JP投信から、基本4資産に投資するインデックスバランスファンドが登場します。 JP4資産均等バランス
国内債券(NOMURA-BPI)、国内株式(TOPIX)、先進国債券(シティ世界国債除く日本)、先進国株式(MSCIコクサイ)の基本4資産に均等配分で投資します。 適格機関投資家専用ファンドに投資するFoF形態ながら、投資先ファンドで掛かる分まで含めた信託報酬全体が0.2376%という極めて低廉な水準になっています。また、もちろんノーロードです。 従来の最安だった<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)を塗り替え、最安値に躍り出ています。
ただし、投資先の適格投資家専用ファンドは、平成38年に信託期限が設定されているものがあります。 本ファンドは無期限なので、当該期限の到来時には期限の延長を要請するか(他社ファンドなので交渉をまとめる要あり)、別の同種ファンドに乗り換えることになります。 仮に乗り換えとなると、その時点で信託報酬が予想外に増減する可能性もあります。
10月18日設定なのでつみたてNISA制度開始を待たずに通常口座で買付が可能と思われます。 販売会社はゆうちょ銀行の名があります。
主要4資産均等バランスファンドの最低コストがまさかゆうちょ銀行での登場とは正直言って予想外でした。 ゆうちょ銀行では、低コスト系ではemaxis(従来型)とセゾン投信をいずれもネット限定で販売していました。今回の商品はそれに続き、コストとしては大きく凌駕します。 新興国が含まれていない点は議論の分かれるところですが、それに目を瞑れば、「バラつみ投資」の好適ファンドであることは間違いありません。
本ファンドは、間違いなくつみたてNISAを意識したものと思われます。 まさかつみたてNISA取引をネット限定でしか扱わないというのも競争上は著しいハンデになってしまいますから、少なくとも同制度で買い付ける限りは窓口での取扱もあるものと期待したいところです。(ついでにemaxisやセゾンの進出も)
もっとも、スルガ銀行のようにNISA云々以前に「投信は全てネット販売」と振り切ってしまっている販売会社もありますが…
仮に窓口販売が行われることになり、販売員がきちんと本商品を案内するような事があれば、そのインパクトは計り知れません。 ゆうちょが最も身近な金融機関という人は未だに小さくない規模と思われます。 そのような人々は、ネット証券などに触れたこともないような人も多いはずで、低コストインデックスファンドの存在自体知りうるところになかったと思います。 そうした層に向けて、本商品のような低コストインデックスバランスファンドが知られるようになれば…?
郵便局窓口でバラつみ投資普及(ユーザー層から推すに、親和性も高そう)。なかなかに面白いことになるかもしれません。
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