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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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楽天投信&バンガードのDC向けバランスファンド登場。微妙な構成ではあるがDCにもそれなりに本腰参入の姿勢か
楽天投信投資顧問より、確定拠出年金向けのバランスファンドが登場します。
楽天・インデックス・バランス(DC年金)

詳細を確認します。

ベンチマーク:FTSEグローバル・オールキャップインデックス15%、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス85%
運用スキーム:2本のファンドによるFoF
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF【VT】 15%
バンガード・インベストメント・シリーズ・ピーエルシー - バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド - インスティテューショナル円ヘッジシェア 85%
信託報酬:0.0648%+組入れファンド0.143%程度=0.2078%程度
販売会社:楽天証券
運用開始:平成30年5月25日




バンガードのファンドの組み合わせによって構成されており、「楽天バンガード」のブランド名こそ冠していないものの、実質的にはそれに連なると言っても差し支えないファンドです。
バンガードは、楽天投信との提携によって日本での積立投資の拡大に貢献したい旨の発言をしてきたところであり、つみたてNISA向けの商品を出してきていたところですが、確定拠出年金向けにも新商品を投入し本格参入してくるようです。
楽天証券の確定拠出年金のラインナップに追加されることになると思われますが、「楽天投信+バンガード」の商品としては楽天VT・楽天VTIに次いで3本目となります。

中身を見ると、必ずしも本ファンドの構成でよいかどうか疑問がないわけではありません。
まず、債券クラスはアイルランド籍の投資信託(管理報酬0.15%)を使っていますが、例えばBNDとBNDXを組み合わせるなどでコストをもう少し下げられたと思われます(が、税制か何かを加味するとアイルランド籍ファンド利用の方がなお有利になるのでしょうか?)。

また、アセットアロケーションとして、確定拠出年金の中で債券が85%というのはいかにもリスクとリターンを抑えすぎ、税制メリットを生かしきれないような構成です。
とはいえ、楽天VTと組み合わせることによって株式比率を高めることは可能ではあります。
また、楽天証券の確定拠出年金のラインナップの中で、楽天VTとたわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)を15%:85%で組み合わせることで本ファンドとほぼ同様のポートフォリオが作れますが、それより僅かながら低コストに仕上がっているのは評価してもよいでしょう。
楽天VTの信託報酬を、VTの経費率低下を反映させて0.2296%として計算すると、「楽天VT+たわら」の合成による信託報酬は、0.2296%×15%+0.216%×85%=0.21804%。


仮に楽天VTと組み合わせることなしに本ファンドを単体で使うとするならば、積立期間が10年・20年と残っているような比較的若い世代ではなく、拠出終了が近い人や年金受給中の人など、受給に向け利益を確定させておきたい人に適している感じでしょうか?(ターゲットデートファンドの最終段階に近いイメージ)

一方、楽天VTと組み合わせて比率調整するとなると、同じく楽天証券の確定拠出年金にあるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドあたりとの対抗商品となります。楽天インデックスバランス1に対して楽天VT0.7の比率で合成すると、株式と債券が半々になりますが、そのようにすると信託報酬面ではセゾンよりかなり有利になります。



難点も書きたてましたが、それにしても、バンガードが年金にも本格参戦するというのはやはり大きな動きです。
確定拠出年金はつみたてNISAと同等以上に長期的資産形成に資する施策である以上、そこへの本格進出は歓迎したい動きです。
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DC(確定拠出年金) | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2018/05/09(水) 01:49 ]
[ 最終更新:2018/05/09(水) 01:49 ]

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