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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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「いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」」。人生百年時代だからこそ駄目になっていきそうな事を説明する良書。各種保険の限界はこの本で学べる
いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」を読みました。

本書は、既に保険の本を何冊も書いている後田亨氏と、医療情報分析や医療保険に関し専門に研究をしている大学教授の永田宏氏の共著による、保険の限界を論じた書籍です。

保険はコストが高く受給できる期待値が低い、その金を貯蓄しておいた方が自由度が高くて効率的である、公的制度での保障が大きいからそれで十分なことが多い、等といった主張はこれまでの後田氏の著書でも再三再四に亘って述べられていることです。
本書は、それに加え、『人生百年時代』というキーワードをもとに、「なぜ今の保険が駄目なのか、今後ますます駄目そうなのか」に詳細な理由付けをしているところに特色があります。




保険期間が(今までより)長期になる場合において、給付される金額とそれまでに払い込む金額との間の時間的価値の差を考慮しないと損得の正確な判断はできない、このくらいのことは頻繁に述べられてきたことです。
本書では、それのみならず、医療の進歩や技術革新などによって医療や介護の在り方そのものが長期的に大きく変わっていく結果、そもそも現存の契約では将来(病気や要介護状態になるなど、本来支給事由が発生する可能性が高まってくる頃)にはあまり役に立たなくなっているかもしれない、という指摘もされています。
現在でも医療系保険において入院日数の短縮などで給付が少なくなっているという傾向はありますが、それがより強まっていく格好です。例えば、ロボットによる手術、介護者・被介護者を支援する機械(パワードスーツや高性能な義肢など)などといったものの発展により、今の若い人が加入した医療保険や介護保険が威力を発揮するはずの数十年後(この「数十年」そのものも長くなっていく)には、保険契約所定の支給事由(医療行為の実施や、介護サービスの利用)に殆ど当てはまらなくなっているかもしれない、ということです。
人生百年時代を支える科学技術の進歩そのものが、保険の活躍の場を狭めるという、大変興味深い視点です。

勿論、保険の受給可能性が実際には販売時にイメージさせられるよりずっと小さい事についても、統計データなどを元にした客観的数値によって考証されています。
技術革新に関する視点や、この統計に関する話は、おそらく専門の研究者である永田氏の参加により提供されたものでしょうか。

全般として、保険の種類別にいかなる特徴や難点があるかを詳細に解説した、まさにこれからの超高齢時代における保険の教科書としての考察が詰まった良書です。
保険の必要・不必要を判断するに際し、是非とも座右に置いておきたい書籍です。
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良書 | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2019/03/31(日) 03:51 ]
[ 最終更新:2019/03/31(日) 03:51 ]

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