ステートストリートの運営する、SPDRポートフォリオシリーズ(当ブログでの紹介記事)が、日本国内で取引可能になるべく金融庁への届け出が7月12日付でなされました。 分散ポートフォリオを構築するための超低コスト・コアETF、国内届出を完了
早速、12日からマネックス証券が、13日からSBI証券が取り扱いを開始しています。 話題の超低コストポートフォリオETFがついに日本へ 米国ETF 超低コスト海外ETF(株式型・債券型)を含む合計18銘柄の取扱開始!(7/13~)
新たなコスト革命の担い手がとうとう日本にやってきました。 国内証券会社に来そうな気配は、2月の段階で既にありましたが、早くも実現です。 既に過去記事で紹介したとおり、低コストで知られるバンガードの同資産クラスの商品より軒並み低コストとなっています。 例えば、全世界株式をバンガードのVTI5割+VEA4割+VWO1割で合成すると総経費率は0.062%。これに対して、ステートストリートのSPTM5割+SPDW4割+SPEM1割で合成すると0.042%と、およそ3分の2の水準になります。
但し、それぞれベンチマークが異なるため、分散度合いや地域・業種・銘柄の構成比が異なる事には一応注意が必要です(どうせ市場の広範囲ですから、致命的な差にはならないとは思いますが)。 例えば、VTIが3637銘柄投資なのに対し、SPTMは2784銘柄と、分散度合いに多少なりとも差異が出ています。
低コストといえばバンガード、というイメージでしたが、それをも凌ぐ低コストの商品が出てきた現状は、emaxis slimの登場によりコスト争いの次元が一気に大きく下がった国内投信の情勢をもほうふつとさせます。 もとよりバンガードも、継続的に経費率が下がっていくことはご案内の通りで、コスト水準の競争は容易に決着がつくものではなさそうで、また両運用会社ともに一層コストを低下させようとする意識も刺激されるかもしれません。 投資家にとっては、このような競争によるコスト低下などの利益を得られることは大助かりです。 米国の運用会社各社には、是非今後とも投資家の利益につながるような競争に力を入れてほしいものです。
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