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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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楽天IFAラップは誰のため
過去に取り上げた楽天証券の対面販売ラップらしきものが、「楽天IFAラップ」として10月1日からスタートしていたようです。
何の意義があるのか、楽天証券対面販売ラップ

プレスリリースによると、当初の報道では「1000万円程度」とされていた最低投資金額は「100万円以上1円単位」とやや小口に変更になっています。
また、「機関投資家向けコンサルティングの専門家であるマーサー社の運用助言」・「資産残高や運用履歴をいつでも逐一確認できる透明性」・「コストを信託報酬込みの総額表示」といった、楽ラップと共通する特徴を持った商品性に仕上げてきています。

一方で、投資先ファンドは楽ラップにある低コストインデックスファンドのほか、アクティブファンドも多数含まれています(楽天DFAシリーズステートストリートの最小分散系も含みますが、それに限られません)
また、資産クラス配分はおそらくIFAがコンサルティングなどを通じて人力で行うことになり、楽ラップのロボアドバイザーが登場するわけではなさそうです(もっとも、そこでロボアドバイザーを使うようだったらIFAの仕事がなくなりますが…)。
コストは最大1.728%、うち信託報酬を除いたラップ代は1.242%(資産残高2000万円以下の部分、固定報酬型)となっています。楽ラップが手数料全体で最大0.990%、ラップ代部分で0.702%ですから、8割弱高いことになります。
ラップ代のコストの差は、「運用管理手数料」という名目の費用によるもので、おそらくIFAの取り分相当だけ差が出ているのでしょう。

独立系ファイナンシャルアドバイザーを通じた対面型ラップサービス“楽天 IFA ラップ”の提供開始!~お客様に寄り添う資産運用コンサルティングをより多くの方へ~



経費や運用過程について透明性の確保がなされたことなど、楽ラップに近い商品性になってきたのは悪くはありませんが、だからといって利用を薦められるかというとそういう気はしません。

IFAを噛ませることによって、その取り分のせいでしょう、ラップ代の負担が増してしまっています。
ロボットでなくプロの人間が資産配分決定をするといっても、プロにだってどんな資産クラス・どんなファンドがパフォーマンスが良いかを見極めるのは極めて困難な話です。
つまり、運用成果の向上を期待させるものではなく、それでありながらコストだけが確実に上がってしまっています。

また、楽ラップに比してアクティブファンドが多くなっている点は一つの特徴としては挙げられますが、アクティブファンドをどの程度入れるのか・入れるとしてどのファンドを選ぶのかといった点を投資家側が選ぶことはできません(基本的にはIFA側が差配するはずです)。
となると、どんなアクティブリスク負担と超過リターンがあるのかを予想できないのでは、ユーザー側にとっては期待リターンはインデックスファンドと同値としか言いようがありません(アクティブ運用の平均がインデックスなんですから、どのファンドが選ばれるか分からない以上インデックスファンドの数値以上も以下も期待できません)

この程度のサービスでしたら、仮にラップサービスを使いたいとしても素直に楽ラップで手数料を低廉に抑えてインデックスファンドで運用しておいたほうが合理的と思われ、あえて更なるコストを掛ける必要性が理解しかねます。
もとより、IFAの人たちにとっては収益に繋がるので有難いサービスでしょうが、IFAを養うために我々投資家が自身の財産のパフォーマンスを削ってまで余計な経費を払うのも意味のない話です。
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ラップ系(ロボアド含む) | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2016/10/14(金) 02:16 ]
[ 最終更新:2018/02/11(日) 17:37 ]

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