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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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やっぱりつみたてNISAに行くことにするか…新規投資額が40万を超えていてもつみたての方が有利っぽい? |
もう各販売会社でもつみたてNISAの申し込みが始まってかなり経っています。
私は、その様子を横目に、(つみたてNISAMeetUPに参戦している身でありながらどうかとは思いつつも)現行NISAで続けるつもりでいました。 投資可能額が十分にある場合、つみたてNISAの非課税枠が年額40万円というのは、現行NISAの120万円に比べて不利感が大きかったためです。
しかし、いまさらながら試算してみたところ、どうやら新規投入額が大きい場合でも、20年経った後の成果では「つみたてNISAを限度まで使い、余った投資額は課税口座で買い付ける」の方が(課税口座分での税負担を考慮しても)若干有利そうだとの結論に至りました。 そのため、この際方針を転換し、2018年からつみたてNISAに移行する方向で検討しようと思います。
以下、実際に計算したexcelシートを元に、試算を示します。
現行NISAの満期到来資産がない場合 現行NISAで満期が到来するものがない年度について考えます。 現行NISA初年度の2014年の枠は2018年12月31日満期ですから、2018年1月1日の時点では満期到来資産はないので、こちらで検討することになります。 また、そのほかの年度であっても現行NISA枠を全く利用していなかった年がある場合には、こちらでの検討対象になるでしょう。
現行NISAを利用する場合 この場合、ロールオーバーを考慮する必要がないので、新規投資分だけで120万円の枠を使うことができます。 想定利回りを5%とし、毎月均等に積み立てるとして現行NISAの非課税期間満了まで簡便的に4.5年の投資期間とすると、非課税期間満了時では 120万円×1.05^4.5=149万4628円。 そこから課税口座に出て、さらに同じ利回りで15年運用継続をすると、 149万4628円×1.05^15=310万7224円。 ここに、149万4628円で課税口座に出てからの利益に20.315%の課税がされる結果、当初から20年後における最終的な資産は277万9625円。
つみたてNISAを利用する場合 同様に想定利回りを5%とし、毎月均等に積み立てるとして非課税期間満了まで簡便的に19.5年の投資期間とすると、非課税期間満了時では 40万円×1.05^19=103万5741円。
一方、120万円投資可能だとすると、残りの80万円は課税口座での買付となる。 こちらも19.5年の投資期間とすると、 80万円×1.05^19.5=207万1483円。 ここに80万円からの差益に20.315%の課税をすると、差し引き181万3181円。
トータルすると、最終的に284万8922円。
小括 この場合、7万円程度の差ではあるがつみたてNISAの方が有利。
現行NISAの満期到来分がある場合
現行NISAを利用する場合 この場合、満期を迎えた資産は、ロールオーバー上限は撤廃されていますので全額を新たな年度の現行NISA枠に移管することができます。 仮に利益が出ている状態で満期を迎えているとすると、120万円以上のポジションを新たな枠に入れることができるので、現金をNISAで新規投資するよりロールオーバー(新規投入可能な120万円は課税口座での買い付けに回す)の方が有利と考えられます。 逆に、損失の場合は、ロールオーバーしてまだ120万円に足りない部分を現金でNISA内で追加投資し、残った現金を課税口座での買い付けに回すことになります。
仮に、満期になってロールオーバーされる資産が150万円とすると、5年後には 150万円×1.05^5=191万4422円。 ここから課税口座に出て、更に15年運用すると、 191万4422円×1.05^15=397万9947円。 課税口座に出て以降の利益に20.315%課税すると、残りは356万0335円。
更に、新規投資分の120万円を課税口座で投資することとし、投資期間を19.5年とすると、 120万円×1.05^19.5=310万7224円。 120万円からの差益に20.315%課税して、残りは271万9772円。
トータルすると、20年経過時の資産は628万0107円。
つみたてNISAを利用する場合 この場合、現行NISAで満期を迎えた150万円は課税口座に払い出すことになり、そこで20年運用することになるので、20年後は 150万円×1.05^20=397万9947円。 150万円からの差益に20.315%課税して、残りは347万6145円。
新規投資可能な120万円をつみたてNISAで40万円・課税口座で80万円運用した成果は、「現行NISAの満期到来資産がない場合」で見た通り、284万8922円。
トータルすると、20年経過時の資産は、632万5068円。
小括 この場合、4万5000円程度であるがつみたてNISAの方が有利。
結論 僅かずつではありますが、つみたてNISAの方が有利という計算結果になりました。 excelシートで利回りやロールオーバー額をいじってもらえばわかると思いますが、条件を変えてみても基本的に少しずつつみたてNISAの方が有利になっていることが多いと思います。
勿論、実際には「今から5年後の5年間」「5年後から20年後までの15年間」「今から20年後までの20年間」の3つの年率利回りが同一ということはなく、その凸凹具合によって話が変わってくることはあり得ます。 そのような限界はありますが、それにしても、やはり非課税期間が長期になると複利効果の増大の影響が勝ってくるということでしょうか。枠から溢れさせてもなお有利になってしまうとは。 イメージで終わらせず、試算はきちんとしてみるものです。 もとより、複利効果によるということは裏を返せば、投資可能期間が20年より短い場合は、「80万円の完全有税」がある不利の方が効いて、現行NISAの方が有利になる場合もあるでしょう。 とはいえ、少なくとも私の場合は、明らかに投資可能期間が十分あるわけですから、つみたてNISAでよさそうです。
年齢が高い人は、何年か後の枠からは現行NISAに切り替える判断もあり得るでしょう(その時に現行NISAが存続していれば)。 例えば、今現在で45歳の人は、ずっとつみたてNISAで行くとすると「45歳の1月スタート64歳の12月終わりの枠」から「64歳の1月スタート83歳の12月終わりの枠」までを持つことになります(年数数え間違えてないですよね?) ここで、83歳まで生きるかどうか心もとない…という向きは、投資可能額が十分にあるという前提であれば、50歳1月とか55歳1月とか適当な時期から現行NISAに切り替えて、短期間である代わり大きな枠の恩恵を受けるという手もあります(現行NISAが無くなっていれば仕方ありません)。 逆に、十分若く、最後の枠も20年近く投資できるというのであれば、最後までつみたてNISAの方が有利な可能性が高くなりそうです。
なお、新規投資可能額が120万円より小さい場合は、「課税口座で全期間課税になる不利な部分」が小さくなる分だけ、尚のこと、つみたてNISA有利に傾くはずです。
このような計算を受けて、若干有利となったつみたてNISAに回ることにしました。 買付ファンドは、おそらく、「楽天バンガード全世界株式」1本(=小型株まで含まれる)にするか、「野村つみたて外国株90%+<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド10%」(=信託報酬最安の組み合わせ)にするかどちらかになると思います。
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つみたてNISA
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[ 2017/11/02(木) 07:00 ]
[ 最終更新:2017/11/02(木) 07:00 ]
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