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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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SBI証券、「分配金健全率」と称する指標を削除。より資産形成のために的確な方向に評価軸をシフト
SBI証券が、投資信託の「分配金健全率」「余裕月数」と称する指標をコンテンツから削除することを発表しています。
分配金の健全率・余裕月数および銘柄比較チャートの廃止のお知らせ

2018/3/23(金) 18:00(予定)より、以下の理由により投資信託の分配金の健全率・余裕月数の情報開示および銘柄比較チャートを廃止させていただくこととなりましたので、お知らせいたします。

分配金の健全率と余裕月数 - 健全率・余裕月数のデータ処理を行うサーバーの管理期間の終了、およびファンドの健全性を個別ファンドのトータルリターンの大きさによりご判断いただく方針とするため


投資家に、投資信託の選択基準を改めるための働きかけということです。




ここでいう、「分配金健全率」「余裕月数」とは、以下のように定義されていました。
注3) 健全率は、分配金に占める安定収入(利子配当収入等)の割合を示したもの。直近開示の運用報告書 か有価証券報告書で開示された費用控除後利子配当収入(一万口当たり)を直近分配金で除したものです。

注4) 余裕月数は、過去の蓄積を使って利子配当収入を上回る分配金を出している投信が、過去の蓄積を使 い切るまでの期間。 直近開示の運用報告書あるいは有価証券報告書の期末の分配準備金と収益調整金(いずれも一万口当たり、これが過去の蓄積)を直近分配金から費用控除後利子配当収入(直近開示の運用報告書か有価証券報告書で開示されたもの、一万口当たり)を差し引いた金額で除したものです。


これにより、「安定収入から成る分配金が出ているファンド」「過去の蓄積が十分あるファンド」をスクリーニングでき、減配のリスクが小さいファンド選びができる…という位置づけの指標でした。
分配金健全率

しかし、この定義では、「有価証券売買損益」には一切の考慮をしていないわけですから、キャピタルロスがいかに積み重なっていても利息配当収益がありさえすれば良好な数値を保つことができることになります。
必ずしも利息配当収益の範囲内でしか分配金を出していないからといって、資産が保全されているわけでも全体としての利益が得られるわけでもありません。
極端な話、ファンドオブファンズ形式にして、投資先の投信からタコ配でもさせてしまえば、それは立派な配当等収益であり、分配金健全率を押し上げることができてしまいます。もちろん、この場合は有価証券評価損が立つわけですから、ファンド全体としてはちっとも利益が出ていないにもかかわらずです。(この仕組みは、ずいぶん昔に書きました。)
利子配当だけでなく有価証券売買損益を含めたトータルで十分な利益が出ていない中で、分配だけを出し続ければ、それは継続可能なわけがありませんから、結局のところは減配を免れません。
この指標は実態と乖離しており、あまり機能するものではないはずだったのです。

今回、「分配金健全率」「余裕月数」の指標を廃止して、トータルリターンによる投資信託選びを促す方向になりました。
これは、過剰な分配金アピールに厳しい目を向ける金融庁の姿勢にも合致するものですし、まともな資産形成に適した(トータルでの利益にまで目を向けた)商品販売にシフトしていこうという施策といえますから、もちろん歓迎できます。
今までがおかしかっただけということもできるのですが、ともかく投信販売の健全化の流れの表れということで、相応の評価はしたいと思います。


※「分配可能」「余裕月数」という表現については、既にずいぶん前につらおさんが記事にしています。
「分配可能額」「分配可能原資」って言葉やめませんか? (吊られた男の投資ブログ (インデックス投資))
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販売会社 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2018/03/12(月) 03:20 ]
[ 最終更新:2018/03/12(月) 03:20 ]

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