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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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米国株纏め買いというが……わかりやすさや金額のお手軽さと合理性は別のお話。 |
OneTapBUYが、現在キャンペーンを実施しています。
2月27日まで、『2017春一番乗り ステージアップキャンペーン』を開催中です。 期間中は、米国株30銘柄の株価スプレッドが 「0.5%、0.7%」→『0%』に! この得するタイミングで、いつでも株が買えるように 入金して準備万端♪ この春一番、投資のステージを一段あげてみませんか? 【対象】 全銘柄を対象に、1回10万円以上の買い注文 【期間】日本時間 開始:2017年2月24日(金) 0:00 終了:2017年2月27日(月) 23:59 ※4日間 【内容】 ・期間中、1回あたりの「買い約定金額」が10万円以上のお取引を対象とします。 ・株価スプレッド相当分を、3月上旬に預かり金口座に入金します。 ・スプレッドとは、株式の売買手数料に相当するものです 【キャンペーン適用条件例】 ○:期間中に、アップルの株を10万円買った。 ×:期間中に、アップルの株を10万円売った。 ×:期間中に、アップルの株を5万円、フェイスブックの株を5万円買った(若しくは売った。) ×:期間中に、まるごと日本株(ETF)を10万円買った(若しくは売った。) それでは、ゆっくり無理せず Enjoy Investment Life!!! <リスクと手数料> 外国株式への投資は、株価や為替レートの変動等により元本損失を生じることがあります。また、株式の売買や為替の転換時に所定の手数料相当額(スプレッド)がかかります。ご投資にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みください。 この証券会社では株式の売値と買値に独自のスプレッドをつけて実質の売買手数料としているのですが、それをキャッシュバックして実質無料にするものです。 ただ、1銘柄10万円とやや大きめの注文が必要になる上、このくらいになってくると為替手数料の他社との差が比較的大きくなってきますから、利用価値を判断するに当たっては少し慎重に検討が必要です。 私もこの証券会社で積立をしていますが、金額的にかなり規模の差がありますし、他の資産との兼ね合いもありますから、特に利用する意向はありません。 ただ、条件が合う人は、利用してみても悪くはないでしょう。
さて、1銘柄10万円がハードルが高い人に向けて、別のお知らせも流れてきています。
10万円、ムリ~ ステージアップできないあなたには こんな買い方はいかがでしょう? 30銘柄を全部買ってみる! 1,000円ずつ買っても、3万円で30銘柄分散ポートフォリオが完成します。 米国株30銘柄を集計した指数を、当社ブログに公開しています。 好パフォーマンスのパッケージ投資、いかがでしょうか。 ↓ ↓ ↓ 【銘柄を選べない? それなら、これはいかが?】 <<NY市場、ナスダックをアウトパフォームするこの指数>> http://onetapbuy.hatenablog.com/entry/2017/02/21/180604 <<リスクと手数料>> 外国株式への投資は、株価や為替レートの変動等により元本損失を生じることがあります。 また、株式の売買や為替の転換時に所定の手数料相当額(スプレッド)がかかります。 投資にあたっては、契約締結前交付書面をよくお読みください。 30銘柄全部買えときました。 確かに、30000円で30銘柄の分散投資というのも一見するとお手軽かつ分散が利いていて良いように思えます。 「OTB指数」なる名称で示されるチャートも魅力的なようにも見えます。
ただ、どうにもこれは筋の良い方法には見えません。ミスリーディングそのものと言っても過言ではないでしょう。
既に指摘したように、この証券会社の取扱銘柄は、一般消費財セクターと情報技術セクターに大きく偏っています。 となると、「OTB30」全体に対してはこの両セクターの影響度が極めて高いことが推察されます。 論より証拠、GoogleFinanceでの比較チャートを見てみましょう。
 緑線がテクノロジー・セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLK)、青線が一般消費財セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLY)、黄線がNASDAQ指数、赤線がダウ30です。
一見して分かるように、OTB30がNASDAQをオーバーパフォームし始める頃から、XLKが上方へ大きく伸びています。 また、OTB30とNASDAQがほぼ重なっていた期間は、NASDAQ比でXLYがオーバー・XLKがアンダーで、その差分もほぼ一緒。
つまり、OTB30が市場平均に勝つか負けるかは、この両セクターが好調か不調かでほぼ説明がついてしまいます。 さて、特定セクターの影響度が極端に強い構成であるとなると、市場環境が変わったときどうなるでしょうか。 基本的に、特定のセクターがいつまでも強いということは考え難いことです。 むしろ、景気のステージによって順繰りに強くなるセクターが変わっていくという考え方があります。これをセクターローテーションといいます。 参考:セクターローテーションに対応できる偏りないポートフォリオを作れ! (アメリカ株でアーリーリタイアを目指す)
上記リンク先に紹介されているWall Street Courierの図解では、一般消費財と情報技術は「市場の底」から「ブル相場」の変わり目に続けて現れています。この両セクターが多く含まれていたOTB30が強かったのは当然です。 一方、この後のブル相場では、資本財→素材となり、「相場の天井」に入ってエネルギー→公益事業と移り変わってきます。 OTB30には、資本財は3銘柄ありますが、素材はゼロ、エネルギーは1銘柄、公益事業はゼロです。 このように恩恵を受けるセクターの銘柄が少ないとなると、このフェイズにある間はOTB30は市場平均よりかなり劣後してしまうことが危惧されてなりません。 「ベア相場」に入ってくると、生活必需品(4銘柄)→ヘルスケア(1銘柄)ですから、復活傾向が出てくるのはこの辺になってからでしょうか。
OTB30は、確かに今のところ好結果を残しています。また、初心者にとって分かり易い銘柄群です。 しかし、だからといって、その2つの理由でもって直ちに単純な纏め買いを推奨するのは果たして適切なアドバイスでしょうか。 見てきたとおり、この銘柄構成では今後それなりの長期間に亘って市場からの劣後を覚悟しなければならないフェイズが続きそうです。 その結果、「どうなってるんだ、話が違うじゃないか! やっぱり証券会社の言うことなんか、株式投資なんか(以下略)」などということにはならないでしょうか? なにしろ相手は初心者です。 むしろ、足元は好成績ではあったがそれはセクター集中ゆえであること、フェイズによってはセクターごとに好不調がありOTB30が弱くなる場合があること等を教育し、さらに手薄なセクターを補強して適度なセクター分散が可能になるような銘柄構成をすることこそが、「初心者向け」を謳う証券会社としての務めではないのでしょうか?
また、消費者としてなじみのある企業のみに絞った点を、投資判断ができるメリットとして述べていますが、それもおかしな話です。 簡単な話で、あまりにも知られた企業ばかりですから、消費者目線での魅力もまず大抵の人に知れ渡ってしまっています。 となると、当然そのような魅力はとっくに株価に織り込まれており、投資対象としてなんら特別な妙味をもたらさない可能性が高いといわざるを得ません。「初心者がプロに勝てる」などとは笑止千万です(プロが消費者としてこれらの企業を全く利用していないのであれば、話は別ですが……) いくらなんでも、このようなオーバーコンフィデンスを煽るような発言があって良いものでしょうか。
お手軽な投資金額、馴染みのある銘柄と、確かにOTB30はとっつきやすい投資対象ではあるとはいえます。 しかし、それを安易に纏め買いするのが合理的な投資戦略であるかは全く別の問題です。 いやしくも投資行動、それも広大な市場から特定の銘柄を抜き出して売買する行為をするのであれば、対象銘柄あるいは銘柄群の特性を理解して、どのようなパフォーマンスやリスクを見込めるかを簡単にでもイメージするくらいの知見は持ちたいものです。 わけもわからず、過去好結果だったからとか、よく知っている銘柄だからとかいうだけで売買するようでは、初心者の域を抜け出す時が来るのかどうかがかなり危ぶまれます。
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OneTapBUY
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[ 2017/02/26(日) 03:20 ]
[ 最終更新:2017/02/26(日) 03:20 ]
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