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2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
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Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

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最低コストを狙う新顔、PayPay投信登場
PayPay投信(現アストマックス投信投資顧問)から、業界最低水準の運用コストを目指すインデックス投資信託が登場します。
業界最低水準の運用コストを目指す「PayPay投信インデックスファンドシリーズ」3月8日(月)より運用開始(予定)

詳細を確認します。
名称ベンチマーク信託報酬現在(または予定判明済み)の最安ファンド
PayPay投信 日経225インデックス日経2250.143%emaxis slim、ニッセイ<購入・換金手数料なし>(0.154%)
※最安値更新
PayPay投信 NYダウインデックスNYダウ0.198%NZAM・ベータ(0.231%)
※最安値更新

各ファンドとも3月8日(運用会社の社名変更と同日)設定、ジャパンネット銀行(4月5日よりPayPay銀行)及びSBI証券での取り扱いとなります。



国内株式インデックスファンドはなぜだか先進国株式ファンドと比べても低コスト化の動きが鈍く(emaxis slimを下回るファンドの登場が最初に起こったのは国内株式のSmart-iや三井住友DCだったと記憶しますが)、emaxis slimとニッセイ<購入・換金手数料なし>が0.14%+消費税という水準になってからとんと動きがありませんでした。
今回、久々に信託報酬の低下が起こることで、emaxis slim及びニッセイの両雄においても追随の動きが起こる事と期待できそうです。

それにしても業界最低水準の運用コストを目指すという謳い文句を持ち出すシリーズがemaxis slimのほかにもう一つ出てくるとは。(ニッセイ<購入・換金手数料なし>は直接そのような事を謳ってはいない)
ニッセイ<購入・換金手数料なし>とemaxis slimで見られたようなコストの並び合い・対抗値下げ合戦にもう一社増えるだけだと思えば、言うほど大きなインパクトがあるわけでもないかもしれませんが、純資産規模がものをいう低価格インデックスファンド市場に、巨大な純資産を持っているシリーズが2つあるところへ全くの新顔として参戦するのは大変な茨の道であろうとは思います。

その意味で、最初に投入するファンドが日経225とダウというのは若干の戦略的な工夫なのかもしれません。
言うまでもなく日経225とダウは一般人にとってはニュースで最もよく耳にする親しみのある指数であり、訴求力としては高い一方で、先行する両シリーズにはダウはなく、日経225にしても国内株式としては主流ではない(純資産ではslimではTOPIXの3割程度、ニッセイ<購入・換金手数料なし>では半分強)状況にあります。
となると、規模・体力の面ではS&P500やTOPIX、先進国株式に切り込むほど格差に絶望しなければならないわけでもない。
そして販売においてはダウは独擅場となり、日経225についてはそれでもslimニッセイと争わなければならないのは事実であるにせよ、販売会社と統一されたブランド名も手伝ってPayPay銀行内でのシェアを一定程度確立することは見込みがあるでしょう。(SBI証券ではたくさんあるインデックスファンドシリーズの一つに過ぎないので、特に有利になる事情はありませんが…) 更には、PayPayの ボーナスポイント運用の運用先として採用することも考えられます。
指数の知名度と実際のインデックスファンド販売状況が些か乖離している隙間を狙ってある程度の資産を獲得し体力を確保した上で、先進国株・世界株やバランスファンドといった激戦区に歩を進める戦略とすれば、なかなか味な事をすると思います。
※ただ、ダウはつみたてNISAのインデックスファンド枠に入ることができないので、重いハンデを背負っているのも事実です。

投資家側としては、emaxis slimにあった「他社類似ファンドの信託報酬が当ファンドを下回る場合、信託報酬を引き下げる」という明言がないことは気になるといえばなります。「最低水準の運用コスト」を謳う以上あまりにも当然過ぎるから明言しなかっただけかもしれませんが、一応気に留めておく方がいいかもしれません。

また、より重要になるかもしれないポイントとして、アストマックス投信は今までの国内での公募投信において自前で運用するインデックスファンドの存在が確認できません(海外ETFや外国籍インデックスファンドを利用したFoF、商品先物を利用したコモディティインデックスファンドは現在または過去に存在します)。
実際には私募などで経験がある可能性もありますが、仮に本当に全くインデックス運用の実績がないのだとしたら、実際に安定したインデックス追随ができるのかどうか懸念が残ります。(その辺のノウハウを持った人を招聘してきているかもしれませんが、それなりのシステム構築などの物的インフラだって整備しないといけません)
その意味では若干慎重に運用状況を見守る必要はありそうです。

もとより、そういった懸念点さえ払拭できれば、コストの更なる低下に向けて競争環境に変化が起こるのは歓迎されることです。
見事に顧客層を獲得し、競争におけるプレイヤーとして確固たる地位を築いていけることを祈りましょう。
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[ 2021/02/20(土) 22:42 ]
[ 最終更新:2021/02/20(土) 22:42 ]

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