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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
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楽天証券ETFカンファレンス2016
11月5日開催の楽天証券のETFカンファレンス2016に参加してきました。

モーニングスターが同名のイベントを例年12月に開催していますが、それとほぼ同様に、ゲストの講演と運用会社の商品紹介などが行われる形です。


講演の中で、興味深いものを中心に書き留めておきます。

武者リサーチ 武者陵司氏


・アベノミクスや日銀金融政策につき、世間では右往左往、後退であると評されている(ターゲットが利回りなのか量的な問題なのか何なのか…)が、むしろ金融政策の深化(進化?)だと考える。
・市場をコントロールするというのは、マーケットが正常に機能している状況であるならすべきではないが、現在はそうではない。正常に機能していないのならコントロールするべきである。
・90年頃に比べ、株式の益回りにせよ債券利回りにせよ、極端から極端に振れた。資産価値が高すぎる90年頃から、今は適正価値を通り越して値下がりしすぎた状況にある。
・森金融庁長官は、WSJの取材に対し「世界の金融当局は、日本の過ちを繰り返すな」と言っている。日本の犯した、『バブル予防のための策を強化しすぎるあまり、貸し出しや投資などを行うリスクテイカーがいなくなる』という失敗を犯すなという意味。
・足元では、下がりすぎた資産価値が半分程度戻ってきている(過去の最大値とそのあとの最下落時との比較)状態にあり、それだけでもかなりの追加的な富(一種の埋蔵金)が生じていると言える。

・ここ20年間、日本は継続的にコスト(長期金利)がリターン(GDP成長率)を上回っている状態にあった。つまり、リスクを取ろうとした者が報われていない。
・最近、アベノミクスによる金利低下で、コストがリターンを上回るという正常化した状態に定着しつつある。リスクテイカーは報われる方向。これはファンダメンタル的な裏付けも伴っている(常用雇用指数の改善、空室率の低下、賃料の上昇等)

・日本の企業は、価格競争をする分野では敗退している。機械でいえばCPUなど。しかし、例えばセンサー(入力)やアクチュエーター(出力。例えばモーターとか)といったマンマシンインターフェースの分野では日本しか作れないものが多く、こういった分野を主力にしていけばよい。(凋落している分野が多いのに営業利益が落ち込んでいないのは、こういう分野が稼いでいる)

ほか、地政学云々の話もありました(日本の経済が強くなる弱くなるというのは歴史的に地政学とリンクしていて、足元は対中国対策で日本が重視されるから日本の経済にも有利…という話)。この辺は2月のNISAフォーラムでもしてましたが。

例によって、日本経済につき強気な見通しを示す講演です。

日興アセット 今井氏



「日銀のETF買付から学ぶ株式市場とETF投資」という題です。
日銀のETF買いはある意味注目を引くテーマで、内容に期待がかかります。

・日銀によるETF買いが始まった2010年12月15日から2016年9月30日まで、1421取引日のうち日経平均の上昇は752日、下落が669日。上昇日のうち53日、下落日のうち300日に買付が行われている。結果的には、下落の日に買いが来ているイメージ。
・ただし、ETF買いをしたからといって直接株価を押し上げる効果が出るような買い方はしていないと考える。
・ETFの買付残高とTOPIXのPBRとを比較してみると、残高が増えてきてもPBRは高くて1.4倍、足元は1.2倍くらい。PBR的には日銀が買っているからといって株価が無闇に高く歪んでいるとまではいえなさそう
・個別銘柄への影響を見るに、日経平均ETF経由での推定保有比率はファーストリテイリングが48%という水準になっているものの、TOPIXETF経由での推定保有比率を見てみると最大の住石ホールディングやガンホーでも1%台と、かなり景色が違う。
・2010年4月1日からの日経平均及び推定保有比率上位の銘柄(ファーストリテイリング、ミツミ電機、アドバンテスト)を見ても、PBRがそこまで上がっている状況にはない。数字的には株価形成を歪めているというのは当たっていなさそう
・日銀の買付対象ETFには、ETFの中で貸株を実行している(ETFに組み入れられている株式が外部に貸し出されている)ものがある。こうした貸株を通じて、市場での流動性を確保しているという部分もある。

なお、20分という枠でしたので、今井氏の言いたかったことはすべて講演内で言い尽くすことはできないということで、日興AMのETFのコラムのページに11月中に詳細な記事を執筆される予定だそうです。
指数及び個別銘柄の価格形成を歪める・歪めないというのはなかなか意味のあるテーマだと思いますので、詳しい分析は是非期待したいところです。




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[ 2016/11/07(月) 02:32 ]
[ 最終更新:2017/09/17(日) 17:00 ]

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