確かに、私も金融機関による教育というのは利益相反の問題が極めて大きく信用し難い感が強いと思います。
また、鴨の養殖にならないように金融機関にやらせるとなると、ではそのコストはどこから出るのかということになり、金融機関のユーザー全体(わざわざ教育を受けるまでもない者まで含めて)が手数料の値上げなどで負担させられるとなると、それはそれで納得し難いものがあるのは否めません。
基本的には、各自自力で学び取るのがあるべき姿だと思いますが、国営放送も時々悪くない番組を作っていることがあるだけに、大きな助けになる番組がより頻繁に作られることは期待したいとは思います。
NHKで公的年金・確定拠出年金の解説番組。こういうのはどんどんやってほしい 保険の基礎を説く国営放送の良番組また、より基礎的な教育としては、過去にも紹介したバンガード社の教育プログラムのようなもので、生活に直結させて学ばせるのがよいような気はします。
学校での金融&経済教育の例。金融機関謹製ではあるけれど流石に見事このプログラムですと、「給与だけでは経費を賄うには微妙に足りない」(学年により異なりますが)という設計になっているだけに、経費のマネジメントや投資による資産形成の必要性も実感させることができて効果的でしょう。
「年金だけでは微妙に足りない」という現実ともうまくマッチします。今までは「年金やその他の社会保険で、マネーリテラシーをあまり学ばなくても何とかなる」というイメージから、わざわざ学びに行くモチベーションがあまり形成されなかった面はあるかもしれませんが、こういう「どうにか資産形成しないと破綻する可能性が高い」設定でのシミュレーションを学校段階でプレイすることでより真剣に学ぶ意識が出れば、と思います。