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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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売りやすくて利益になりやすい商品を手に入れるためには? 自分で運用会社を作ればいい!(名案) |
銀行業界の中で、自前で投資信託運用会社を立ち上げる動きが加速しているようです。 「都民・八千代銀」も合流 横浜銀の運用会社に出資 (日経新聞)
記事によりますと、東京都民銀行と八千代銀行の持株会社が、スカイオーシャン・アセットマネジメントに出資するそうです。
東京TYはスカイオーシャンが運用する国内外の株式や不動産投資信託(REIT)などに分散投資する投信を傘下2行で販売する。営業ノウハウなどを共有し単独では難しかった資産運用ビジネスの強化につなげる。 スカイオーシャンは約220億円の運用残高を抱え、残高に応じた管理手数料(信託報酬)が収益源になる。横浜銀などは東京TYの合流で販路が広がり手数料収入が拡大する効果を期待する。
スカイオーシャンは、横浜銀行と三井住友信託銀行が設立した会社で、その後京都銀行と群馬銀行も参加しているようです。
「営業ノウハウを共有」「資産運用ビジネスの強化」などなど、なんとなくもっともらしいような地雷めいているようなワードが並んでいますが、実態は(案の定というべきか)お寒いもののように見えます。
このスカイオーシャンは、「スカイオーシャン・サテラップ(株式型)」「スカイオーシャン・コアラップ(安定型)「スカイオーシャン・サテラップ(成長型)」という3本のファンドを運用しています。 3本ともファンドオブファンズ形式でして、交付目論見書に掲載の投資対象ファンドも極めて数が多く、資産クラスもヘッジファンドを含め極めて多岐に亘っています。全体としてどのようなリスクをどの程度取ることになるのか、どういう市況のときにどういう成績を辿るのかを理解するのは相当に難儀しそうな代物です。 コスト面でも信託報酬はいずれも1.5%強~2%弱程度、販売手数料も2.16%~2.7%(横浜銀行及び東日本銀行の数字。販売会社としてもう1社出ている浜銀TT証券は、恐るべきことにネット上では販売手数料が確認できません。尚、3社ともコンコルディアフィナンシャルグループの所属企業です)という途轍もない高コストです。
スカイオーシャンの社長挨拶では、日本では、高齢化が進展し、将来に備えた積極的な資産運用が重要となっております。また、マイナス金利による量的・質的金融緩和が導入されるなか、資産を守りつつ着実に増やしていくことがますます重要になっております。こうしたなか、お客さまが安心して長期間保有できる運用商品に対するニーズは、以前にも増して高まってきております。(中略) 今後も当社は、お客さまの長期的、安定的な資産形成のお役に立つ質の高い資産運用サービスを提供するとともに、高い専門性とコンプライアンス意識を備えた運用会社としてお客さまから信頼されることを目標に、引き続き努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。 などと言っていますが、提供している商品がこんなものでは、何をか言わんやと呆れ果てて言葉も出なくなります。
実態としては、「手数料収入」を最大の目的として、信託報酬を高止まりさせた上でグループ内で全部分け取りにする・販売手数料も高く取れるようにする、というのが第一のようにしか見えません。グループ外の運用会社だと信託報酬を引き下げさせられたり販売手数料に制限が掛かったりすることもありますが、自分たちだけで出資する運用会社ならそんなことをされる心配はありません。
「日本の投資信託業界は、歴史的に販売会社である証券会社の系列の運用会社が多かったために、証券会社の利益に繋がりやすい商品の開発が優先された結果コストが高止まりする傾向があった」という趣旨の指摘はよくなされるところです。 要するに、これと同じ事を銀行が今頃になってやり始めているのに他なりません。 歴史は繰り返すとはよく言ったものです。
それにしても、金融庁は今、フィデューシャリー・デューティーの名の元、金融商品の提供に関して顧客本位の視点を重視し、金融機関の利益を優先した高コストな商品提供を問題視しているのです。 実際に、保険の販売手数料の問題に関してはほぼ銀行側の降伏に至っている状態のようですし、投信販売のあり方などに関しても真剣に討議している様子もあります。 金融庁の姿勢がこのようなものである時期に、銀行がこんな営業政策を取っていて大丈夫なのかどうか、他人事ながらいささか心配になってきます。
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やたら高コスト
| トラックバック:0 | コメント:0
[ 2016/08/15(月) 00:31 ]
[ 最終更新:2018/02/11(日) 18:03 ]
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