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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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「お金のデザイン」とベネフィットステーションのDCプラン発表 |
ETFを利用したファンドラップサービス「THEO」を展開する「お金のデザイン」社と、福利厚生プログラム「ベネフィットステーション」を展開する「ベネフィットワン」社が共同して新たに個人型DCに参入するという報道が、確か夏頃にありました。 その後一向に詳細が出てこないまま12月を迎え、いったいあの話はどこへ行ってしまったのかと思っていましたが、このほど待ちかねていた詳細が出ていました。
お金のデザイン、ベネフィットワンに加えて伊藤忠商事も参加し、「MYDC」という会社を設立して事業にあたることになっています。
節税しながら将来に備えるiDeCo どこよりもカンタンなMYDCで
詳細を確認します。(2016年12月19日、追記あり)
手数料
費目 | 運営管理機関 | 連合会 | 信託銀行 | 合計 |
---|
加入時手数料 | 0円 | 2777円 | 0円 | 2777円 |
---|
運営管理手数料 | 291円/月 | 103円/月 | 64円/月 | 458円/月 |
---|
*移換手数料、給付時の振込手数料は明らかではありません。
運用商品
3本のFoETFsと、1本の定期預金というシンプルな構成です。 信託報酬は0.432%と書かれていますが、組み入れられるETFのコストは別だと思われます。どのような銘柄が組入対象になるかは明らかではありませんが、全部込みで0.55%~1.00%くらいに落ち着くでしょうか?
なお、ファンドの正式名称や委託会社は明らかではありません。EDINETでも該当しそうな有価証券報告書はまだ発見に至っていません。 もちろん、運用スタイル(例えば、ETFの銘柄や比率はある程度固定するのか、頻繁に地域やセクターやバリュー/グロースなどを入れ替えていくのか…)も現時点では分かりません。
<2016年12月19日追記> EDINETにて、グロース・インカム・リアルアセットの各ファンドに相当するものと推測される投資信託の有価証券届出書が確認されましたので、表に追記しました。 本数から分かるように、各ファンドともかなり幅広い選択肢を取り揃えています。 グロースファンド(株式)では、米国・先進国・パシフィック・エマージングといったスタンダードなファンドのほかに、単一国のインデックス(かなりマイナーな国もあります)、米国の高配当・増配・サイズ別のバリュー/グロースなど。 インカムファンド(債券)では、スタンダードなトータル債券や国債インデックスのほか、期間別の国債や期間別の社債、MBSにハイイールド債、シニアローン(バンクローン)など。優先株もここに入っています。 リアルアセットファンド(実物商品)は、REIT、物価連動債券、金・銀、農産物、商品指数など。インフラや水関連事業・林業関連事業といったセクター株式ETFも投資対象でして、「実物商品」といえるのかどうか微妙な面もあります。逆に、意外にも原油や天然ガスといったエネルギー系のコモディティは(単独では)投資対象になっていません。
これだけ幅が広いとなると、その時その時の状況によって結構な組み換えをしていくスタイルになりそうな気がしてきます(トレンドフォローなのか、逆張りなのか、リスク水準を一定に保つことを目指すか、具体的な戦略は分かりませんが)。そうなると、ETF売買コストがどの程度かかってくるか気になるところです。 また、グロースファンドの単一国インデックスやインカムファンドのハイイールド債など、エッジの効きそうなETFは経費率が0.5%を超えてくるものが結構あります。リアルアセットファンドに至っては、低コストといえるのは物価連動国債などごく一部で、1.01%の農業指数先物ETFや0.89%のコモディティインデックスETFなど、かなりの高コストのものも見受けられます。 ETFのチョイス状況によっては、0.432%にETFの信託報酬、売買経費などを含めた総コストが1%を大きく超えてくる可能性もありそうで、ちょっと心配になります。 <追記終了>
所感 帯に短し襷に長し? 正直言って、なんとも中途半端な仕上がりかなぁ……という気がします。
運営管理手数料は、個人型確定拠出年金ナビによりますと、スルガ銀行・SBI証券・楽天証券・岡三証券・さわかみ投信に次ぐ低コスト水準になっています。
 ただ、悪くはないと言っても、取り立てて低コストと称して勧めうるほどの水準でもありません。 拠出金月額が23000円の人で1.99%、月額12000円の人は3.82%が持っていかれることになります。 3.82%といえば株式の1年分の期待リターンを低めに見積もった場合にそのくらいまで下がってきそうなラインですから、これを持っていかれるとなると…うーむ。
運用商品については、母体であるお金のデザイン社の「THEO」が展開するサービスが海外ETFであることから、「すわ、DCの中で海外ETF現物運用ができるのか!? もしそうならとてつもない革命だぞ」という期待(欲求)を込めた観測もあったのですが…… 蓋を開けてみれば、確かにETFは使うようですが、FoETFでした。
FoETFなら、例えばSBI証券でexe-iシリーズを利用しても同じことです。exe-iで一番高コストな先進国債券でもETF部分込みで0.4244%ですから、信託報酬的にはその方が確実に安くつきます(資産残高が50万円になるまでは、運営管理手数料ではMYDCのほうが僅かに有利ですが)。
また、本数が3本と絞られており、しかも資産クラス別になっている分かりやすさは、各自のリスク許容度に合わせたアセットアロケーションを自分でカスタマイズできる仕組みとして評価できないではありませんが…… しかし資産クラスを組み合わせて自分なりのアセアロを組むなら、SBI証券や楽天証券の超低コストインデックスファンドを使えば遥かに低コストにすむわけで…(MYDCは、ETFの外で0.432%も取られる時点で勝ち目がほぼありません)
勿論、ファンドの運用方針が単純なインデックスファンドの組合せでは賄いきれないようなよほど独自色のあるスタイルであれば、コスト面の不利も跳ね返して客を呼べる可能性もないではありませんが……うーむ。
現在表に出ている情報だけを前提にするなら、素直にSBI証券か楽天証券でやるという選択肢を覆せるだけのものはまだないかなぁ、と思いました。(´・ω・`)
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DC(確定拠出年金)
| トラックバック:0 | コメント:0
[ 2016/12/18(日) 01:18 ]
[ 最終更新:2016/12/20(火) 00:26 ]
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