fc2ブログ
アクセスランキング

海舟の中で資産設計を ver2.0
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。投資関係中心に語ります
>> ホーム
>> RSS1.0
プロフィール

安房

Author:安房
2008年10月、リーマンショックのさなかからインデックスファンド中心の資産運用開始。
以来7年、現在の運用資産残高1000万余(預金等含まず)。
投資関係中心に語ります

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
にほんブログ村
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ
にほんブログ村
にほんブログ村 株ブログ つみたてNISAへ
にほんブログ村

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

UBS (5)
ESG (2)

ありそうでなかった「米国除く全世界株式インデックスファンド」楽天VXUS誕生! 米国株式ファンドとの組み合わせ運用が可能に
楽天投信から、「米国除く全世界株式」に投資するインデックスファンドが登場します。
詳細を確認します。

名称ベンチマーク信託報酬現在(または予定判明済み)の最安ファンド
楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンドFTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス0.202%程度なし
※新製品

設定日は12月22日となっております。

愛称として「楽天・VXUS」という名称を用いることがありますという注意書きがあり、楽天VXUS(楽天+ETF名称)という呼び方が公認されています。
楽天バンガードシリーズの他のファンドだと愛称として「楽天・バンガード・ファンド(【全世界/全米/米国高配当/新興国】株式)」という名称を用いることがありますといった形になっているので、意外にもETF名を直接愛称として公認したのはこれがシリーズ史上初めてのようです。

ところが、運用手法は意外にも名が体を表さない可能性を留保しています。
というのも、投資対象ETFとして、バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)のほか、どういうわけかバンガード・FTSE・デベロップド・マーケッツETF(VEA)も挙げられており、特に両ETFの配分割合の高低についても触れられていません。
言うまでもなく、VEAは米国除く先進国の指数にしか連動しない(連動対象指数はFTSEデベロップド・オールキャップ(除く米国)インデックス)ETFであるため、VEAが組み込まれれば組み込まれるだけ「楽天VXUS」本来の連動対象であるFTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックスからは(新興国の有無の分)乖離する可能性が高まります。
VXUSの中で新興国は25%程度を占めているため、これを含むか含まないかではかなり大きなずれを起こす可能性が高そうです。

信託報酬の計算上は、すべてVXUSに投資したものとして計算された数字が使われているようですから、VXUSが投資先の大半を占めることを想定しているのだろうとは思いますが、なぜこのような設計にしているのかはよくわかりません。VWOも記載されているなら「VEA+VWOという合成(経費率は0.0575%程度となり、VXUS単体の0.07%より低廉になる)も想定されている」と考えることができるのですが……。

念のため、運用実態が触れ込みと幾分異なるものになるリスクがあることには留意がいりそうです。

とはいえ、「米国除く全世界株式」というファンドは今までETF以外の投資信託ではありそうでなかったところで、そこに切り込んできた新味あるファンドであることは確かです。



当ファンドの登場により、米国株式部分をS&P500や高配当株式といった好みのスタイルで持っている(持とうとしている)人にとっても、それを補完する形で全世界株式への投資を作ることができるようになります。
ちょうど、国内株式をTOPIXや日経平均・JPX400・個別株などで保有しながら、MSCIコクサイやMSCI ACWI(除く日本)のインデックスファンドと組み合わせるのと同じような作戦です。

また、単純にFTSEグローバル・オールキャップ準拠の全世界株式に投資ができればよい向きも、SBI・V・全米株式インデックスファンド(SBI VTI)と楽天VXUSを6:4で組み合わせると信託報酬は0.13708%程度になりますから、SBI・V・全世界株式インデックスファンド(SBI VT)(信託報酬0.1438%程度)より僅かに低廉で済む…なんていう使い方もできたりします(リバランスが必要になるなどの代償を考えると、そこまでするかどうかは別として…)。

いろいろと投資戦略の応用が利きそうな商品が提供されたことで、多少の手間をかけても投資を楽しみたいような向きには面白さが増しそうです。

(なお、他社の追随の可能性を考えると、たぶん一番早く対応できそうなのはSBIの雪だるまシリーズなのではないかと思います。SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま全世界株式)がVTI+SPDWSPEMという構成で作られているので、VTIだけ外すことで同党の商品が作れることになります)
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 株ブログ インデックス投資へにほんブログ村 株ブログ つみたてNISAへ


楽天バンガード | トラックバック:0 | コメント:0
[ 2022/11/29(火) 07:00 ]
[ 最終更新:2022/11/29(火) 07:00 ]

<<「eMAXIS slimの半分の信託報酬」を掲げる日興Tracersオールカントリー登場。それは単なるバグ技なのか、業界改革の嚆矢となるのか | ホーム | 投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2022に投票>>

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://anbowasset.blog.fc2.com/tb.php/717-62ea227b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

copyright © 2023 海舟の中で資産設計を ver2.0 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ. / NetMania