっての態度としては、「結論だけではなく、途中の分析や推論を見ること」(まぐれあたりではないか、市況変動時にシナリオを維持してよいのかどうか、等を判断するためにも)、「セオリーを身近な行動に落とし込んで考えること、自分で体感した事実とすり合わせること」等を挙げています。 後者の点は、投資法の良し悪しを少額で実践・体感することで判断してみたり、マネーリテラシーを学ぶ意義を自身の将来の備えとして考えるマスクマンの著書29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみたの態度とも通じるような気もします。
馬渕氏については今まで知らなかったのですが、ギャグやら変な(残念な)お客さんの話やらを交えてなかなかユーモラスな語り口調で、会場内は笑いが絶えませんでした。 今までインデックス投資家イベントなどでは専門家枠でのユーモア枠はカンチュンド氏の独壇場だったような感がありますが、今後この方も呼ばれるようなことがあるとなかなか面白そうです。
市場に惑わされない I-Oウェルスアドバイザーズの代表、岡本和久氏が講師です。 市場に惑わされないとは、短期間の市場変動で益を出すことを狙うのではなく、長期的に企業を保有することこそ肝要ということです。 「投資とは、企業を保有して儲けるものだ」「株式は増価証券である」という簡潔な表現に本質が尽くされているようです。
なぜ増価証券なのかはこの図で十分でしょう。 世界経済の拡大に伴う数量増により、企業利益が伸びる分株価も上がっていくはずである、という論です。
![DSC_0548[1]_convert_20160729023729](https://blog-imgs-91-origin.fc2.com/a/n/b/anbowasset/201607290239017f7.jpg)
また、GMの社長がかつて「年金は生産と成長に直接投資すべき。それも、個別の企業ではなく国家全体の生産能力を所有するべき」と労組を口説いて企業年金制度を導入させたというのは中々興味深い。 「年金で株式投資をするとはけしからん」などという議論が幅を利かせる国もどこかにあると聞き及びますが、企業そのものを所有し企業収益をすべて保有することで経済成長の効果を享受できるという意味では、まさに広範囲に分散した株式投資こそが年金運用の本質を突いていると思います。
後半については稿を改めて書いていく予定です。
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オフィスリベルタス
| トラックバック:0 | コメント:0
[ 2016/07/29(金) 02:53 ]
[ 最終更新:2017/09/17(日) 17:04 ]
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