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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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刊行済みのDC本の中では「一番の初心者」向けか。「ズボラな人のための確定拠出年金入門」 |
ズボラな人のための確定拠出年金入門(井戸美枝)をやっと読みました。 12月13日の著者セミナーを先に聴講しており、その後更に1ヶ月を経ての購読です。単に私の怠慢です(^^;
この本は、社労士・FPとして活動している筆者が客から受けた質問を元に構成されており、Q&A形式で進んでいきます。 内容的には、最初に「年金制度の全体図」「公的年金は危ないのか?」といった論点から始まり、「確定拠出年金のメリット」「運営管理機関の選び方」「運用の考え方」というごくオーソドックスな流れとなっています。
内容的には、質問ベースであるだけに、全く知識のない人にも伝わるような平易かつ論点を絞った感じになっていると思います。 特に、「年金の世代間格差、給付と支給の比率」「所得控除の構造(源泉徴収票の見方と、控除の仕組をグラフ化して示したもの)」など、要所に利用されている図表が理解を助けます。
また、巻末に様々な類型(独身なのか夫婦なのか、会社員なのか自営なのか扶養なのか)ごとのお勧めポートフォリオがでているのはそれ自体ユニークな試みですし、その解説の中ではその類型の家計が直面するリスクや将来受けられる給付、更に利用可能な他制度の有無(特に、自営業者について、傷病手当金が無いとか国民年金基金を検討すると良いとか)などについての言及もあり、家計分析のプロとしての面目躍如といった感があります。 これだけ解説があれば、自分自身の家族構成に引き寄せてイメージが掴みやすくなるでしょう。
一方で、初心者への提案がバランスファンドである点には読む人によってやや違和感があるかもしれません。口座管理手数料や信託報酬などのコストを重視する発言をしつつ、傾向としては未だ相対的に高コストとなるバランスファンド運用を薦める事が、どこまで正当化できるかです。 また、税制について、「退職所得控除・公的年金等控除」については言及がありますが、一方で「14年前までの退職所得との合算」「公的年金控除は他の制度(基礎年金・厚生年金、DBほか)との合算になる」などの問題点については触れられておらず、いささかメリットを過大に誤認させてしまう恐れなしとしません。 アセットロケーションの考え方(DC内だけでポートフォリオを考えるのではなく、資産全体での最適を考えて各口座に効率の良い割り振りをする)については、お勧めポートフォリオを提案する際に基本はまず資産全体を見ること。たとえば手元資産が安全資産のみであれば期待リターンの高い商品を確定拠出年金に集中させるのが効果的です。 と軽く触れられているものの、なぜそうすべきなのか(DC内部と外部との割り振り方いかんでどう結果数値に影響するのか)が詳細に説明されておらず、やや弱い印象も否めません。
全体的に見ますと、「基礎知識が本当に真っ白な状態の人」に最小限の最小限をさらっと理解させるには良い本かな、という感じです。 初心者向けの基本書としては竹川美奈子さんの「一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門」が十分平易だと思いますが、それすら読むのが覚束ないほど知識が心許ない人、あるいは最重要ポイントにだけ絞り込んでスピーディーに理解したい人には本書という選択肢もあるのかな、と思います。
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良書
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[ 2017/01/22(日) 02:03 ]
[ 最終更新:2017/01/22(日) 02:03 ]
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