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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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emaxis fat 先進国株式、slimに抜き去られる。経過を見るに、「選ばれなくなっている」様が浮き彫りに…
emaxis slim先進国株式インデックスは、2019年3月4日の純資産でemaxis fat 先進国株式ファンドを抜き去りました。
同日の純資産は、fatの370.49億円に対しslimが371.80億円となっています。
fatは2009年10月の設定、slimは2017年2月の設定と、約7年半もの差を2年で追いついてしまったという驚くべきハイペースです。
それだけ低コストインデックスファンドへの注目・資産流入が強いという事なのでしょうから、資産運用に関する知見もそれなりに浸透・定着してきているという事なのでしょうか。

……それにしても、こんなにもやすやすと追い抜かれるとは、fatの方の資金動向はいったいどうなっているのでしょうか。
emaxis_fat先進国株式口数推移
三菱UFJ国際投信のサイトで設定来の基準価額&純資産の日次データが落とせますので、そこから口数の日次推移を計算してグラフにしたものが上図です。基準価額による純資産増減の影響を排して、外部資金の出入りの度合いを概観できます。
2013年終わり頃から意外に急ピッチな口数増、つまり買われている様が見えます。<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドが登場して信託報酬水準を一挙に引き下げたのが2013年12月の出来事ですから、それより後になってむしろそれ以前よりも急な流入になっているのは奇妙なようですが、プレスリリースを見ると2013年12月から2014年はemaxisが地方銀行などで取り扱い開始が相次いでいたようですから、その販売力強化による影響が大きかったのでしょうか。
しかし、2016年夏ころをピークに一転して右肩下がりとなり、足元はどうにか下げ止まっているものの、横ばいで推移しています。
たわらノーロードが2015年12月、iFreeが2016年9月の登場で、ニッセイもそれに応じて更なる手数料引き下げをしていますから、さすがにemaxis fatにも地方銀行の販売力をもってしてもこの頃に限界が来たのでしょうか。


emaxis_fat先進国株式月次流入額
日次の口数が分かれば、口数の対前日比増加数に当日の基準価額を掛けることで当日の資金流入(金額ベース)が分かります。
上図は、それを月次で集計したものです。
2013年の10月・11月・12月にマイナスが続いているのは恐らく2013年末限りでの証券税率軽減終了を見越しての利益確定が大きいのではないかと推察します。また2015年にあるマイナスはギリシャショック&チャイナショックの影響でしょう。
2016年9月からはそういう単発の要因とは無関係に、ただひたすら売られ続けているのが分かります。
2018年7月に何故か7億5000万円もの流入がありましたが、それ以降は全く鳴かず飛ばずの有様。2018年につみたてNISAが導入されているはずですが、それによる効果はあったのかなかったのか…

さて、2014年・2015年ころに恐らくemaxis fatへの流入を促したのであろう地方銀行などの販売会社群は、インデックスファンドを売るのを全く怠るようになってしまったのか、というとそうとばかりも言えないのではないかという節もある気がします。



emaxis_slim先進国株式月次流入額 つみたて先進国株式月次流入額
emaxis slim先進国株式と、つみたて先進国株式について同様に月次での流入額を算出したものです。
いずれもつみたてNISAのスタートした2018年1月以降、大きな流入が続いていることが分かります。(つみたて先進国とfatではグラフ縦軸の刻みが違いますが、金額で見てもだいたいつみたての方が(fatが7億5000万円流入した月を除いて)大きなプラスになっているはずです)

特に、つみたて先進国株式の方は、地方銀行や対面証券などで売られている商品です。
従って、販売会社としては、emaxis fatを売っていたところとかなり重なるはずです。
そんな中で、つみたて先進国は堅調に資産流入を続ける一方で、emaxis fatは鳴かず飛ばず。
販売会社の販売姿勢としてfatよりもつみたて先進国の方を選好する方向にシフトしているということではないでしょうか(勿論、その要因として、販売会社の自発的選択のみならず、投資家側がつみたての方を希望している傾向が強いという事もあるかもしれません)。 要するに、販売会社は怠けているのではなくきちんと三菱UFJ国際投信のインデックスファンドを売る仕事自体はしており、その中でfatは単純に「選ばれていない」だけであると考える余地がありそうです。
もとより、コスト面においてもつみたての方が有利なわけですから、そちらを購入するのは極めて合理的です。販売会社がfatを敢えて退けてつみたてを選択・推奨しているのであれば、顧客本位の原則に適う行為であると言えます。

それにしても、従来fatを販売していた販売会社においてfatよりもつみたての方が選ばれるようになるのであれば、現状でfatにこの先どういう未来があるのやら……
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emaxis | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2019/03/06(水) 02:16 ]
[ 最終更新:2019/03/06(水) 02:16 ]

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