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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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楽天証券ファンドアワードに投票………しません。できません。
楽天証券にて、第2回楽天証券ファンドアワードの投票が行なわれています。
この投票は、8部門から3本ずつ、計24本のファンドが予め「優秀ファンド」としてノミネートされ、その中から各部門1本ずつを楽天証券の口座保有者の投票により最優秀ファンドとして表彰することになっています。
投票者にはもれなく楽天証券ポイントが30ポイント付与されるということなのですが………

ノミネートされているファンドを見たところ、私は投票を断念することになりました。



ノミネートされているのは以下の24ファンドです。
部門ファンド名信託報酬毎月分配有期限FoFベンチマーク・参考指数なし備考
国内株式DIAM国内株オープン【自由演技】1.728%
日興ジャパン高配当株式ファンド1.1664%
スパークス・新・国際優良日本株ファンド【厳選投資】1.7712%モーニングスターFund of The Year2016
海外株式外国株式インデックスe0.54%旧低コストインデックスファンド
SMT グローバル株式インデックス・オープン0.54%旧低コストインデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.216%低コストインデックスファンド
投信ブロガーFund of the Year2016 第1位
国内債券三井住友・日本債券インデックス・ファンド0.1728%低コストインデックスファンド
エス・ビー・日本債券ファンド【ベガ】0.3996~0.8856%
三菱UFJ 日本国債ファンド(毎月決算型)0.1296~0.702%参考指数は運用報告書に表示(目論見書に記載なし)
海外債券UBS 公益・金融社債ファンド(為替ヘッジなし)【めばえ】1.134%
三井住友・DC外国債券インデックスファンド0.2268%低コストインデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド0.1836%低コストインデックスファンド
国内リート野村Jリートファンド1.08%参考指数は運用報告書に表示(目論見書に記載なし)
フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド1.026%参考指数は運用報告書に表示(目論見書に記載なし)
モーニングスターFund of The Year2016
野村インデックスファンド・J-REIT【Funds-i J-REIT】0.432%旧低コストインデックスファンド
海外リート損保ジャパン・グローバルREITファンド(毎月分配型)1.5606%マザーファンドにはベンチマークあり
ノムラ日米REITファンド1.62%参考指数は運用報告書に表示(目論見書に記載なし)
野村インデックスファンド・外国REIT【Funds-i 外国REIT】0.594%旧低コストインデックスファンド
バランス可変東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)【円奏会】0.9072%マザーファンドには参考指数あり
モーニングスターFund of The Year2016
ファイン・ブレンド(毎月分配型)1.4479%投資先ファンドの一部にベンチマーク・参考指数あり
AMC/ステート・ストリート・リスクバジェット型バランス・オープン(ステイブル)0.81%マザーファンドは全てインデックス運用
バランス(固定)日本3資産ファンド 安定コース【円のめぐみ】0.972%マザーファンドには参考指数あり
ハッピーエイジング・ファンド ハッピーエイジング 601.0152%
三菱UFJ 国内バランス20【夢列島20】1.1188%マザーファンドにはベンチマークあり


ラインナップを見てみますと、海外株式では3本ともが低コストインデックスファンドで占められているのが目を惹きます。これは確かにベストファンドの決戦と称して恥じるべき何物もありません。
一方で、他のグループに目を向けると、信託報酬の高さや毎月分配・償還期限の設定などにより、およそ長期的な資産形成に適するとは考えられないファンドが並んでいます。おそらく、限られた期間内において偶然好成績を叩き出していたがゆえにここに並ぶことを許されたのでしょうか(そうすると、海外株式部門では、一時的にでさえ低コストインデックスファンドを打ち負かすファンドがなかったんでしょうか?)
さらに、国内債券・海外債券・国内リート・海外リートの4部門では、低コストインデックスファンドと偶然好成績だったのであろう高コストアクティブファンドとが並んでおり、その中から各部門1本選ぶようになっています。選べといわれても、相互にまるで評価軸の異なるファンドなのですから、どうせよというのか面妖そのものです。
それでも低コストインデックスファンドがあればそれを選べば合理的な投票行動ができたといえますが、国内株式・バランス可変・バランス固定の3部門に至っては全部が高コストファンドで、およそ支持に値する商品がありません。

全体を通じて、この賞はいったい「投信ブロガーが選ぶFund of the Year」のように長期的に資産形成を委ねるに足るファンドを投資家目線で選びたいのか、「モーニングスターFund of the Year」のようにコストが高かろうが過剰分配だろうが一時の勢いだろうがとにかく短期的に好成績を叩き出したファンドを表彰したいのか、目指すものがどっちつかずな印象です。

そもそも、「過去の実績は将来を約束しない」という大原則を考えれば、たかだか数年程度の運用成績を元に評価をして表彰してみても不毛そのものですし、どうしてもそういう基準で表彰をしたいのなら単純に数字で決めれば足りる話で、投資家の支持を問うてみたところでいかなる意味があるのか理解に苦しみます(「成績が良いか、悪いか」に「支持するか、しないか」などという価値判断の入り込む余地は本来ありません)。
むしろ、一瞬成績が良かっただけの、高コストで長期保有に適さないファンドが、個人投資家の投票というプロセスを経て表彰されることで、専ら作り手や売り手にとって都合のいい表彰が「買い手側の支持を得たファンド」という大義名分を獲得してしまう(本来、ここにノミネートされているものなどよりも遥かに資産形成に適するファンドが数多あるのに、それらを押しのけて「個人投資家の支持を得た」という実績が付いてしまう)というのは、弊害しかないように思えてなりません。

以上のようなことからすると、とてもこのような賞に票を投じることはできませんでした。
楽天証券には、いったいどちらに目線を向けているのか、「一瞬好成績を出した運用者を褒めたい」のか「高コスト(金融機関にとっての高収益)なファンドを売る売り手の背中を押したい」のか「投資家の資産形成に有益なファンドにお墨付きを与えたい」のか、首尾一貫した方針を示して欲しいものです。
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[ 2017/02/23(木) 03:16 ]
[ 最終更新:2017/02/23(木) 03:16 ]

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