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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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emaxis slimで新興国株式がさらなる引き下げ。海外ETF組み入れ型に負けない水準に
emaxis slimシリーズのうち、新興国株式ファンドが信託報酬を引き下げることが発表されました。
業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施

詳細を確認します。
名称ベンチマーク信託報酬(改定後)従来の最安ファンド
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスMSCIエマージング0.2052%ニッセイ<購入・換金手数料なし>、emaxis slim(0.36612%)
【参考】楽天・新興国株式インデックス・ファンドFTSEエマージングオールキャップ(含む中国A株)0.2696%
【参考】EXE-i つみたて 新興国株式ファンドFTSEエマージング0.1948%


今回の引き下げは、12月13日からの実施です。
11月10日に引き下げを実施したばかりなので、僅か1ヶ月での再引き下げということになります。



楽天及びexe-iが海外ETFの組み入れという方法によって異次元の水準に引き下げてきたかと思ったら、あっという間に同じ水準まで下げてきました。
楽天を一挙に抜き去り、exe-iつみたてとは消費税部分の差異のみです。
さすがにここまで迅速にかつ大幅に引き下げるとは予想外で、感嘆せざるを得ません。

今回、emaxis slimが引き下げたことにより、単純に新興国株式クラス内部でコストが下がったという以上に、ファンド組み合わせがやりやすくなったという点でも大きな意義があります。
いくら何でも新興国株式インデックスファンドだけでポートフォリオを構成するわけにはいかず、殆どの場合は先進国株式と組み合わせなければいけません。
しかし、先進国株式インデックスファンドは、国内投信を利用する限りはMSCIがベンチマークになっているものばかりですから(exe-i先進国株式ファンドだけがFTSE参考指数)、楽天やexe-iつみたてでは先進国と新興国で指数が泣き別れになってしまう弱点がありました。
今回、MSCIベンチマークのemaxis slimが引き下げたことで、「最低コスト」と「指数の一貫性」を両立させることができるようになります。
あとは国内株式にもMSCIジャパンがベンチマークのインデックスファンドが出れば完璧なんですが…
せっかくMSCIジャパンのマザーファンドを持っているステートストリートさんあたり、頑張って出してくれませんか?


今回の引き下げ後、emaxis slim新興国株式とemaxis slimまたはニッセイ<購入・換金手数料なし>の先進国株式をおよそ1:8の比率で組み合わせるとMSCI ACWI(除く日本)に相当する形になり、この場合信託報酬は0.20424%。野村つみたて外国株を下回ってきます。
また、これにemaxis slimまたはニッセイ<購入・換金手数料なし>のTOPIXも加えて、新興国1:先進国8:国内1とすると、全体の信託報酬は0.200988%となります。さすがにexe-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドには及びませんが、楽天・全世界株式インデックス・ファンドには勝っています(中小型込みの形に資産構成を揃えるため、exe-iグローバル中小型株式ファンドを15%加えても、なお僅かに勝ちます)
このような水準で全世界の株式を国内投信で持てるようになるとは………。

なお、emaxis slimが海外ETF組み入れ型に並んだといっても、あくまで信託報酬の話でして、実質コストまで話を広げると、意外と差が(海外ETF組み入れ型有利・emaxis slim不利の方向に)つく可能性があることには注意が必要です。
emaxis slimはマザーファンドの中で新たに多数の銘柄の生株を買い、リバランス売買を行い、保管費用や証券取引税などを払わなければなりません。そのための様々なコストは0.2052%の信託報酬とは別にかかります。
一方、楽天やexe-iつみたての場合、0.2696%や0.1948%といった信託報酬は組入ETFの総経費率込みの数字です。そして、この総経費率とは、信託報酬のみならずETF内部で発生する売買手数料や保管費用・租税等もすべて含まれた数字です。従って、株式ポートフォリオの組成・維持に関するコストが追加でかかることはないことになります(ただし、ETFそのものを売買・保管するコストはかかりますが、それとて1銘柄分がかかるだけです)。
従って、本当の意味でemaxis slimが最低コストになると言えるかどうかは即断できません。

とはいえ、ここまで画期的に下がったのであれば、もはや厳密に最低コストであるかどうかを気にする必要性も乏しくなってきます。
emaxis slimには賛辞を惜しまずに送りたいと思います。
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emaxis | トラックバック:0 | コメント:1
[ 2017/11/24(金) 00:29 ]
[ 最終更新:2017/11/24(金) 00:29 ]

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コメント
逆ですね。
目論見上はそうかもそれませんが、
ETF組成型の方がその他コストが多めにかかります。EXE-iは指数からの下方かい離が大きめですし、ETF組成のはよろしくないでしょう。
1年もすればわかりますので、その時に
なるほどなとわかることでしょう。
URL | #- | 2017/11/24(金) 21:23 [ 編集 ]

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