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海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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SBIアセットマネジメントの第一回ブロガー交流会。まさかの社長登場、低コスト投信への思いに心強さ
1月24日に行われた、SBIアセットマネジメントのブロガー交流会に参加しました。

今回は、事前にテーマは示されてはいませんでしたが、概ねSBIバンガードS&P500インデックスファンドの紹介および関連する質疑応答となりました。


説明に当たったのは、SBIアセットの梅本社長(!)と運用部長、バンガードの渡邊雅史氏の3名。
渡邊氏の話聞くの、ブラックロックからウィズダムツリーを経て3社目だね…


主な内容を拾っておきます。

・梅本氏自身投資信託や変額保険を作る仕事をしてきた経験を通し、資産形成のためには「低コストな国際分散投資」が最適だと考えている。
・資産形成に有用な商品を提供しようと考えた時、第一にその中核となるのは、時価総額比率・経済成長率などから見ても米国株であろうという考えから、S&P500インデックスに投資する商品となった。
・資産形成において、コストが低いことは投資家の手元に残る成果を拡大化する意味において最重要である。従って、本商品の設定に当たっては、他の競合製品のコスト水準がどうであるかという点を気にするのではなく、当社として実現可能な最小限の信託報酬とした。
・バンガードは、ファンド保有者が会社保有者にもなるというスキームの下、構造的に「信託報酬を引き下げてファンド保有者に利益還元する」という流れが確立している(信託報酬を高止まりさせて、会社が必要以上の利益を確保する必要がない)。外部株主がいる状況で、利害関係が絡みつつコスト引き下げをしたりする他社とは、そもそも違うゲームをしている。




説明内容としては、米国株インデックスの意味・バンガードの特徴とも、基本的に慣れ親しんだもので、特段目新しいという事はありません。
その後の質疑応答については、主にコスト面・乖離懸念・他シリーズ(雪だるま・EXE-i)との関係、等に集中していました。

コストに関しては、「できうる限りの最安値」を強調した上で、仮にファンドが拡大して更なる値下げが可能になったら引き下げもあり得る、との由。ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズと類似した考え方とも思われ、当ファンドに関しては3か月程度で純資産100億円に到達している実績を鑑みると意外に早く実現を見るかもしれない期待も持てそうです。

乖離懸念に関しては、「現金比率を調整・最適化する」「最良執行の実施」「執行コスト、保管コスト、監査コスト等も最小化。SBIは会社としても吝嗇であるからその辺はうるさくやる」「資金流入が続いており、ファンド内でETFを売却する必要がない限りは税コスト(有価証券取引税、キャピタルゲイン課税)を受けることもない」などといった諸点を挙げて、特に乖離が大きくなる理由はないのではないか、との説明でした。
話を聞くと尤もなようですが、ただ、この辺の事情は楽天バンガードなどの同種ファンドも同様なはずでして(楽天投信がSBIアセットに比べて特にコスト意識がちゃらんぽらんであったり、最良執行を怠る風潮があったり、などという話はたぶんないと思います)、それなのに先行商品で乖離の問題が指摘される事があるという実態がある以上、本商品についても用心をしておいた方が良いのではなかろうか、という気はします。
逆に、本ファンドだけが乖離もなく精密な運用に成功するようであれば、それはそれで何が違っているのかが気になるところではあります。

他シリーズとの関係については、現段階では特に方針はなく、可能性としてはファンドの統合、等という選択肢もあり得るそうです。
一応、雪だるまはモーニングスターからの投資助言に基づき、流動性・コスト・パフォーマンスなどの諸点から最良のファンドを組み合わせる、バンガードの特定商品に限られない選択ができる、という価値を持っているとの事です。(「最良のファンドの組み合わせが全てバンガードになってほしいとの思いはある」とはバンガード渡邊氏)
ただ、少なくともEXE-iと雪だるまの間では、どちらも「モーニングスターの投資助言付き、特定商品に縛られない」という点で共通した上でコスト水準が異なる、という状況下で敢えて別々に存在する意味が分かりにくい面はあり、投資家の立場からは雪だるまに寄せる形での統合・再編で良いような気がします。
この3シリーズを他社になぞらえると、SBIバンガード≒emaxis slim(最低コスト)、雪だるま≒つみたてんとう(独自の付加価値…雪だるまはモーニングスターによる最適化模索、つみたてんとうは店頭販売向け機能)、EXE-i≒emaxis fat(端的に言って下位互換商品)、といった関係性になりましょうか…(EXE-iには中小型株式など独特なものもありますから、emaxis Neo的な要素もありますか)
ともあれ、もしかするとSBIのファンドにもこの先シリーズを跨いで大きな動きがあるかもしれず、少々楽しみに注視したいと思います。


SBIアセットとしてブロガーミーティングは今回が初めての試みという事でしたが、社長が自ら現れるというのは驚きでした(熱心に開催している三菱UFJ国際投信でも取締役です)。
それだけ受益者とのコミュニケーションに本腰を入れようとしているという事でしょうか(実際、商品展開の方向性についてかなり熱心に意見を吸い上げようとしていました)。
また、インデックスファンドに関しコストの低い商品を提供しようという点を強調しているのも頼もしいところです。
(そして、今までやってこなかった運用会社にこういう動きが出てくるようになった点、受益者の意向が重要性を増す流れになってきたという事なのでしょうか)

次回以降の開催がもしあれば、是非再び話を聞いてみたいと思います。
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[ 2020/02/02(日) 04:42 ]
[ 最終更新:2020/02/02(日) 04:42 ]

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