海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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Happy iDeCo Story……まあ、メリットや威力を伝えるという意味ではありか
国民年金基金連合会から、iDeCoアプリがリリースされています。

資産形成シミュレーションゲーム「Happy iDeCo Story」、運用シミュレーターなど、個人型DCのメリットを体感させることを目的としたコンテンツが入っています。
シミュレーションゲームというのがどんなものなのか多少気になったので、ダウンロードしてプレイしてみました。


主人公(スタート時25歳)が妻から確定拠出年金について教えられ、銀行員の知り合いにレクチャーを受けて運用を始める…というストーリーです。
銀行員からのレクチャーは、3つの税制優遇(拠出金の税額控除、運用益非課税、給付時の退職所得控除)に関する説明や運用商品の説明(元本確保型と投資信託)があります。
主人公がやけにあっさりと飲み込んでおり、アプリのターゲットである初心者層が付いてこれるかという気はしなくもありませんが、とりあえず最低限かいつまんでカバーしている印象はあります。

運用のフェイズでは、「元本重視」「収益重視」「バランス」のスタイルから選択することになります(加入しないという選択もあり、その場合、積立定期を利用することになります)。
25歳時点では拠出金は10000円と決まっています。
その後、45歳の時点で運用状況の中間報告が行われ、資産残高とそれまでの税メリットが示された上で、運用スタイルと掛金を見直す機会が与えられます。
そして、その次は60歳になり、最終的な資産残高と税メリットの状況が報告されます、「iDeCoってすげーな!」となります。

「確定拠出年金をまったく利用しない」というルートも選べるので、「利用しない」と「少しでも利用する」それぞれによる資産形成効果の差を数字で確かめられるのはなかなか効果的かもしれません。
運用スタイルの違いによる効果の違いも然り。
「収益重視」(投信中心に運用)だと利回り5%程度、「バランス」(投信と元本確保を併用)だと利回り2%程度となっています。水準的には納得いく数字です。
一方で、「元本重視」(元本確保型中心)では、前半20年は0.2%の利回りですが、なぜか後半15年は1.5%以上もありました。私の計算間違いでなければ、よほどインフレが進んだんでしょうか?



一方で、不十分なところも幾つか見られましたので、書き留めておきます。





銀行に相談に行ってはいけませんw
もっとも、この銀行員は奇跡的に善良で、制度の詳細やメリットを説明するだけで、特に自行で取り扱う阿漕な商品を売りつけようとはしてきませんが…w
なお、銀行員がこうも的確に個人型DCについて説明できるというのもなかなかレアな気はします。

・運用スタイルの区分が粗い
投資信託で運用するのを「収益重視」、元本確保型で運用するのを「元本重視」、それらを併用するのを「バランス」と称しています。
しかし、投資信託といっても、いうまでもなく資産クラスによって期待リターンもリスクも異なるわけで、十把一絡げに「収益重視」と言ってしまうのはいくらなんでも乱暴というものでしょう(国内債券に投資する投信を「収益重視」というのは多くの人が違和感を持つでしょう)。

*一瞬、「バランス」とはバランスファンドのことかと思ってしまったことも付記します(^^;

・インデックスとアクティブとか、信託報酬の話がない
同じ投信でも、インデックスファンドとアクティブファンドという異なる手法があり、それぞれにメリットとデメリットがあることを知らせることは運用についての教育として極めて重要なテーマだと思いますが、一切言及がありません。
また、投資信託には信託報酬が掛かるということ、その多寡がパフォーマンスに影響することなどについても説明がありません。
これらの知識は資産運用についてはきわめて重要であり、それが抜けているのは初心者への啓発アプリとして重大な不備です。

・受給の説明がちょっと弱い
受給方法はストーリー上は「60歳時点で一括受給」に決まってしまっており、受給時の税メリットもそれに対応したものしか説明がありません。
「60歳になった後も運用を継続し、最長70歳まで据え置ける」という自由度も重大なメリットですし、また「年金受給」という課税方法の異なるオプションもあるのですが、これらについては説明されていませんでした。
特に年金受給によるメリット・デメリットの説明は欲しいところです。折角受給方法の選択肢として提示されているのですから。

一方、主人公は退職一時金も支給されており、確定拠出年金の運用成果によっては合算した結果が退職所得控除を超えて税金が発生しています。「退職所得控除の枠が他の退職金と共通であること」が示されているのは地味ながら良いと思います。

・確定拠出年金の受給金で長期海外旅行…いかんでしょ(^^;
主人公夫妻は、確定拠出年金に加入した場合、60歳で定年退職した後に長期の海外旅行に出かけています。
なお、「全く加入しなかった」というルートを選択した場合は、自宅の居間で詰め将棋をしながら「もし加入していたらどうなっていただろう…」というifを空想するというちょっと切ないエンディングになりますw

この海外旅行、確定拠出年金の一時金で行っているようでして、かなりの日数をかけて世界各地を回るなかなか優雅なもののようです。作中ではイルカウォッチングを楽しんでいる場面が描かれています。
……いいんでしょうか、それ?
「退職のタイミングで貰った一時金を余裕資金として海外旅行など大きな消費に充ててしまう」というのは、行動経済学的にやってはいけない失敗事例の代表選手ですが…(大江英樹さんに説教されても文句は言えません)
老後資金の補完として確定拠出年金で運用してきたのに、受給した途端に景気良く使ってしまった(その後に残るのは退職一時金と公的年金のみという、元の木阿弥状態)のでは何のために積み立ててきたのか分からなくなります。
やはり、長い老後の生活に向けて計画的に取り崩す(場合によっては、その間も何らかの運用を続ける)というのが本道のはずで、そういう描写があるべきだったと思います。


以上、色々と不満を書き並べましたが、ともかく積立投資の効果と税制優遇というメリットをイメージしやすく数字で示しただけでも、まあ現時点では最低限制度の魅力を伝える目的にはかなっているのかな…という認識です。
足りていない点については、(できれば早急に)続編などでフォローされることを期待したいと思います。

それまでの間は、個人型確定拠出年金の最初の一冊にて紹介した一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門あたりで更なる補完をするbのが宜しいのではないでしょうか。
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[ 2017/04/09(日) 01:26 ]

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