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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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ヴェリタス掲載記事を確認 |
コツコツ京都に参加の旅路にあったりした影響でしっかり確認できていませんでしたが、記者さんから聞いていた予定の通り日経ヴェリタスに掲載されているのを確認しました。 日経ヴェリタスにデビューしました
9月18日~9月24日号の4面、「個人の資産配分、投信活用で工夫」という見出しの記事の中に登場しています。 資産配分の簡単な円グラフと一言コメントが載っていますね。
買い付けているファンドが15本という、随分多くの本数になってしまっていますが、基本的に個別資産クラスごとにファンドを購入しているので本数が膨らんでいます。 (国内、先進国、新興国)×(株式、債券、リート)の組合せで、新興国債券以外に投資しているので資産クラスが8個。 国内株式がTOPIXとJPX400、国内債券が普通の債券(野村BPI)と物価連動国債とあるのでファンドが2本増えて10本。(物価連動国債はMHAM物価連動国債ファンド【未来予想】で、本当はアクティブファンドですが…)。 さらに、EXE-i グローバル中小型株式ファンドが加わって11本。 以上がインデックスで、このほかにスマートベータが4本(ひとくふう日本株式ファンド、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)、たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略、たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略)加わり、合計で15本となります。
正直言って、TOPIX・JPX400・先進国株式・新興国株式・中小型株式の5ファンドは(買付手数料低下&貸株対象でマイナスコストでの運用になったことだし)VT1本に整理してしまおうかと思っていた矢先でしたが、取材で現行の構成を答えてしまったのでどうしようかと思っているところです(^^;
スマートベータについて、記事中では「長期の実績がなく信頼し切れないが…」と、にべもないコメントになってしまっていますが、スマートベータの課題を挙げるとすれば2段階に分かれると思います。
(1)指数を支えるセオリーそのものがどの程度成り立っているのか スマートベータというのは定式化されたアクティブファンドであって、「これこれの特徴・法則に則って銘柄選択すれば通常のインデックスより優れたパフォーマンスになるはずだ」というアクティブなセオリーがあって、それに従って銘柄選択・ウェイト付けといった指数メソッドが決められています。 そのセオリーそのものが果たして正しい(本当にその通り銘柄選定すれば普通のインデックスに勝てる)のかどうか、という問題です。
高配当指数だとか配当貴族指数、バリューインデックス、最小分散、このあたりであれば国外を含めてそれなりの研究・運用実績もあるはずなので、それなりにセオリーの信頼性は高いとみてもいいでしょう。 しかし、設備・人材指数だとかESG指数なんていうのになってくるとどうでしょう。「設備投資をする企業が、人材育成に力を入れる企業が伸びるのだ」というシナリオは、なんとなくそれもそうかという気にならなくもありませんが、元々が公的機関や年金基金が株を買うための口実・お題目として作られたような面があるだけに、指数及びセオリーへの信頼性は現段階では微妙といわざるを得ません。まったく新しく開発された指数というのは、こういう難しさがあります。 尚、新しく作られた指数というのは、何年間かのバックテストで普通のインデックスより優良な結果に…なんていう話がくっついている場合もありますが、「好調になるように銘柄を選定してみせているだけ。バックテスト時に好調になるような銘柄を組み入れられるように都合の良い指数メソッドを組んでいるだけ」という可能性もあるので、なかなかそれだけで指数の信頼性を高めるというのも難しいかもしれません。
この側面からは、やはりある程度の時間が経過して指数の実態が明らかになってくるまで待つほかは、信頼性が俄かに高まる道はあまりないのではないかと思います。
(2)指数の通り運用できるか 指数のセオリー自体が十分信頼できるとしても、それに則って実際の運用ができるかどうかは別問題になってしまう場合もあります。
ごく簡単に要点が指摘されているので、これで説明は十分だと思います。 実際に、FTSE RAFIエマージングインデックスというファンダメンタルに着目したスマートベータのファンドでは、実質コストが高くなる現象が確認されています。 DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックス運用報告書 (インデックス投資日記@川崎)
この問題を解決するには、指数のメソッドの中で「銘柄のウェイト変更や顔ぶれの変更には限度を設け、一度に多くの売買を発生させないようにする」ような配慮が必要になるかもしれません。 ただし、これをやってしまうと「指数を作ったときの論理によれば沢山組み入れるべき(組入れを除外すべき)銘柄が、あるべき分量より少ししか入らない(なくなるべきなのに残っている)」などといった現象が生じることになり、指数としてそんないびつなことでいいのかという疑問がないわけではありません。
指数自体は特にメソッドをいじらず、ファンドの運用のほうで売買数量を抑えるという手もなくはありませんが、そうすると銘柄構成が指数とファンドとで食い違ってしまいますから、「スマートベータ指数に連動するファンド」とは言えなくなります(というか、「売買を抑えた方が指数のとおり売買するよりパフォーマンスがよくなる」という投資判断をすることに他なりませんから、アクティブファンドそのものになります)
あとは現物運用を諦めて指数リンク債でも使うか、という非常手段もなくはありません。 もとより、そうなるとリンク債の発行体の信用リスクが持ち上がってきます。
こういう問題がありますから、スマートベータ運用がある程度市民権を得てきたら、コストによる乖離を防ぐための仕組みづくりが商品提供者側に求められるという時が必ず来ると思います。
このような、「セオリーそのものの信頼性」「コストによる乖離のおそれ」という2つの問題がある間は、やはりスマートベータだけで資産運用を済ませるわけには行かず、従来型のインデックスに対する味付けとしてスマートベータを使うという程度の位置づけが無難だと思います。
今回私が掲載されている日経ヴェリタスは、大きめの書店にて購入可能なほか、日経ストアにて電子版の購入も可能です。 今回は機関投資家の資産配分に関する考え方の変化なども取り上げられていますので、興味があればご覧になってみてください。(オルタナティブ運用の比率を高めている年金基金があるという記事がある一方で、中のほうの面ではGPIFがオルタナティブに慎重なスタンスを取っている旨が述べられるなど、考え方の違いは中々興味深いものもあります)
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日経ヴェリタス
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[ 2016/09/21(水) 01:24 ]
[ 最終更新:2016/09/21(水) 08:05 ]
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