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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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人生100年時代の正しい資産形成と保険について考える
もうずいぶん時間が経ってしまいましたが、1月25日に開催された岩城みずほ氏の主宰するオフィスベネフィットによる勉強会、人生100年時代の正しい資産形成と保険について考えるに参加しました。

今回は保険を正面から取り上げています。岩城氏自身、新聞・雑誌に執筆するコラムなどで保険に対しては(過度の保障規模・過度の高コスト商品などに陥る事例が多いこともあり)かなり厳しい目を向けているケースが多いですが、保険に対してどのように向き合うべきか、逆に保険業界側がどう顧客に向き合うべきかを追求するのが今回の企画です。

今回は、登壇者による座談会形式で進みました(イベント案内では1部・2部という構成であるかのように書かれていますが、実際には特にパートとして分かれているわけではなく、休憩もなく一続きでした)
以下、興味深い話を拾っていきます。(構成の都合上、発言の順序が前後する場合があります。全発言を網羅するものでもありません)



保険商品に関する基本的な考え方


岩城 保険には、消費者にとって極めて特異な特性がある。それは、よく調べないと商品の実態が分からないという事、それにもかかわらず(商品特性の理解を促すのでなく)情緒に訴える営業で売られているという事。
 生命保険というのは、本来は消費者の欲求(死亡リスクのヘッジの意か)に応えるものとして登場したはずだが、徐々に消費者の手から離れていったという思いがある。
ライフネットとしては、「正直に、分かり易く、安くて、便利に」というコンセプトのもと、消費者の手に取り戻せるようにしたい。
斎藤 アクサダイレクトもライフネットと基本的に思いは同じ。基本は(感動云々でなく)何より商品性であるべき。保険は貯蓄とはアンバンドルの商品として提供するべきものと思う。そして、お客様にも(どの程度の保障が必要なのか)少し考えて頂く、負担を掛けることになるが、それくらい労力を掛けてもらっていい商品だと思う。
田村 投信などの運用商品と比べて、コスト面や節税機能などにおいて商品性が劣っている。変額保険と同様の機能をインデックス投信などの低コスト商品やidecoなどの節税制度の組み合わせで実現可能で、それと比較すると明らか。
斎藤 我々は貯蓄性商品を作っていない。実際、自分自身がそういう商品の提案を受けてみても何だかよくわからないことがあり、そんなものがまして一般人に分かるわけがないから。
お金や保険の話は、一人一人がよく理解してほしいし、理解しているべきだと思う。分かってほしい人に、分かるべき情報を知らせることが大事。

情報開示


山崎 コストや付加保険料が開示されていない。運用商品として、パフォーマンスを判断するのに十分な情報がない。
横尾 投信においては商品の運営経費が開示されている。では保険においてそれに相当するものは何か。保険の運用資産(ファンド)に相当するものは保険会社そのものの財務がそれにあたるわけで、それは勿論開示されている。保険において会jが全くないかのような議論は必ずしも腑に落ちない。
 我々は業界で唯一付加保険料を開示している。ただ、他の会社が開示しておらず比較ができないことは問題だと思う。また、商品性が似たようなものどうしでなければそもそも比較の意味をなさないという問題もある。
斎藤 実は、純保険料の計算方法も会社によって意外と違うことがある(例えば、死亡率の設定など)。そうなると、保険の三利源でいう死差益と費差益とは恣意的に入り繰りさせることができてしまう。そうした中では、実は付加保険料の比較をするよりも、出来上がりの営業保険料の比較の方が適切なのではないかとも考えられる。

保険のコストとは?


横尾 株式や投信の目で見ると、付加保険料とか事業費がコストと思いやすいが、そもそも保険商品の本質とは保障である。そう考えると、保険料全体がコストと見るべきではないか。
投信と保険とを単純に比較して投信の方が低コストだと言っても、そもそも保険には運用機能のほかに保障に要するコストがある以上は、その分投信より負けるのは当然であるし、また保障を受ける権利や可能性を持っている以上は契約者はその分受益している(従って、投信と直接比較するのは正確ではない)というべきではないか。
田村 保障コストがあるから直接比較することができないというのは保険全体を見れば確かにその通り。
ただ、保険の中でも変額商品のようなものは、保障といっても基本的に払い込み保険料累計額+運用益に相当する分が保険金として払われるだけ、最低保証などの補填が払われるとしてもかなり限定的。実態としては投信を薄皮まんじゅうみたいに包んで保険と称しているだけで、こういうのに関しては比較対象として扱ってもよいと思う。

商品販売に関して


 保険には一物二価が許されず、どこで売っても同じ商品は同じ値段でしか売れない。ネット販売と対面販売では実態としてサポートなどやれることも違うし、どんなチャンネルで買ったかに応じて保険料を変えられるような仕組みもあっていいのではないか。
田村 保険は製造会社のフィデューシャリーのほかに、売る人のフィデューシャリーもあまり宜しくない事も多い。乗合代理店やFPの人が商品のことをよくわかってなかったりして、掛け算で悪くなってしまっている場合もある。
今井 生命保険料控除という税制、実はそんなに歴史が古くはなく、戦争未亡人が保険販売の仕事をしていた時代に販売の支援(=売り手の生活保障)のために設置されたもの。一方、国レベルでは今現在もidekoの控除よりも生命保険料控除の方が総額としては大きい状態が続いている。生命保険料控除の中には「薄皮まんじゅう」も含まれるわけで(投信を普通に買ったら何の控除もないのに、まんじゅうにすると控除される)、生命保険に控除という優遇を与え財源を回してしまうのは体系として歪んでいないか。ただ、それはそういう法体系を認めている有権者の問題もあるわけで、有権者がそういう歪みの問題をきちんと認識する必要がある。
斎藤 我々2社は保険料水準が似ている。それというのも、社員構成も似ていれば会社もすぐ近くなので家賃水準も似ているなど、会社のコストが似通っている以上保険料水準もだいたい同じようなところに落ち着く。
これに対し、大手保険会社は人も多いし、立派な場所に会社を構えているわけだから、コスト高になり保険料に跳ね返る。
保険料水準を今より下げるためには、供給者側(の高コスト構造)を壊すのが大事。その力は、商品・売り手を選ぶ需要者側にある。
 今までは、生命保険は営業によって「売る商品、買わせる商品」だった。これからは、買う側がきちんと理解し吟味して「買う商品」に転換するべき。

販売活動、啓蒙活動への技術の利用


今井 金融リテラシーを高めるための方法を考える中で、興味深い話を聞いた。今はスマホやネットでweb上の情報を見ているときに「どのあたりで止まったり、動画なら巻き戻したりしたか」を追うことで、どのようなテーマや用語が分からないかを検証することができるから、そこを重点的に教育するようにすればよいと。
斎藤 我々はまさにそのようなことをやっている。パンフレットや説明書などのwebサイトで、どこで止まったり繰り返し見直している人が多いかは分かるようになってきているので、そうした情報をもとに解説を手厚くするなどの改善に利用している。


所感


保険について様々な角度・視点から論じた回でした。
変額保険については随分前に書いたところですが、「投信の薄皮まんじゅう」と表現していたのは秀逸というほかありませんw
横尾氏に言わせると、「もっと言えば、まんじゅうの餡もあまり美味しいものではない(変な『仕組商品』になっているなど、運用として高コストになっている場合がある)」などと言っており、個人としてはあまり買いたい気はしていないようです。

一方で、付加保険料が意外に計算方法・結果が異なりうるなど、コスト比較のために適切なのかどうか疑問を呈するのは今までなかった知見でした。こういう視点は複数の専門家を呼んだイベントならではでしょうか。
全体として、「分かり易い保険」を志向する点は基本的に共通しつつ、確度の異なる考え方が提示される、極めて有意義なイベント参加だったと思います。
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オフィスベネフィット(サムライズ) | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2019/02/11(月) 04:31 ]
[ 最終更新:2019/02/11(月) 04:31 ]

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