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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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「マブリンのアトリエ大公開」は幅広く経済&金融の教養を得られた良講座 |
ブーケ・ド・フルーレットの馬渕治好氏によるセミナーマブリンのアトリエ、大公開!!に出席してきました。
このイベントは、ファンダメンタル分析等に基づく市場動向等の予測を専門とする馬淵氏の、「日頃の考えの枠組み」等を紹介するものです。 10時から18時過ぎまで、休憩時間を除いても6時間以上はあった長丁場のイベントで、資料もスライドの枚数にして100ページを超えるという大部でした。 内容的にはこくちーずの予定に書いてある内容が(変わるかもしれないと書いてはありましたが)ほぼその通りに行われています。 大変分量がありますので、セミナーの内容を全部紹介することはせず、印象に残ったところなどを中心にごく一部を切り取ります。
家計管理について ・誰かに頼るとその分自由を失う。 ・80歳過ぎなのに「老後に向けて」資産運用をする、退職金を貰ったところで高リスクな商品に一点張りする、などの極端な人が結構いる。 ・投資に関しては、なぜか人に丸投げする人が多い(根拠も聞かずに「儲かる銘柄」だけを聞きたがるとか) ・家計支出のコントロールを。家庭内での情報共有など。また「家族のために」などという出費も独りよがりだったりする場合もある!
人に丸投げというのは以前にも聞きましたが(セミナーの間中寝てたのに、「注目銘柄」になるとおもむろに起き上がってくる人がいるとか)、実によくありそうなパターンです。それよりも、「無料のセミナーや高々千数百円の本に、なぜそんな注目銘柄が書いてあると思うのか」という指摘には辛辣ながら笑いを禁じ得ません。
家計管理に関しては、馬渕氏自身の過去の失敗例なども含めた話だっただけに重みが違いました。 また、「子供のためにと思って奮発しても当の子供が覚えてない」とか「意外と家計の事を見ている。『嬉しいけど、そこまでしなくても』と思っていることがある」なんて発言を聞いていいたりすると、子供のいない私でも結構ヒヤッとさせられると同時に、「もしや、子連れのクラスタに来てもらうとよかったんではないのか?と一瞬思いました。
情報について ・投資教育の2つの道。ひとつは自称カリスマ専門家が「この3銘柄を買えば、あなたは何も準備する必要は無い」などと勇ましくのたまい投資家は【無知の穴】の中から「ありがとうございます!」と膝まづいている。もうひとつは講師役が【無知の穴まで降りてきて「一緒に勉強します!」と呼びかけており、将来的には自分で得た知識で自由に資産活用ができる ・識者の発言を聞くときは、その論拠も確認すること。 ・「健全な常識」の方が専門家の机上論より強いこともある
海外投資家、運用スタイル ・海外投資家というとあたかも一つの組織のようにイメージしてしまうが、投資スタイルも経験も異なる沢山の人が集まった総称に過ぎない。仕手みたいなのもいれば年金基金もいる。「この相場の動きは外国人投資家の陰謀」みたいな考え方は意味がない
・投資スタイルは、出資者と運用担当者(年金基金側担当者と専門家、投資信託の購入者とファンドマネージャー、等)できちんと共有すべきもの。ある投資スタイルに不利な局面では「きちんと負けること」が重要。 ・しかし、「何でもいいからとにかく儲けろ!」というような無理な要求が多く、そのために「スタイルドリフト」(最初に言っていた投資スタイルから乖離する)を起こしてしまうこともよく見受けられる。また、運用成績に釣られるなどして一挙に資金の巨大流出入が生じ、意図した運用ができなくなることもある。ある意味、お客さんが運用を壊しているとも言える。
スタイルドリフトの件、ファンドマネージャーがテレビ番組に出た途端に巨大な資金流入が起こった某投資信託が咄嗟に思い浮かんだところ、やはり話題になりました(^^; 「結果を出し続けないと客はすぐに離れていってしまうものだ」ということを肌感覚で知っているからこそ、柔軟に姿勢を変化させて結果を出そうとしている面もあるのだろうと、理解を示すような立場でしたが、果たしてどうなるんでしょうか……結果は伴い続けるのか……
その他 これ以外にも、情報分析の方法(テクニカル、ファンダメンタル、クオンツ、AIの利用)、マクロ経済に関する情報の取り方や各種の経済指標に関する簡単な分析、為替相場に関する見方、株式指標(PER、PBR、ROEほか)の見方、などなど幅広いテーマが扱われました。 市況に拘らず市場全体を常に買い続けるインデックス投資を基本としている私にとっては、普段あまり触れない(触れる必要もない)テーマや視点も多く、勉強になったと思います。
また、 ・安易に特定のイベントで説明しようとする(例えば、何でもかんでもFOMCの金融政策と結び付ける)自称専門家[専門家を名乗りながら、イベントで騒ぐ以外のまともな分析能力がない?] ・運用を運用会社に丸投げしておきつつ、色々と無体なこと[常に儲けるのがプロだ、問題企業だけインデックスから外せ、議決権を行使してレポートしろ、以上の要求に応えつつ手数料は上げるな…]を言って運用を壊す年金基金 などに対してはかなり辛らつな批判をしていました。 大体において全くもって批判されても文句の言えない話でして、運用業界まわりがより真っ当になるためには何が必要なのか?を真剣に考えている危機意識をお持ちなことがよく伝わってきました。
8時間でも足りなかったくらいの盛りだくさんな内容でしたが、非常に充実した時間でした。 今回のような(普段実施しているような市況見通しを語るセミナーとは別の、基礎論を語るような)セミナーは、今回の評判がよければ地方開催も含めて検討したいということですが、ぜひ実現することを期待したいと思います。それだけの価値はあります。
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ブーケ・ド・フルーレット
| トラックバック:0 | コメント:0
[ 2017/09/21(木) 03:19 ]
[ 最終更新:2017/09/21(木) 03:19 ]
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