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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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「マイナス金利でも、お金はちゃんと増やせます。」出版記念セミナー
大江英樹さんの書籍マイナス金利でも、お金はちゃんと増やせます。の出版記念セミナーに参加してきました。

本書は意外にも、大江氏の著書として初めてのマネー本になるそうです。(今までは、確定拠出年金本はありましたがその他は老後系や行動経済学系だったとの事)

本書は、一見マイナス金利でも資産運用がうまく行くような凄い方法があるような話に見えそうなタイトルですが、勿論そんな内容ではありません。(タイトルは出版社が勝手につけたもので、「そんな方法があるなら教えてもらいたい(笑)」だそうです)
お金の扱い方の基本的な心構えや基礎知識を説いたもので、29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義と並び、マネー管理に取り組もうとする人が真っ先に読むべき本にラインナップしてよいと思われます。


本セミナーは、概ね本書の内容に沿って進められました。



DSC_2983_convert_20160824232619.jpg DSC_2986_convert_20160824232931.jpg
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まず、マイナス金利というイメージの衝撃から、住宅ローンの借り入れや高利回りを目指した投資に引き込まれやすいという話。
そして、しかしそれは合理性を欠く選択であるという指摘(住宅は金利より先に物件自体の価格が適正かどうかを見極める必要がある、投資に関しては預金金利の低下幅と投資商品のコストとを比較すると釣り合いが取れない上にリスクに晒される)。
更に、物価上昇幅と預金金利を比較した実質金利においては過去にマイナス金利が何度かあったのに対し、現在は実質金利ではむしろプラスであるので、特別な状況でもなんでもないという指摘。

このような、落ち着いて現状認識をする重要性を説いてくれるのは非常に貴重な本だと思います。


そして、お金を増やすための要諦は下の2つのスライドに集約されていると言っていいでしょう。DSC_2990_convert_20160824235744.jpg DSC_3019_convert_20160824235701.jpg
まず、きちんと稼ぐこと。無駄な保険料(ヘッジすべきリスクとつりあわない)や利息(企業と違って経済的な効用の増大を齎さない)といったコストで資金をすり減らさないこと。資産運用はその後。細かい知識が無くても常識的に(「そんなうまい話があるのか」、「いったいFPや金融機関はどうして商品を薦めるのか、薦めることによって報酬が貰えるとか裏があるんじゃないか」etc)判断することの重要性。
非常に地に足の着いた思考を薦めるものと言え、資産管理・運用の最も基礎になる話でしょう。

具体的な論点としても、
・何パーセントかの利回りで運用するよりも、同じ期間一生懸命稼いでゼロ金利でも貯蓄額を増やしたほうが資産ができる。稼ぐの大事
・家計を見直すときも小遣いカットや外食費削減のような目に見えやすい(やった気になりやすい)ものよりも、保険料や高コスト投信などを見直す方が効果が高い
・国の制度(DCなどの税制措置、社会保障など)や会社の福利厚生など、制度を知って活用する
・選好の逆転という、目の前の印象や感覚で惑わされる現象(リボ払いでポイント5倍[ポイント5%程度に対し金利15%]、株主優待etc…)に陥らないように
などなど、重要な指摘が多くありました。
詳細は書籍とも重なるので書籍にてご承知いただければと思います。

経済活動を行ううえでの最低限の必須教養とも言うべき事項が凝縮された本書、ならびにセミナーでした。
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良書 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2016/08/25(木) 00:25 ]
[ 最終更新:2016/08/25(木) 00:25 ]

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