i-SMTインデックスシリーズに、TOPIXと新興国株式のファンドが登場します。
詳細を確認します。
いずれも平成30年1月12日の設定となります。 尚、販売会社は三井住友信託銀行の名しかなく、実質的に未定と思われます。
既に投入済みの日経225と先進国株式と合わせて、一応株式クラスが一通り揃う格好になります。(JPX400や全世界を出すかどうか…という可能性がなくはありませんが)。
新興国株式はニッセイ<購入・換金手数料なし>の0.36612%を下回る数値を見せており、それなりに頑張っているのは見えます。
ただ、emaxis slimは1ヶ月も前に0.2052%への引き下げを発表済みであり、これには遠く及んでいません。 TOPIXに至っては、0.1836%が最安値だったのは夏頃の話であり、8月には既に0.1728%への引下げ予定が公表されていたりします。 こうしてみると、どうにも対応が一歩二歩、二歩三歩遅れている残念な印象を受けます。せっかく後出しをしているのに、何をやっているのでしょうか。 emaxis slimが他ファンドの動向に合わせて機動的に信託報酬の変更をしているのと見比べると、かなり対照的です。
ついでに言えば、つみたてNISAをメインターゲットとするシリーズでしょうに、設定が1月12日とつみたてNISAスタートに間に合っていないのもお粗末です。 最安値を更新していればともかく、そうでない状態では単に出遅れて買付対象として選ばれる機会を逸した分不利になっているだけで、つくづく何をやっているのでしょうか? 当初設定時にこのありさまでは、仮に今後引き下げがあるとしても(そもそも、そんなことをするのかどうか、宣言としても事実としても裏付けは全くないわけですが)、出遅れながらの対応にしかならないのではないかと不安が先に立ちます。
もとより、実質コストやトラッキングエラーの抑制などによって、コスト差を逆転するくらいの運用をしてくれれば問題はないわけですが……なかなか見通すのが難しい話になってきます。
現段階では、emaxis slimという存在と見比べた時、特にi-SMTシリーズを買う積極的な理由は見出しがたいというのが正直なところです。
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