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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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SBIアセットの新ファンドで「定率払出」が実現の方向へ第一歩か…但し、当該ファンド自体は微妙
SBIアセットマネジメントから、新たな投資信託の設定がEDINETに届けられています。
SBI世界高配当株プレミアムファンド(為替ヘッジあり)

詳細を確認します。

本ファンドは、高配当株式への投資を基本とするファンドです。
MSCIワールドインデックスを構成する銘柄(=先進国株式)を投資対象とし、時価総額上位1500銘柄の中から直近3か月の流動性が500万ドル/日かつ金融セクターを除く銘柄のうち配当利回り3%以上という条件で絞り込みます。
更に、クレディスイスの評価モデルに適合した銘柄かつ投資に対するキャッシュフロー比率上位30銘柄を抜き出して投資します。
基本的に、かなりの部分を客観的基準・数値的基準によって銘柄選定を行うことになるため、株式運用としてはスマートベータに近い運用と言ってもいいかもしれません。

ただし、株式運用と同時に、保有する各銘柄のコールオプションを売るカバードコール戦略をも行うことになっています。
このため、株価が上昇しても利益はオプション料に限定されることになります。

尚、運用はケイマン籍ファンドを通じて行うFoF形態です。
信託報酬は、ケイマン籍ファンドのコストも含めて年率1.4692%程度です。

設定予定日は8月17日、販売会社はSBI証券となっています。



ここまでの説明では、ありふれた多階建てファンドの仲間がまた一つ増えたというだけにしか見えませんが(尤も、原資産が高配当株式というチョイス、及びオプションも株式そのものに対するものに限られていて変な為替取引が絡んでない事など、多階建てファンドの中では大人しいものとも言えます)、本ファンドにはそれに留まらない特徴があります。

本ファンドは、分配方針につき、3つのコースが用意されています。
一つは、「複利効果による資産の成長を重視し、分配を極力抑制する」半年決算の資産成長コース。
残る二つは、決算直前の基準価額水準をベースに、年率で一定の比率の分配金になるようにする、毎月分配の年率7%定率払出コースと年率15%定率払出コースです。

言うまでもなく、投資信託における分配金とは本質としては資産の一部取崩しに等しいものです。
そして、それが重要になってくるのは、リタイアした人など資産形成を終えて「資産活用世代」とも呼ばれるフェイズにある人たちです。
その際には、資産の「寿命」(=取崩し可能期間)をできるだけ長く確保するために、定額取崩しではなく定率取り崩しが重要だと言われることが多いようです。
 参考:毎月分配による引き出しながらの運用が合理的…とは、やはり考えられませんでした

しかし、今までは、定率引出を実現するスキームがありませんでした。
SBI証券が定期売却サービスを提供していましたが、これは定額売却に限られています。また、分配型のファンドは、分配金水準が運用会社の一存任せでした(基本的に、ファンドが立ち行かなくなるまでは、一定額に固定された水準を出し続ける事になっていたと思われます)。
今回の年率7%定率払出コース・年率15%定率払出コースの登場は、今までできなかった定率取り崩しを実質的に可能とする初めての取り組みであり、資産活用世代にとって大きな一歩になりうるものと言えそうです。
なお、よく言われる取崩し水準は「年率4%」というものであり、本ファンドの払出率である7%・15%というのはかなり高すぎるように見えますが、それはファンドの保有比率を調整すれば済むことです(例えば、本ファンドの7%払出コースを金融資産全体の6割弱保有し、残りの4割強を現金や無分配型ファンドで持つことにすれば、全金融資産の4%の払出が実現する計算です)。

もっとも、仕組は評価されるものであっても、本ファンドそのものを利用することを勧められるかというのはまた別の話です。
分配金を出すという前提があるにせよ、運用資産そのものはきちんと順調なプラス成長を続けてくれた方が望ましいのは当然です。それを考えると、「運用益は最大でオプション料に限定される一方、運用損失は普通と同じように食らう(オプション料分だけ軽減されるが、それだけのことでしかない)」という戦略であるカバードコール戦略が果たして適しているのかどうか、疑問なしとしません。
また、信託報酬が1.4%台半ばというのも、極めて高いコスト水準です。株式の期待リターンが年率5%程度とされるので、この水準のコストを引かれると、かなり不利な話になってきます。特に、資産の取崩しを前提とするケースにあって、運用コストが高くて頼みの綱である資産の残高を削っていってしまうようでは、極めて心もとありません。

本ファンドは、「定率払出」という機能をファンド内部の機能として初めて据え付け、資産活用世代の資産管理に大きな利便性を付与する仕組みを作った点では極めて重要な存在といえます。
しかしながら、ファンドの中身はいささか残念なものであり、仮に低コストインデックスファンドをベースとして「定率払出コース」が提供されるようなことがあれば、本格的に利用を検討できると思います。

資産活用期に向けた機能提供という意味ではSBIアセットの取り組みは投資家の利益・ニーズに適う取り組みであると高く評価できると同時に、この機能を取り付けるファンドについては更なる広がり(運用として有利なファンドへの拡大)を強く期待したいと思います。
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[ 2018/07/20(金) 02:33 ]
[ 最終更新:2018/07/20(金) 02:33 ]

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