SMTインデックスシリーズは、言わずと知れた低コストインデックスファンドシリーズの先駆けとして絶大な人気を誇ったシリーズです。 5月11日付で、同シリーズの主要9ファンドの決算が行われました。
最近分配金を出し始めておりちょっと残念な印象が強くなってきた本シリーズですが、今回も4本のファンドで分配金20円ずつが支払われました。 詳細:SMTインデックスシリーズの中の9ファンドが本日決算 分配金を出したのは4ファンド
私の保有しているファンドでは、TOPIXとグローバル株式の2本が分配金あり。 分配金は当然再投資となりますが、源泉税が引かれる分だけ(分配金なしの場合に比べて)損失となります。 私の保有状況だと、2本のファンドで合計400円余の納税となってしまいました。
さて、分配金の出る出ないがどういう基準で選定されているのかは今まで全くの謎だったようですが…このほど、基準価額の推移を見てみたら興味深い事実に気付きました。  (2015年5月11日決算)
 (2014年11月10日決算)
 (2014年5月12日決算)
どうやら、期中騰落率が+10%以上になると分配金を出しているようです。 (2015年5月11日決算の新興国株式は、騰落率+9.9979%となるため辛うじて分配を免れています。あと1円基準価額が上がっていればアウトでした) 運用報告書で過去の決算を遡ってみても、ほぼ同様でした。(2012年11月12日Jリート+10.7%、2013年5月10日日経225+69.6%、同日TOPIX+69.1%、全ての決算期のアジア新興国株式など、基準をクリアしていながら分配されていない場合もあるので若干疑問は残りますが) なぜ+10%なのかという理由はとりあえず措いておいて、少なくとも分配金が出てしまうのか出ないで済みそうなのかは、これである程度予測をつけてよいかもしれません。
とはいえ、「予想ができるのかどうか」が本来の問題なのではなく、そもそも「分配金が出てしまう(可能性がある)こと」自体が迷惑千万な話なのではあります。 (「やばい、このままじゃ+10%を越えてしまう!」となったときには既に遅いわけで…売却して逃げるといっても譲渡所得税がかかるので無意味ですし) 債券系は(海外ものでよほど為替が円安に振れた場合でない限り)通常半年で+10%も行ってしまう可能性はそんなに高くないのでSMTシリーズでもよいかもしれませんが、株式系やREIT系は半年もあれば10%くらい動く可能性は結構高そうですから、分配金が出て税金を取られる危険性もそれに応じて高くなりそうです。 emaxisシリーズやFunds-iシリーズ、ニッセイ購入・換金手数料なしシリーズは今のところ分配金実績はありません。当面はこれらのファンドを選んでおいたほうが、分配金を避ける意味では無難かもしれません。 私も、(既に買い付けたものはそのまま保有していますが)新興国を除いて今はSMTではなくニッセイで買付をしています。新興国も、10%基準の可能性に気付いた今となってはemaxisかFunds-iに乗換えを検討しようと思っています。
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