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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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引退後の為の投資で却って現在の職業生活に支障をきたす矛盾。安全・堅実な制度を探し出して利用しないと
最近騒がれているスルガ銀行の不動産融資関連の問題に、サッカー選手らも巻き込まれているという話が報じられています。
スルガ銀、Jリーガーにも過剰融資 借金がプレーに影響
スルガ銀行の「裏切り、誠意もない」Jリーガー憤り

 ある選手は朝日新聞の取材に「信頼する仲介人から『今後のためになる』と誘われた」と明かした。今年初めに事業の破綻が鮮明になり、その頃は「試合に集中できなかった」とも語った。他の会社員らのオーナーと同様、選手の融資資料も改ざんされていた。

 今も銀行との債務返済の交渉や、シェアハウスの入居者を集める管理業務に追われ、「日々のストレスは大きい」という。スルガ銀には「サッカーを支援してくれているので、複雑な気持ちだ」と話した。

改ざん書類に基づく融資などが次々と表沙汰となり、ある選手は共同通信の取材に「こんな銀行とは思わなかった」と、有力サポーター企業の「裏切り」に憤りをあらわにした。

この選手は、契約交渉の代理人を務める人物から「第2の人生のため」などと勧誘されて投資した。問題発覚時は「試合になかなか集中できなかった」と語った。

引退後の収入を不安に思う心理を反映し、投資した選手はベテランが多い。現在の所属チームはさまざまで、既に引退した人もいる。問題に詳しい加藤博太郎弁護士は、この代理人が販売協力会社側から紹介手数料などの名目で報酬を得ていた可能性を指摘している。


いつぞやの銀座でのコツコツ投資家の会に首都圏某所を本拠地とするJリーグチームの選手たちと親しい方が来られていたことがあり、選手たちの中には考えなしにお金を浪費したり(車とか高級飲食店とか)、明らかに無駄な保険等を勧誘されるがまま契約したりする事例を目の当たりにすることが多いとの事で、マネーリテラシーを向上させる必要性についてかなり危機感を持っておられたものです。





引退後の収入に備えて投資をしようという発想がある人は、車やら飲食店やらに浪費するよりは真っ当な危機意識を持っていたというべきなのかもしれませんが、結果としては裏目もいいところになっていると評するほかなさそうです。
記事によれば、このトラブルに巻き込まれたことで、物件管理業務によるストレスに晒されたり、試合に集中できなくなったりしたということですが、そもそも練習や試合でのパフォーマンスいかんが年俸や選手生命そのものを左右するわけですから、引退後の為の投資活動によって練習や試合に支障をきたすような状況に追い込まれるという事態は本末転倒もいいところです。

そもそも現物不動産への投資自体、最低限ローンの返済を滞りなく行えるだけの収入を確保するべく、物件の管理・修繕・改良、入居率の維持、債権の回収などに腐心する必要があり、練習や試合に集中して高いパフォーマンスを出すべき選手生活との両立は本来なかなか困難なはずのものです(サブリースの仕組みがあるといっても、各種の事情変更によって利用不可に陥ることは常にありうるわけで、やはり基本としてはこのような煩に自ら立ち向かう必要はあるとの認識はしておくべきでしょう)。

スポーツ選手であれば小規模企業共済によって引退後の資金を安全にかつ税制優遇付きで準備することが可能ですし(現役を引退すれば、たぶんその段階で「個人事業の廃業」として共済金の受給ができるのではないかと思います)、NISA・つみたてNISAによっても借入金由来のリスクとは無縁でそれなりに堅実な準備が可能です(勿論確定拠出年金を利用してもよいでしょうが、スポーツ選手の現役期間の短さを考えると、随時取崩し可能なNISAを優先することになるでしょうか)。
こういった、自分自身でのコミットメントの必要性が低く、ある程度放置が可能な手段にしておけば、それだけ日ごろの選手生活に集中できてパフォーマンスを高め、選手生命を伸ばすことができたというものです。

無論この理屈はスポーツ選手に限ったものではなく、普通のサラリーマンであっても、NISAや確定拠出年金、職場で用意されている諸制度などを利用することで、安全堅実に、ローンのリスクや物件管理の煩などにわずらわされずに資産形成と職業生活への集中とを両立できるというのは同じことです。

将来の資金を準備しようという目的は正しいとしても、そのための手段は慎重に考える必要があります。
どうしても借入金という問答無用のキャッシュアウトのリスクを取らないといけないのか、より堅実・有利な制度は利用できないのか、本来の職業生活への悪影響を抑える方法はないか。
きちんと検討して、不必要な危険を背負い込むことなく目的を達せられる手段を選びだすことが、資産形成における自己責任の基本といえます。
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[ 2018/08/30(木) 02:45 ]
[ 最終更新:2018/08/30(木) 02:45 ]

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