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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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足利将軍はインデックス投資的?
6月9日に実施された戎光祥ヒストリカルセミナー 「ここまでわかった、室町幕府・足利将軍!」に参加してきました。

ここ1,2年ほど、「応仁の乱」「観応の擾乱」などが一般にヒットするなど、今まで馴染みが薄かった中世史・室町時代史への関心が高まっていると言われているようです。(直近でも、小論考集「初期室町幕府研究の最前線」や入門書「図説室町幕府」など刊行が相次いでいます)
私も御多分に漏れず、当該関連分野の書籍の購入がこのところ増えている状況です。
このような時世に合わせ、室町時代をテーマとしたイベントを企画したそうです。
「どれだけ客が集まるか不安な声もあった」そうですが、会場の席は9割方かそれ以上埋まっていたようでした。

内容としては、室町時代の研究をしている2名の先生が、歴代足利将軍のキャラクターや業績を簡単に紹介する感じでした(そのほか座談会)。
特に、前半の将軍を担当した石原比伊呂氏は、「尊氏=現場の工場長」「直義=意識高い系」「義満=ベンチャーの社長」「義教=ガリ勉が権力者になっちゃった」「義政と義尚=ありがちな父子関係」などと、かなり砕けた比喩を交えた表現による解説もあり、かなり引き込まれました。普段の大学での講義を聴ける方々が羨ましいものです。
後半の木下昌規氏の著書は未読ですが(石原氏の足利将軍と室町幕府は購入・読了済み)、12代義晴以降のあまり京都にいられなかった(逃げたり追放されたり…)将軍たちの京都との関係(京都側からの認識なども含め)が解説され、「そもそも幕府とは何か?義昭はいつまで「幕府」だったのか?と絡んで)」という問題提起もなされるなど興味深いものでした。

詳細な雰囲気はツイッターでもハッシュタグにて発信されています。

主催者によれば、既に第2回として清洲会議(本能寺や賤ケ岳なども含む)をテーマとする企画を予定しているとの事で、こちらも楽しみです(日程未定なので、行けるかどうか分かりませんが)。

さて、投資ブログを止めて歴史ブログに乗り換えるのか?と思われそうですが、そうではありません。いちおうこのあと話を繋げます(^^;



さて、従来影の薄かった2代義詮や4代義持に関して、本セミナーでは、「その後の室町将軍のあり方を規定・具体的方法論を確立」という存在意義を指摘しています。
すなわち、初代尊氏期のように鎌倉幕府の後継者としての位置づけをするのにちょっと限界が出てきたところで、「天皇権威の独占(他の武士が天皇と接触できないようにする等)によって将軍の権威を根拠づける」「公家の一部のようなものとして、天皇の執事として振る舞う」などといったスキームを固めた。(義詮が方向性を作り、義満がちょっと無茶や行き過ぎをした後で、義持が軌道修正して固めたという流れ)
もっとも、方法論を確立というと凄いことのようだが、要は「誰でもできること(効率的、再生産が容易)を選んだ」「真新しい方策やトリッキーな名案を生み出したわけではない」というだけのこととも言えるとしています。
(以上は、あくまで、講演者の認識です)

とはいえ、「誰でも簡単にできることをパターンとして、マニュアルとして残す」というのは、仕事にせよ何にせよ、言うほど簡単な話でもないことは誰しも実感として持っていることではないかと思います。
室町幕府は、実際にこのやり方で、義詮の将軍就任から義昭の京都追放まで200年以上、幕府のありようがかなり怪しくなった明応の政変あたりまでとしても130年くらいは持ちこたえているわけですから、義詮・義持の定めた方法論はかなりの成果を上げたと言って良いでしょうし、この両将軍はやはり優れた功績を残したと言えそうです。

ところで、「誰でもできること、再生産が容易なことを続ける」「それによって安定的な結果を出す」って…何かに似ている気がしてなりません。
まさしくこれはインデックス投資家的な特徴そのものではないでしょうか?
インデックス投資というものも、たしかに誰でも再現可能なやり方を続ける事で、相応の結果を出し続けるものです。尊氏のような(エキセントリックさを含めた)天才、直義のような秀才&意識高さ、義満のようなパワー、いずれも必要としません。

一方で、限界もありました。
将軍が天皇との仲の良さを対外的にアピールする事によって将軍の権威を強調するという、義詮・義持スキームは、講演者によると義政期に行き詰った。
それは、応仁の乱によって天皇が義政の邸宅に避難してきたため、「仲の良さをアピール」が機能しなくなった(なまじ一つ屋根の下にいるため、参内や行幸といった形で「殊更見せつける」機会がない)。義政自身は過去からの方法論を遵守していたのだが、こういう環境の変化により将軍の権威確立が怪しくなっていった……
さて、方法論を守っていても環境の変化によりパフォーマンスがもろに悪化する、これもインデックス投資の不可避な特色であることは夙に指摘されています。
個別株トレードや現物不動産などのように特殊な技術・才能・努力が必要なものと違い(これらには尊氏・直義・義満的な力を必要とするでしょう)、誰でも再現性が高いスキームであるとはいっても、パフォーマンスは環境に影響されることも確かです。
インデックス投資は決してリスクが少ない投資法ではない、だからこそ重要なこと
個別株投資や、現物不動産投資に比べるとはるかに手間がかからない点では「初心者でもできる」というのはたしかに理解できます。

ただ、インデックス投資は、市場そのものの変動をもろにうけます。
言わば日本海の荒波が押し寄せる海岸で、ふんどし一枚で腰に手を当てたまま立っているようなものです。
その市場のリスクをもろに受ける引き換えとして、株式部分は市場自体の期待リターンが5%程度期待できる投資法であり、リスクが小さいという認識は非常に危険です。

結局、室町幕府は将軍権威の確立というリターンを得にくい環境になったおかげで大名たちへの抑えが効きづらくなり、傾いていくようになってしまいました。
ちなみに、「独創的でなく、誰でもできることを普通にやることで成功した」義詮&義持は西武時代の森祇晶監督、「方法論は同じなのに、時代の変化により成果が出なかった」義政は横浜時代の森祇晶監督だそうですw
秀逸な喩えですが、森監督の西武時代って結構な昔のような……(^^; まあ、見た感じ私が一番若いくらいの層だったし、なんとかあの会場内には通じるか?

ただ、一方で、例えば義晴に対して朝廷は京都滞在・警固役を期待していた節があるそうだったり(権大納言や右近衛大将の官職推任など)、織田信長が義昭を追放する理由の一つが「天皇を守護する役目をまじめにやっていないこと」だったりする事などを思えば、「天皇の執事として勤めることで権威を確保する」義詮・義持スキームは、なお方法論として一定の力があったとも言えそうです。となると、義昭がそのスキームをきちんと踏襲して続けていればどうなったか…?ということになり、今度は「成功の秘訣は3つ。続ける事、続ける事、そして続ける事」というインデックス投資の名言も思い起こされます。

歴史学のセミナーを聞きながら投資の話を思い起こす変な人もあの場には私くらいでしょうが、ともあれ、不思議と示唆的なものを感じたのでした。


ところで。
室町時代が一般人の間でブームになったのはここ1,2年ですが、実は研究者の間では10年くらい前からブームだったそうで…あれれ、「専門家の間では結構前から関心が高く、一般人は最近注目」という構図も似ているといえば似ていますね。
なんでも、「大物により人口に膾炙する学説が出た」(今谷明氏による、義満の皇位簒奪説)→「『こんなのがメジャーになってはいかん』『あれを倒せばいいのか』などといった調子で研究熱が高まり、成果物が蓄積する」という流れだそうで、そうこうしている間に「応仁の乱」やら「観応の擾乱」やらが受け始めたのをきっかけにこの時代の新たな研究成果が触れられ始めたというところでしょうか。
インデックス投資をメジャー化させるためのヒントが何かありますかね…大物がトンデモ説っていうとどこかのワイナリー長? 昨今のインデックスブロガー本は「応仁の乱」「観応の擾乱」になれるのか、それとも何かもう一起爆必要なのか? <だから無理矢理なぞらえるのはやめなさいって(^^;
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[ 2018/06/11(月) 03:53 ]
[ 最終更新:2018/06/11(月) 03:53 ]

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