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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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SBI証券が確定拠出年金の新プランを発表。他社への流出をこれで完全に食い止めるか |
SBI証券が、個人型確定拠出年金の新プランを導入することを発表しました。 iDeCo(個人型確定拠出年金) 新プラン設定のお知らせ
既存のプランを「オリジナルプラン」、今回新設するプランを「セレクトプラン」と称し、並立させることになっています。 新プランのラインナップは、インデックス18本、アクティブ他18本、元本確保型1本の合計37本。アクティブ他の中にターゲットイヤー型であるセレブライフ・ストーリーシリーズ4本が入っているので、本数制限上は34本の扱いとなります。
特徴としては、まず何よりも、emaxis slimシリーズやニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズという低コストインデックスファンドシリーズ両巨頭が採用され、主要シリーズは概ねカバーされています(ただし、海外リートは三井住友DC、新興国債券はiFreeなのでカバーされていない)。 両シリーズとも、実績として数次にわたり最低コスト水準への引下げを迅速に行ってきており、これらがラインナップに採用されたことでインデックスファンドによる運用を志向する限りほぼいかなるアセットアロケーションであろうとも最低信託報酬での運用が可能になる事が事実上保証されたことになります。 また、「EXE-iつみたて」改め「雪だるま」シリーズから全世界株式ファンドが採用され、日本込み・中小型株込みの「株式全部入り」であれば1本で済ませることも可能になりました。楽天証券など、楽天VTをラインナップしている運営管理機関への強力な対抗策となっています。 言うまでもなく、超長期に及ぶ確定拠出年金の運用において、コスト水準が及ぼす影響は甚大であり、このように最低コスト水準での運用を提供するのは運営管理機関として顧客本位の原則に何よりも良く適っていると評することができます。
本数制限のために従来プランから除外提案の憂き目を見たファンドの復活も現れています。 日興アセットマネジメントからは、海外株式・海外債券それぞれの為替ヘッジ付きが復活。為替ヘッジ付きは除外提案されたときに特に惜しむ声が大きかったように見受けますから、そのニーズに応えられたことになります。 一方、アクティブファンドとしてはハーベストアジアフロンティア株式ファンドが復活。フロンティア株式にも需要が大きかったのでしょうか、他の運営管理機関には見かけない投資対象であるだけに独自の特徴を添える事になりそうです。
バランスファンドとして、iFree年金バランスが導入されているのは注目に値します。 GPIFと同じアセットアロケーションというのですから、確定拠出年金内で公的年金と同じ運用が(比率調整等の手間をかけることなく)できることになり、ある意味かなり面白いことになります。乱暴に言ってしまえば「公的年金がもう一個増える」とでも言いましょうか。 もうこれを指定運用方法にしてしまってもいいんじゃないかとも思えるくらいですが、実際にはSBIグローバル・バランスが指定運用方法とされています。iFree年金バランスより信託報酬が高い上に債券比率が高い(期待リターンが低い)という事になりますが、より安定性重視という事でしょうか(もっとも、SBIグローバル・バランス自体十分に低コストでもあり、指定運用方法としての優良性には疑問はありません)
全体として、現時点でほぼ弱点を見出すことのできない強力なラインナップになっていると思います。
今回発表された「セレクトプラン」は、11月1日より資料請求が開始となります。 従来の「オリジナル・プラン」に加入済みの人は、移換の手続きにより乗り換えが可能になるとされています。 なお、SBI証券から他の運営管理機関に変更する場合は4320円の手数料が掛かりますが、オリジナル・プランとセレクト・プランの間の変更に関してはこの手数料は不要のようです。
SBI証券は古くから確定拠出年金を運営してきており加入者の数を集めていましたが、楽天証券・マネックス証券・松井証券など、最近になってemaxis slimシリーズや楽天バンガードシリーズなど強力なラインナップを備えた運営管理機関の参入が多く、乗り換えを検討する人も少なくなかったところです。 しかし、他社に乗り換えると4320円かかるというのは手続きを躊躇う要因ともなっていたところ、自社でライバル社と同等以上に強力なプランをもう一つ用意して、プラン間の乗り換えを無料としてしまいました。こうなると、他社への乗り換えを検討していた人も、「SBI内でのプラン変更で良さそうだ」という判断に至る可能性が高くなってきます。結果的に、加入者の社外流出をかなり確実に阻止し、自社での残高を積み上げることができるわけで、営業戦略としても見事なものと言えます。
なお、プラン変更の際は、他社に乗り換える場合と同様、現在の保有資産は全部現金化するなどの手続きを経て、2~3か月程度の期間を要するようです。 この間は運用が止まってしまい機会損失になるほか、拠出(掛金の引き落とし)そのものが続くのか止まるのかも疑義があります。
↑移換作業中は引き落とし自体が止まるとする説。
お正月休みを挟んだとは言え、申込書郵送から、全ての移管が完了するまで74日もかかりました。
なんといっても長いのは、国民年金連合会での審査。年金番号・住所・氏名などがわかっているので、すぐに出来そうなものですが。(お役所仕事。。。)
ただ、定期拠出(毎月の拠出)は、途絶える事はありませんでした。 ↑移換中も引き落としそのものは続いていたとする体験談の記事。
移換作業中の取り扱い如何によっては、小規模企業共済等掛金控除の額に影響が及んだり、一時金受給時の退職所得控除における加入期間の計算に影響してきたりもすることが考えられるので、不明瞭なのはちょっと困るのですが……。
私もオリジナルプランからセレクトプランへの変更を検討しますが、移換にまつわるデメリットも慎重に考慮する必要がありそうです。
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DC(確定拠出年金)
| トラックバック:0 | コメント:0
[ 2018/09/28(金) 01:59 ]
[ 最終更新:2018/09/28(金) 01:59 ]
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