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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。 以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。 投資関係中心に語ります
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emaxis slimの工場見学に参加 |
6月27日に開催された、三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングに参加しました。
今回は、インデックスファンドのファンドマネージャーを招いての対談、更にファンド運用の現場見学という「工場見学」の趣向でした。
まずいつものように実況を置いておきます。
※運用報告書については、三菱UFJ国際投信のウェブサイトに説明資料が載っています。 交付運用報告書新デザイン コンセプトBOOK
インデックス投資の運用の裏側を見られる機会としては、「ほったらかし投資術」の初版にファンドマネージャーへのインタビューを掲載した章があったくらいで、直接話を聞いたり、ましてやパソコンを見ながら説明されたりするようなことは空前といってよいでしょう。 「インデックスに勝とうと頑張る(というかそうしないと(コスト要因以外で)負けやすい)タイミングがある」とか、「ブローカーが事前に持っている在庫を買うことで、コストがマイナスになる(割安購入益が出る)場合がある」などといった話は、外部からではとても推し量れない話です。 貸株の話やブローカーへの発注過程に関する話など、ほったらかし投資術でも書かれていなかった話もありました。
インデックスの連動性を維持するために、構成比の維持のみならずコストの削減(先物の利用のみならず、貸株や注文チャンネルの工夫で利益を上げて費用を打ち消すなど)ほか様々な要素を勘案していることが、限られた範囲ながらうかがい知れました。 ここまで手の込んだことをやっているのでは、なるほど、同じインデックスに連動するファンドの間でもパフォーマンスの差も出てくるでしょう。
「売買コストが運用報告書に一部しか載らない」問題、今までも何度となく話題になっていましたが対談であらためて言及がありました。 実際に「信託報酬を除いた運用報告書上のコスト」とパフォーマンスとの相関関係がまるでない図を見ると、現在開示されている内容では運用実態を示すのに足りていない事がよくわかります。 三菱UFJ国際投信では、売買価格に織り込まれている(現在の運用報告書には載っていない)コストについても内部では集計されており、開示しようと思えばできる状態ではあるようです。実際、この日の現場見学で見せてもらった運用担当者のパソコンでも、ファンドとベンチマークとの乖離要因を分析するデータの中に「売買差損益」(≒手数料&売買価格と終値との差異と思われる)という項目がありましたから、開示できる状態まで持っていくのもさほど難しい事ではなさそうです。 他社のファンドが同じような情報を開示できないとあまり意味が…という問題も懸念しているようですが、逆に自社だけ一歩進んだ情報開示として出してしまうという手もありうるのではないかと思います。(運用報告書に書くのでなくても、ウェブサイト上で臨時レポートの一種として出す方法もあるでしょう) ライフネット生命が自社商品における付加保険料を独自に開示しているという先例もあり、この試みも他社の追随を得てはいないものの、ライフネットの情報開示の姿勢に対しては高評価を得ているものと思いますが、それに倣うものと思えばよいでしょう。 三菱UFJ国際投信はインデックスファンド全商品のベンチマークを配当込みに変更したことで、「運用の巧拙がより分かり易くなった、情報開示姿勢の改善」として称賛されましたが、ここでコストの開示についても先導することでその評価はさらに確固たるものになるのではないかと思います。 (考えてみれば、他社も運用担当者の中では乖離の差異要因分析などは日々データを取るくらいのことはしているんでしょうから、開示に追随しないとなれば「簡単に集計して開示できるはずなのに、投資家への情報開示に関する姿勢はその程度なのか」、という話にもなるかもしれません)
今回のイベントは、カンチュンド氏が提案して待つこと1年余りにして実現したという事です。 1年待っただけの甲斐はある、大変貴重な機会でした。提案したカン氏と実現した会社側にあらためて感謝したいと思います。
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MUAMブロガーミーティング
| トラックバック:0 | コメント:2
[ 2019/06/30(日) 23:28 ]
[ 最終更新:2019/07/06(土) 01:30 ]
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コメント
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安房様はお客様の利益のために古臭いオフィスで働くの、嫌になりませんか? 社員の方々、忍耐強いのですかね。 もちろん、そもそも会社が儲かっていなければ嫌も好きもありませんね。 ところで、貸株について、買い持ちしている投資家からみると価格が下がる要因になるので、自分の損が他人に回る。投信会社の利益になるのではなく、そのお客様に利益が付け届けられる…と理解していいのでしょうか?
何だか個別株保有する投資家がバカみたい? 信託報酬を払っているのだから当然の正義?でしょうか? 恥ずかしながらよく分からずコメントしてみました。
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URL | 迷子 #- | 2019/07/01(月) 13:29
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Re: タイトルなし |
別に言うほど古臭いオフィスというわけではありません。周辺のビルに比べれば築年数は経ってるのかどうか知りませんが。
貸株については、ファンドの規定によっては貸株料の何割かを報酬として抜かれる場合もありますが、それ以外はファンドの純資産に加えられて基準価額を押し上げる事でファンド保有者の利益になることになります。 正義云々については何を仰りたいのか分かりかねますが、万一貸株先が倒産するようなことがあって貸した株が帰ってこないようなことになればファンド保有者の損失になる可能性があるので、別にファンド保有者が単純に美味しい思いだけをしているわけではない(リスクを負担している)ということは申し上げておきます。
> 安房様はお客様の利益のために古臭いオフィスで働くの、嫌になりませんか? > 社員の方々、忍耐強いのですかね。 > もちろん、そもそも会社が儲かっていなければ嫌も好きもありませんね。 > ところで、貸株について、買い持ちしている投資家からみると価格が下がる要因になるので、自分の損が他人に回る。投信会社の利益になるのではなく、そのお客様に利益が付け届けられる…と理解していいのでしょうか? > > 何だか個別株保有する投資家がバカみたい? > 信託報酬を払っているのだから当然の正義?でしょうか? > 恥ずかしながらよく分からずコメントしてみました。
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URL | 安房 #- | 2019/07/06(土) 01:45
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