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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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乱高下。めげずにホールド&積立継続が求められる…が |
先週末から今週にかけ、相場が荒れています。 今週の月曜夜~火曜未明のダウ平均が1000ドル超下落、火曜の日経平均も1000円超下落という、金額としては稀に見る急落が起こり、その後も値幅が何百ドル/何百円もある乱高下が続いています。(ただし株価そのものが高い水準にあるため、下落率としては意外に小さい)
タイミングとしては、つみたてNISAが始まってからほぼ1ヶ月が経過したところで急落が起きたことになります。 多くの利用者がそうであろうと想定される「毎月積み立て」で制度を利用している場合、初回の買い付けが終わったと思ったらさっそく直撃された格好です。 この制度で投資デビューという人の場合、ここでさっそくやられてしまったとなると流石に幾分か(大いに?)ストレスになるかもしれません。
ある意味、「長期・積立」投資という金融庁のメッセージが正しく理解できているか、リスク資産で長期的な資産形成をすることの意味を正しく理解できているかどうかが早速問われることになったとも言えます。 投資を始めた早々に評価損益がマイナスになった、あるいはついこの前まで潤沢にあった評価益が消失した、などという状況は確かに衝撃的であるかもしれません。 しかし、ここで心折れて売却・撤退などということをしてしまっては、損失だけ確定してそれでおしまいということです。 投資対象が株式である限り、「企業が今後とも収益を上げ続ける」という裏付けが存在する以上は、確実に株式価値は長期的には押し上げられる方向にあり、下落した分を取り返すことになっていきます。 この回復過程をも享受すること、更に安くなったところでも積立買付がなされることで資産全体の回復が速められること、その効用を是非確認してもらいたいものです。
ただ、商品によっては実質的にそういう「保有を続けて回復を待つ」という道が封じられているともいえるものもあったりします。
回復を待たせてくれない商品とは、「リスク水準を一定に保つ」あるいは「下落幅を一定範囲に抑える」などと標榜しているファンドです。 つみたてNISA対象商品でいえば、emaxis最適化バランスやたわらノーロード最適化バランス(参考記事)、東京海上・円資産インデックスバランスファンド(つみたて円奏会)(参考記事)などが挙げられます。 つみたてNISA以外では、俗にラップ型ファンドと称されるバランスファンド(クルーズコントロール、投資のソムリエ、トレンド・アロケーション・オープン、その他いろいろ)が代表例でしょうか。
これらの商品は、リスク水準あるいは予想最大損失が所定の値になるように、定期的にあるいは随時アセットアロケーションを見直す作業が入ります(作業を行う頻度や条件などは商品により異なります)。 当然、従来より高リスクとなった資産は組入れ比率が減少(売られる方向)、低リスクとなった資産は組み入れ比率が増加(買われる方向)になります。 ここで、リスク水準や予想最大損失を見直すといっても、そのやり方としては、「実績として出てきたデータから計算する」という以外やりようがないのではないかと思います。 つまり、直近で乱高下して実績リスク値が上昇したものを売って、直近で相対的に安定していたものを買う、というのがざっくりとした方向性になります。
となると、現今の市況では、株式のリスク値が大幅に上がったはずですから、株式をかなり大きく売って、債券なり短期金融資産なりを積み増すことになりそうです。 つまり、株式は乱高下を経てかなり値下がりしてしまったわけですが、それをこれから売っていくという形になりそうです。 下がった資産を回復を待たずに売る、これがいかに不合理な投資行動であるかは多言を要しないでしょう。 勿論、アセットアロケーションの再計算及び売買執行のタイミングによっては、株式を売る頃には株価がそこそこ回復していて悪くない取引になる可能性もあれば、株式を売った後で更なる荒れ相場・下げ相場が起こって結果的に損失拡大を回避できることになる可能性もあるわけで、短期的・中期的に悪い結果なのか良い結果なのかは暫く様子を見てみないと結論が出ない問題ではあるのですが…
いずれにせよ、この種の商品は、「値下がりした資産の回復を待つ・更に買い増す」という策を取る余地を与えてくれず、下がったところで売却して低リスク資産への乗り換えをするkとになりやすそうな商品だということをきちんと認識する必要があります。 「リスクを一定水準に保つ」「損失を限定する」などとは非常に聞こえがよいように思いがちですが、果たしてそれが長期投資に真実適したものであるのかどうか、よく考えるべきでしょう。
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急落時の対応、リスク管理等
| トラックバック:0 | コメント:2
[ 2018/02/09(金) 02:45 ]
[ 最終更新:2018/02/11(日) 17:58 ]
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<<ラップ系サービスの運用資産を急落時に売却……何重もの意味でおかしな投資行動 | ホーム | i-mizuhoが一部ファンド償還&シリーズ名称変更……中途半端さのみが際立つ>>
コメント
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ああ、思い出しました。 リーマンショックの後、当時「パトラッシュ」という愛称でそこそこ人気があった「マネックス・資産設計ファンド」がリスク水準を一定にするためとの理由で、株式のウェイトを大きく落とし、その後の回復局面で「セゾン・バンガードGBF」等のアロケーション固定型のファンドに全くついていけなかったことを。アドバイザーのイボットソンの人が「本当はここで株のウェイト上げたいだよなあ」って顔しながら言い訳してました。
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URL | 通りすがり #- | 2018/02/11(日) 09:50
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Re: タイトルなし |
> ああ、思い出しました。 > リーマンショックの後、当時「パトラッシュ」という愛称でそこそこ人気があった「マネックス・資産設計ファンド」がリスク水準を一定にするためとの理由で、株式のウェイトを大きく落とし、その後の回復局面で「セゾン・バンガードGBF」等のアロケーション固定型のファンドに全くついていけなかったことを。アドバイザーのイボットソンの人が「本当はここで株のウェイト上げたいだよなあ」って顔しながら言い訳してました。
マネックス資産設計ファンド! ありましたねそういえば。(というかまだ一応ある) リスク水準一定という名のもと、後出しでアセアロを変えるというのがどれほど不合理なことか、ずいぶん昔から実例があるんですよねぇ……
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URL | 安房 #- | 2018/02/11(日) 12:47
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