海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
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iシェアーズから東証上場ETF2本登場。ヘッジ付きハイイールドは要らずヘッジ付き適格社債はありか?
ブラックロックから、iシェアーズETFの商品として2本が東証に上場されるようです。

 iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)
 iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)

いずれもiシェアーズの米国上場ETFに投資しつつ、ドル売り円買いの取引を行って為替ヘッジをするETFオブETFsの形態です。


「iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)」は、iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF【HYG】に投資します。ベンチマークは、「Markit iBoxx米ドル建てリキッド ハイイールド指数」を円ヘッジしたものとなります。
東証上場でハイイールド債ETFは、iシェアーズ 米国ハイイールド債券ETF(iBoxxドル建てLHYC)【1361】がありましたが、為替ヘッジ付きのものとしては初となります。更にいうと、おそらく米国上場でわざわざ円ヘッジの投資をする需要などはないでしょうから、世界初かもしれません。
ハイイールド債は基本的に景気縮小期に弱く、しかもそういう時には往々にして円高になっていますから、「債券価格下落」+「円高による為替差損」というダブルパンチを食らいやすい商品です。その中で、為替要因を排除できるとなると、多少面白みが出てくるかもしれません。

ただ、だからといって使える商品かというと…微妙です。
というのも、この商品、ファンド内での信託報酬が0.6264%かかります。更に、投資先であるHYGの経費率が0.49%。合計すると、実に1.1164%という、ETFとは思えない高コストな仕上がりです。
一方、野村インデックスファンド・米国ハイ・イールド債券・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i フォーカス 米国ハイ・イールド債券・為替ヘッジ型)では、2017年4月24日決算の運用報告書では実質コストが0.914%と計算できますから、こちらの方が低コストとなります。(但し、ベンチマークが異なっている点には留意が必要です)
インデックスファンドであれば、基準価額と取引価額との乖離を気にする必要性がないため、その点でもFunds-iの方が安心して利用できる材料になります。
となると、ヘッジ付きハイイールド債についてあえてiシェアーズのETFを利用する必要性はなさそうです。


一方で、「iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)」のほうは有用な商品になりうるかもしれません。
米国投資適格社債という資産クラスは商品がありそうで無く、ヘッジなしなら海外ETF利用を前提とすれば幾つか候補がありましたが、ヘッジ付きはありませんでした。(厳密には、ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン(為替ヘッジあり)という投資信託がありますが、困ったことに「楽ラップ」専用商品です。いったいステートストリートや楽天証券は、こういう資産クラスを自力運用志向の一般投資家に利用させる気がないのでしょうか。顧客本位とは何なのでしょう)
また、信託報酬は0.3024%に投資先iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF【LQD】の0.15%を加えて0.4524%になります。シティ世界国債インデックスに連動するファンドからすると2倍くらいの水準になってしまいますが、高いというほどでもない範囲にどうにか収まっています。
社債という資産クラスは信用リスクがあることから国債とはやや異なった値動きやリスク・リターンを示すことになり、投資戦略に幅が出せそうです。上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)【1487】あるいはiシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)【1482】との組合せにより、ヘッジ付き米国国債+ヘッジ付き投資適格社債という具合に投資対象を広げることもできます。


今回の2本のETFは、有用性という面では明暗が分かれそうです。
ただ、いずれの商品も比較的中・上級者向けの(やや癖のある)商品であるだけに、戦略をいじる上では面白い使い方もできそうな商品です。
戦略の幅が広がるという意味では歓迎しても良いことだと思います。


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[ 2017/08/08(火) 01:21 ]

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