そろそろ2014年分の一般NISAの満期が近づいています。 販売会社でもロールオーバーの手続きの案内などが出てきています。 そろそろ満期での処理をどうするか考えないといけません。
今更ながら、満期に取れる手段としては以下の選択肢があります。 (1)2019年枠にロールオーバーする。 (2)課税口座に払い出す。 (3)満期で売却する。
(1)の選択肢は、当然、2019年枠が一般NISAでなければなりません。 仮に2018年枠をつみたてNISAで使っていた場合は、まず前提として2019年枠を一般NISAに変更する手続きが必要になります。 また、仮にロールオーバー時の評価額が120万円未満の場合は、空いている枠で新たな資金の投入ができることになります。ロールオーバー時点で評価損でも出していた日には追加投資の金額が多くできるので、そのあとで相場が回復したら…と考えると意外に最終的な結果は面白いことになるかもしれず。
(2)・(3)の選択肢は、2019年枠が一般NISAでもつみたてNISAでも取れます。 ただ、2019年枠が一般NISAの場合、課税口座に払い出すことが一般論として合理的かどうかは個人的には疑問です。 特に120万円を超える評価額に達している場合は、「ロールオーバーして、120万円の新規投資は課税口座で行う」という事にした方が非課税のメリットを大きく利用することができます。もっとも、「今NISAで持っているものは向こう5年で下落してしまう一方、これから買おうとするものは上がる」という見通しでもあれば話は別ですが、そういう事ができる人はたいした天才・自信家だとは思います。 また、不幸にして含み損になっている場合、ここで課税口座に払い出してしまうと現段階での時価が取得価額とみなされてしまう(今後回復した場合に課税が大きくなる)ため、ロールオーバーして回復を待つことが合理的になりそうです(よほど高コストであったり期待リターンが低い資産であったりするなど、そもそも投資対象自体が「望みのない」ものである場合は別)
売却に関しては、資金計画などの問題も絡むでしょうから、特に選択肢として良い悪いなどと評することは難しいものがあります。 ただ、今現在資金需要が特にあるわけでなく、リスク許容度を超えているわけでもないという状況下であるのならば、非課税期間が終わるからというだけで売却するという必要はないのではないか(何らかの形で保有継続して、折角慣れた「リスクを取った上でのリターンの享受」を続けたい)という気はします。 なお、売却する場合、受渡日が年内に間に合わないと非課税で売却できないことに注意が必要です。ロールオーバーの手続きをしていない場合、年内受け渡しの最終日を徒過するとその値段で課税口座に払い出され、その時の時価から実際の売却価格までの損益に課税されてしまいます(発注日が年内であっても!)
さて、かく言う私の2014年枠について。2019年枠はつみたてNISAなので当然ロールオーバーの選択肢はないわけで…
最終受渡日で売却する予定です。
2014年枠は「世界経済インデックスファンド(株式重視型)」、途中から「SMTインデックスバランスファンド」という、今となってはかなり高コストなファンドであるため、非課税期間が終わった後にまで継続保有する意義を感じられないのが現状です。 そのため、ぎりぎりまで非課税を享受しつつ、この機会に売却して他商品に乗り換えます。
最終受渡日まで待たなくても途中で売った方が結果的に利益が大きいかもしれませんが、そのような「相場の予測をする」行為は手に余ります。 投資信託の低コストが一気に進展したのはつい最近ですから、2014年枠あたりでは保有しているファンドが意外に高コストになっているという人も結構いそうですが、そういう人はこの機会に乗り換えることも一つの手ではあります。
2019年枠が一般NISAの場合、「120万円以上に増えた評価額で高コスト商品をロールオーバーする」のと、「低コストの商品に120万円だけ新規投資する」のとどちらが良いかは微妙な問題になってきますが…
なお、私のファンドの場合、「発注日の翌日約定→約定4営業日後に受渡」で、12月25日・26日が海外休日でファンド休業日の為、12月18日発注が年内受渡最終日でした。 忘れないうちにグーグルカレンダーに予定登録をしておきます。 海外ものだとクリスマスの影響で下旬にもならないうちに期限が来てしまうので注意が必要です。ファンドによっては、更に別の休日が設定されていたりもするので、運用会社のホームページなどで休業日の確認が必要です)
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